テーマ:お勧めの本(7211)
カテゴリ:私の本棚
中学を卒業してから1度同窓会で逢ったきりなので10年ぶりくらいの再会だ ナオちゃんは左頬にアザがあるのだけど 小学校入学時から一緒だったので 私にとっては特別なことじゃなく、それがナオちゃんだった 久しぶりに逢ったナオちゃんは メイクをしているのでアザも子供時代より目立たなくなっていて 『きゃ、ゲンキだったぁ?』と笑顔が可愛かった キレイになったなあと、心からそう思った 『きれいになったね』と言いたかったけど ナオちゃんが不快にならないだろうかと気になり、その言葉が素直に出てこなかった 顔に障害や傷のある人を見かけるとなぜかオロオロとしてしまう 見ない方がいいのだろうかとか、普通にしなければと かえって身構えてしまうからだ 以前、移動図書館で借りた 『ジロジロ見ないで~普通の顔を喪った9人の物語』 という本を思い出した この本に登場する9人は顔に手術や治療で治すことのできない アザやヤケドを負っている 学校や職場などでの好奇の目線や差別、そしてイジメなど 彼らを取り巻く環境は厳しく苦しい 高橋聖人さんが撮影した写真の彼らの力強い表情が素晴らしい 掲載にあたっての交渉は難航したそうだが、どの笑顔も輝いている 9人のうちのおひとり、藤井さんは顔に腫れたアザがある 小学校の時に同級生から『バケモノ』と言われて、泣いて壁をけり続けたという その藤井さんは現在では、顔をジロジロ見る人には笑顔でおじぎをするそうだ 相手は予想外の反応にオドオドしてしまうそうだが 中には笑顔を返してくれる人がいるという この本で一番衝撃的だったのは円形脱毛症で 髪だけでなく、眉毛、まつげなど全身の毛がなくなってしまった女性の話 一度は家庭内暴力や拒食症を起こしていたが、それらを乗り越えて 脱毛症で悩んでいる人のカウンセラーを始めたという 『髪の毛がないということを個性に大切に生きていきたい』 と前向きの彼女だったが 本の原稿が完成した直後に自殺をしてしまった・・・ この女性の前向きに生きていこうとした気持ちが挫折した背景には だれにも想像できないような思いがあったのだろう・・・ このような悲劇を繰り返さないため、私たちに何ができるのだろうか ランキング参加中です。応援クリックお願いします♪ ・ + ・ + ・ + ・ 暇があったらあんずの本館にも寄って下さい ・ + ・ + ・ + ・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/09/22 11:12:55 PM
コメント(0) | コメントを書く
[私の本棚] カテゴリの最新記事
|
|