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ゆらら55

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2004.10.21
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この間、フロイトとボルビーについてお話した「投影と投影性同一視」について、その二つの違いが、見分け方がよく分かっていない部分もあって、最近、ずっと考えていました。

偶然にも、この間、学校の方のスーパーバイザーと会って、詳しく投影と投影性同一視の話をしたところ、参考になる文献を、その時ちょうど持っているという事で頂きました。まさに、その文献の題が「Clarification of Projective Identification(投影性同一視の明確化)」というもので、そこには、防衛機制の”投影性同一視”を、どのように”投影”と違うのかを、ケースを交えながら、分かりやすく説明されています。

★投影とは、基本的に自分の中(感情や思っている事)のものを相手が持っているものと感じます。
 例:「あの人は、私の事を評価しない」(自分自身を評価していない)

この心の動きは、自分の中にある、別の声(フロイトでは超自我/道徳的禁止機能、ウィニコット風に言えば、対象=父親、母親の声)が、大きく作用しています。 関係性の中で、それらの声が、相手の中にあると思ったり、その声が言う自己像を信じるあまりに、相手は自分の事を、自分が思っているように感じてはいないのにもかかわらず、相手にも、そういう自分だと信じ込ませようとしたりします。

文献の例を参照にしながら、どのように、この声達は人々に影響を与えるのか?そして、投影性同一視というのは、どんなものかを明らかにしていきましょう。

ケース1:Mr.Cの場合
Cのお母さんは、小さい時からあまりCの話す事をきいてくれず、そして、いつもお母さん自身の願望以外、Cには選択を与えませんでした。その経験から、いつも公平に扱われないといった不満があり、人に、いいように使わしまうような気持ちがあります。
Cは、セラピストに対して、お母さんを重ねてみています。ある日、セラピーセッションでの、セッションをドタキャンした場合でも、その時間の料金は支払うというきまりに同意したにもかかわらず、Cは、セラピストに対して、自分がとても公平に扱われていないような気がしました。そして、セラピストは実際には公平にCと接しているにもかかわらず、Cは、セラピストの事を批判し続けます。そして、Cは、セラピスト自身の願望を自分自身に押し付けようと、セラピストに対して説得するかのように主張します。
それを聞いているうちに、セラピストは、罪の意識と怒りの気持ちが沸きました。そして、もしかして、Cの言うように公平にあつかわず、使おうとしていたのではないか・・という思いも沸いてきました。

この例は、Cがお母さんという対象をセラピストに投影した例です。投影することによって、Cは、Cの持つお母さんの声がセラピストのものだという状況を、実際に、作りあげました。(結果、セラピストは公平にあつかっていなく、Cをつかっていたように感じた=Cの対象概念を投影を通して、セラピストに受け入れさせた状態)

ケース2:Ms. Dの場合
Dは、とても有能な女性で、多くの人にも尊敬されています。しかし、セラピーでは、能力、影響力が無く、小さく、そして感傷的な人物かのように振る舞います。そして、自分の事を負け犬で、同期の人と比べて劣っていると言います。
セラピーの場で彼女は、セラピストも彼女と同じように彼女自身を評価するように説得します。あれこれと自分自身のあらをセラピストに話し、セラピストへ、それがいかに負け犬かとセラピストの同意を求めます。そして、セラピストが、Dの事を、Dとは違うように(能力のある女性などど)評価した時は、Dは、セラピストへ議論をふっかけ、セラピストに対して、バカで、いかに落ちぶれた人間かと扱き下ろします。セラピストは、彼女の言う事に同意しなければいけないようなプレッシャーを感じ、それと同時に困惑しイライラしてきました。

この例は、Dの自分自身に対するイメージ(無能/力のない/感傷的)を維持するために、セラピストに対して、価値を下げたり、扱き下ろしたり、批判的な両親という対象を投影しているケースです。Dは、セラピストが自分の自己イメージに同意しなかった時に、とても挑発的(セラピストを批判するなどの脅し)な形で、セラピストに同意させようとしました。

(ケース:American Journal of psychiaty 148:2, February 1991より)

以上が、投影の例です。投影は、セラピストとクライアントの関係性だけにかぎらず、どの関係性でも見られる事です。自分自身が、どのようなものを関係性の中で投影しているでしょうか?それを見つめるのも、自分発見になるかと思います。

この続き投影性同一視については、また明日。





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Last updated  2004.10.23 09:52:56
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