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みなさん、こんにちは(^^)/
表題の本(詳細は下記)、先日、ようやく読了しました。 題名:交通事故はなぜなくならないか 副題:リスク行動の心理学 著者:ジェラルド=J=S=ワイルド 訳者:芳賀 繁(立教大学心理学部教授) 内容は、ワイルド氏の提唱するリスク ホメオスタシス理論の再検証が主であり、このブログの3つ前と4つ前の日記に書いてあることとおおむね同じですが、本書では「どうすれば事故を減らすことができるか」という部分にも踏み込んでいます。 そしてそれは、「各自のリスク受容基準を下げさせること」であり、それには「安全な行動に対して報償(インセンティブ)を設定する」ことが効果的であることが、実例を交えて述べられています。 が、本書の神髄は、実はもっと深いところにあるのではないか、と感じました。表面的に読めば、副題の通り、リスクに対する人間の行動パターンを解析した仮説の検証としか思えません。しかし行間を読みながらページをめくって行くうちに、これは非常に優れた哲学書なのではないかと感じるようになりました。 そしてそれが間違いでなかったことは、訳者あとがきの末尾に、きちんと結論付けられていたのです。以下、抜粋いたします。 《P293より引用》 「現在の価値が高ければ、時は金なりで、先急ぎをし、安全装置や予防措置を節約し(※1)、今すぐ欲望を満たそうとする。今現時点での充足のために、安全を犠牲にするだろう。反対に未来の価値が高ければ、将来もっと豊かになるために現在の楽しみを我慢し、明るい未来を守るための努力をする。したがって、行動は慎重になり、浪費より貯蓄を選ぶだろう(※2)」(第12章) 最後に引用した文章は、「格差社会」と呼ばれる現在のわが国の世相を理解する助けとなるように思われる。犯罪、悪質な交通違反、幼児虐待の増加、マナーや社会的ルールを平気で無視する人の増加は、未来に希望を持てない人々が増えているからではないだろうか。犯罪や違反の取り締まり強化、罰則強化、監視カメラ設置、セキュリティー対策の技術よりも、未来に希望の持てる社会の実現こそが、抜本的な対策であろう。 《引用ここまで》 ■安藤注 ※1:「安全装置や予防措置による効果を利益のために費やす」という意味であると思われる。 ※2:「安全マージンの浪費を避ける」ことを比喩的に(しかし同じ意味で)言っているものと思われる。 それから、いわゆる「偉人の言葉」が章ごとの見出し下に付けられているのですが、以下の言葉は、法律というものの本質を突いていると感銘を受けました。 「モラルが無ければ、法律に何の力があろうか?(ホラティウス『歌章』) 「規制をしたいなら、法律を作ればいい」と言い放つ某IT関係者、「法に則って適切に処理している」と言ってはばからない某大臣と某首相に、ぜひ噛み締めていただきたい言葉です(理解できないかな(^_^;)。 というわけで、本章には専門用語や数式が出てきたり、翻訳本特有の読みにくさがところどころ出てきたりもしますが、わからないところを読み飛ばしても、得るものが多い本ではないかと思います。ぜひおすすめしたいところですが、玉にきずなのはその価格。3,500円もするんですよねぇ(^_^;。
なんと、この本の訳者である芳賀先生から直々にメールをいただきました。ご自身の研究室のウェブサイト( http://www.rikkyo.ne.jp/~haga/main.html )に、このページをリンクして下さったそうです。
芳賀先生、どうもありがとうございました。 (May 4, 2007 09:02:16 PM)
北海道は交通事故が多い、事故の要因の1つとして、自動車の性能が格段に上がったのに制限速度が比較的低いからだ。したがって
現行の制限速度を遵守している車は遅く感じる人が 多いはず。そこで無理な追い越しをし正面衝突や 追越時急ハンドルでどっかに突っ込んでしまう。 もし現行速度を遵守させたければ100キロ/h以上の速度が出せない自動車を作るか装置をつけさせる。 そうでなければ法定速度を今の自動車に合致した所まで持って行くべきです。どうでしょうか?(Feb 3, 2009 12:36:44 PM) │<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |