★ローマさて、翌1月4日は、ローマ観光。私も夫もローマは初めて、 前にイタリアに来た時は、一人旅でした。 で、その前に北欧とかを回っていたのだけれど、 ストックホルムで仲良くなった、マリアと恋人のビヨルンに、 「イタリアは危険だから、絶対に一人で行ってはいけない。 もし、どうしても行くのであれば、北イタリアだけにしておきなさい」 と言われていたのです。 私は忠実にそれを守って(?)駆け足で、 ミラノ、ヴェローナ、ヴェネチア、マントヴァ、フィレンツェを10日間で回り、 その魅力に、圧倒されてしまいました。 もっとイタリアにいたいと思ったのですが、 そのあと東欧に移動する予定があり、 西欧とハンガリーの国鉄だけに通用するユーレイルパスの期限が迫っていたので、 名残惜しい思いで、イタリアをあとにしたのでした。 ...というわけで、 ローマはお天気が良くて、暖かかったです。 大体、ガイドブックには東京並みと書いてあるものですが、 その通りでした。 まずは、ヴァティカンのサン・ピエトロ寺院。 寺院前の広場には、この時期お決まりの、 キリスト降誕の場面を、人形で再現したジオラマが。 日本みたいに25日過ぎると、すぐ撤去して今度はお正月、というのではなく、 ヨーロッパでは、年が開けてもしばらくは、クリスマス気分です。 あちこちにツリーとか、夜にはイルミネーションで飾られ、 華やかな雰囲気が味わえます。 内部は確かに広い広い。 一通り見て回って、サンピエトロの大クーポラに昇ります。 途中まではエレベータがあるのですが、あとの330段は徒歩。 もちろん息子は自分では昇りません。 パパにおんぶして、本人は楽ちんです。 狭い通路をえんえんと昇るのは大変でした。 ようやっと着いたテラスの眺めは壮観でした。 青空のもとローマの街がずうっと見渡せて、 「ああ、ホントにローマに来たんだなぁ」と思わせてくれました。 しかし、息子がそこでウンチをしたので、 私たちはあわてて、ものかげを探し、懸命にオムツ換えをせねばなりませんでした。 そして、ヴァティカン美術館。 もちろん目玉は、システィーナ礼拝堂のミケランジェロの天井画。 でも、ヴァティカン美術館は圧倒的に広かった! そして、展示品が多かった! 私たちは美術館が大好きなんですが、 重い重い息子を背負っていると、ゆっくり鑑賞するゆとりがなくなるんですね。 全部一級品ばかりなのに、「システィーナはまだかぁ~?!」と、 ひいひい言ってました。(もったいない...) 交代でおんぶしつつ、一時間半以上歩いて、ようやくシスティーナ礼拝堂に着いたときは、疲れきっていました。 天井画はもちろん、息を呑むほど素晴らしかったです。 ここにはベンチがあったので、ゆっくり見ることができました。 そのあと、映画「ローマの休日」で有名なスペイン広場。 そして、これまた有名なカフェ・グレコでお茶を飲みました。 ローマ実質2日目の1月5日。 この日も青空がまぶしい、いいお天気。 でも夜のうちに雨が降ったのか、道は濡れていた。 朝一番にモーセ像のあるサン・ピエトロ・イン・ヴィンコーリ教会へ。 地下鉄駅から歩いていったのだが、見つからず、何度も道を尋ねる。 ミケランジェロの作による巨大なモーセ像を照らす、 いくつかの角度からの照明があるのだが、 息子はそれをいたずらして、何度も点けたりしていた。 かと思うと、 これ以上立ち入り禁止、の柵をくぐって、中に入る。 人が少ないので、あまり迷惑にはならなかったが、ちょっと顰蹙。 そして、歩いて円形闘技場コロッセオへ。 途中の林で、大きな大きなどんぐりを見つけ、喜んで拾う。 コロッセオの周りには、昔の民族衣装をつけた人々が幾人かいる。 何かのイベントかな?と思ったが、 どうやら、観光客と写真を撮って、お金を貰う人たちのようだ。 つかまらないように入場。 階段を登っていく。段差が結構大きく、2歳児には大変。 途中、猫をたくさん見かける。 そういえば、アルハンブラ宮殿にも猫の一群がいたっけなぁ。 誰かがえさをあげるのかな? 登りきって、コロッセオを見下ろす。 息子は当時の愛唱歌「Top of the world」を口ずさむ。 そのあと、古代遺跡のフォロ・ロマーノへ。 ローマ時代の市民の生活の中心地だったそうな。 ここは、息子も喜んで歩く。 ぬかるみに入っていって泥だらけ。抱くとズボンも泥だらけに...。 (おいおい、私たちは替えのズボンないのよ) 子供連れの観光は、室内より屋外が向いているみたいです。 このあと、パンテオンに向かう途中、大きな飛行船を見る。 喜ぶはずの息子は、パパに抱かれてお昼寝中。 翌6日は、ローマからフィレンツェまでの航空券が着いていたが、 もう、飛行機はうんざりだったし、飛行時間が短くても、 空港へ行くとか、チェックインとか、荷物待ちとかで結構時間を取るので、 そこだけキャンセルして、鉄道で移動することに。 アリタリアのオフィスに行き、キャンセルと帰り分のリコンファーム。 ローマテルミニ駅に行って、フィレンツェまでの切符を購入。 ホテルの近くまでバスに乗ったのだが、車中でスリに遭いそうになる。 様子がおかしいので気がついて、追い払ったのだが、 降りたあとで見たら、上着で隠していたポシェットの、 パスポートを入れてるポケットのチャックが全開になっていた。 こわ~い! かくして、ローマ2日目の夜も更ける。 フィレンツェへ |