第3回安寿姫塚夜祭りキャンドルイルミネ-


* 第3回 安寿姫塚夜祭キャンドルイルミネ-ション *


安寿姫塚では、毎年、安寿姫の命日、7月14日(前後の土曜日)には、安寿姫の冥福を祈り、先人達に教わり伝えてこられた「安寿姫塚夜祭(慰霊祭)」を行っております。いにしえより伝わり守られてきた一つの文化を、子や孫達に伝承していく心を大切にし、村の老いも若きも一つになって、共に助け合い教えあう中で準備を進めて参りました。

今年は、梅雨の季節と重なり、シトシト降る雨の中、心痛めながら会場準備に入りました。不安定な天候の中たくさんの方に御越しいただき感謝いたしております。 例年の慰霊祭に伴い、池の辺に100個をこえる提灯とかがり火(4基)とフロ-トキャンドル(水に浮くロ-ソク)1000本を準備し、会場に御越し頂きました皆様のご協力をいただきキャンドルに点火をしていただきました。長い梅雨が幸いしてか満々とする池の水面に映し出される提灯と、ときどき、パチパチと響くかがり火のマキのはじく音とキャンドルの揺らめきで幻想的な雰囲気をお楽しみいただけたのではないでしょうか。

又、いにしえより唄い継がれていた楽譜のない「安寿と厨子王」の唄を昨年アカペラでご紹介しておりましたが、今年3月ご好意で採譜いただきましたので会場の皆様に聞いていただき、いっしょに歌っていただけるよう、安寿姫コンサ-トを企画しました。 ”夏の夜の夕涼み”安寿姫の伝説に触れていただくことが出来たこと、とても嬉しく思っております。

キャンドルで彩られた自然ステ-ジの中で繰り広げられるセレモニ-の様子を今回は、会場までお越しいただき感動を共有し、声援をおくってくださった皆さんの写真の1コマ1コマの作品をお借りし、会場の様子をUPさせていただきます。ご覧下さい。

宵祭り


* 慰霊祭 *


そのかみの 哀しき伝へ 千歳経し 安寿姫塚 供花絶ゆるなく 


地元、東善寺住職のお経と下東梅花講の皆さんのご詠歌で始まります

第3回宵祭り


第3回宵祭り


安寿は、山椒太夫の追っ手から逃れ、京へ上ろうとする途中、中山と下東の境の辺りの「かつえ坂」で、疲労と空腹に堪えきれず最期を遂げ、下東の村人の手によって、今の安寿姫塚に手厚く葬られたとされています。

毎年7月14日(前後の土曜日)は、安寿の姫さんの祭りとされ、若者が中心となり営まれる宵祭りは、若き命を愛しんで、先人達より今に伝えられ守られてきています。
この祠の中には、室町時代の作とも言われる「宝篋印塔」が祀られています。安寿姫の難儀を思い、食べ物や、塩がお供えされます。

先人達は、俵型に握られた「おこわ」を高く積み上げお供えしておられたようです。

今回は、(株)都屋様のご理解とご協力を頂き

「舞鶴 都 安寿餅」をご考案いただき宵祭りの日を記念発売日としてお供えいただきました。
お買い上げいただきましたお客様への当日のみの還元価格で販売していただきました。

「においこぶしの花」をイメ-ジした純白の雪平のお餅です。安寿姫が落命した舞鶴で伝説として姫の人生が語られるごとく、花が落ちた所の下に実を結ぶゆえ名付けられた「落花生」をまぶし、安寿姫の日課であった「汐汲み」にちなみ若干の塩味で味を引き締められたお餅です。 

舞鶴 都 安寿餅


詳しくは、舞鶴市倉谷(株)都屋(みやこや) 様(0773-75-1771)にお尋ねください


”夏の夜の夕涼み”
   
地元 ”佐織窯”の先生に、一年に一度宵祭りに、安寿姫塚の土を少しいただいて、ビアカップや土鈴(安寿鈴)や、安寿と厨子王が別れの盃に使ったと言われる「トクダマギボシ」の葉をイメ-ジし盃を焼いていただき販売しております。

安寿焼き


安寿姫の食の苦労を痛み、おこわ(小豆入り)をお供えしてきた慰霊祭に因み、独居老人宅配弁当で日頃より地域の高齢者福祉でお世話になっています
「下東こぶしの会」の皆さんにお世話になり、山菜おこわや小豆のおこわで「安寿弁当」を作っていただき販売いたしました。
近年余儀なく一人暮らしをしておられる地元の高齢者の方が多く、当日も、お家に「安寿弁当」を届けてあげておられ、とても喜ばれておられます。
同じ地域の中でお互いに助け合い協力し合う事の大切さをいつも、学ばせていただいております。

安寿弁当


安寿コ-ナ-には、安寿餅・安寿焼き(ビアカップ・盃・土鈴・花瓶)安寿弁当や舞鶴市糸井文庫より安寿と厨子王の錦絵(コピ-)などを設け、下東婦人会のみなさんに販売のお手伝いをお世話になりました。

第3回宵祭り


宵祭りは、地元の青年団が先頭に立ってがんばっています。
当日も朝早くから会場に集合しがんばっていました。近くに住みながら日頃なかなかゆっくり会話し交流する機会が少なくなりつつあるメンバ-にとって、村の行事はとても良い交流の機会となっています。
ヨ-ヨ-吊りは、子ども達にたいへん人気がありました

第3回宵祭り


地元のみなさんによる模擬店もたいへん好評でした
久しく出会う知人同士の交流の場にもなってきたようです

第3回宵祭り


* 安寿姫コンサ-ト *

地元青年団の司会進行いよいよ始まりです。実行委員長の挨拶と続きます
市民ボランティアグル-プのみなさんも、浴衣姿で応援にきてくださいました
みなさんの息の合った歌声は、又、違った声楽の世界で
宵の安寿姫塚にこだましていました

アカペラ


第3回宵祭り


キャンドルイルミネ-ション企画が始まったころより
いつも快くご協力いただきたいへんお世話になっています
「上田流尺八道竹龍会舞鶴支部」の皆さんにより尺八と琴の
素晴らしい演奏を聞かせていただきました
「安寿と厨子王」の演奏も、お世話になり、尺八や琴や大正琴など
いろんな分野の楽譜も出来てまいりました。
是非、皆さんの愛唱歌にしていただければいいなぁ~とおもっています。

第3回宵祭り


尺八


今春「安寿と厨子王」の唄に採譜いただき、 八雲の郷のみなさんに披露する企画の中で会場までお越しいただき 唄って下さった「日本クラウン歌手・・武内公美さん」が、 お忙しい中スケジュ-ルを空けて応援に駆けつけてくださいました。

舞鶴出身 日本クラウン株式会社 演歌歌手 
武内公美(たけうちともみ)さんの唄が続きます。
おしゃべりもとても上手で、楽しいト-クを交えながら、
舞鶴の代表作品「岸壁の母」や、デビュ-曲「吹雪岬」など、
たくさんの素晴らしい歌声を聞かせてくださいました
吹雪岬はカラオケに入っています。是非一度聞いて、唄ってみてくださいね
ともみさんそしてスタッフの皆さん本当に素晴らしいひと時を
ありがとう ございました

武内公美さん


最後を飾ります、下東青年団によります、「ミニ打上花火」です
生まれ育った時から、おじいちゃんおばあちゃんから「安寿と厨子王」物語を聞かされてきた子ども達が、・・安寿姫の哀しい最期の地とされ先人より伝えられる宵祭りを、自分達が中心になって伝えていく立場にたったときしっかり受け留め伝えていく事のの大切さを、青年団の中からも感じることが出来とてもうれしく思います。

年々、首都圏で生活する若者が多くなり、会員数が少なく
なりつつありますが、地域の行事ごとになると
遠く離れていても声を掛け合って応援に駆けつけて一緒になってがんばってくれる青年も有りうれしく思います。

花火


雨を少しいただいたことも手伝ってか満々と潤う池の水に、かがり火や100個の提灯・会場の皆さんで灯りをともしていただいた1000個のキャンドルなど映し出され、ゆらり揺らめく灯りにより、幻想的な雰囲気が醸し出される中で”夏の夜の夕涼み”安寿姫の伝説に触れていただくことが出来たのではないでしょうか。
不安定な天候状態にも関わらず本当にたくさんの方にお越しいただくことが出来心より感謝申し上げます。

「いにしえも 今もかわらぬ 世の中に 心のたねを 残す言の葉」
                     
人と人とが共に生きている限りお互いに尊び合い助け合うことの大切さ!を 一つの行事を共に行う中で、
同じ地域の中で住むご縁をいただいたみなさんの中でたいせつにしていかなければならないことと・・回を重ねるごとに少しずつ少しずつ地元の皆さんの中に育まれてきた事が何よりもうれしく心より感謝致しております。
これからも、細く長く、いにしえより伝承されて来た一つの文化を大切に後世へと伝えていくことが出来ればと願っております。

会場にお越しいただいたみなさんの温かい声援の1コマ1コマで構成させていただいております 


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