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雲の上はいつも蒼空

雲の上はいつも蒼空

★3.8日比谷反戦デモ報告

心配していたお天気も、すっかり良くなって、
暖かくなりそうでホッとする。

午前中も遅くなって、超特急で、
NO WAR、のポスター(A新聞の全面広告)に色を乗せる。
コピー2枚には、夫と子供はすでに色をつけていた。

私が昼食のパスタなどを茹でている間、
夫がそれにダンボールで裏張りをし、
プラカードに仕立ててくれた。
息子と手をつなぐためには手ぶらがいいので、
穴を開けて、ひもで首にかける予定。

昼過ぎに家を出て、駅まで車で送ってもらう。

あれやこれやで日比谷公園に着いたのは14時半くらい。
この辺は独身の頃おなじみで土地勘があるので、
ありがたい。
結婚してから遠くなってしまい、東京とはご無沙汰だが。

行く前は文句を言っていた息子は、
公園と聞いて、嬉しくなったらしい。
「ウキウキする」とか言ってました。

人がけっこう集まりつつある感じ。
14時から野外音楽堂でイベントをやっているはずだが、
デモに参加できればいいので、それまで公園内で、
ぶらぶらすることに。

いろんな人がいる。
着物姿の人、楽器を持った人、
垂れ幕
垂れ幕を持った人、
韓国舞踊
韓国舞踊(ですよね)を踊っている人、
エイサー
エイサーをやっている人。

マンガの表現規制反対!なんて旗を持った人もいて、
もうなんでも反対?って雰囲気のところも。

だんだん人が増えてきた。

演説
日比谷公会堂の前は演説をする人

有名人
こんな人も。


野音の方へ行って見ると、歌声が聞こえてきた。
正面から行ってみると、
「満員ですので入れません」と係の人が叫んでいる。
でも、横の方へ行くと、出入りしているところがあった。

もうすぐイベントは終わりのはずだが、
様子を見に入ってみる。
席も探せばあったので、息子と座る。
野音
会場は人がぎっしりで見渡すと壮観。

「制服向上委員会」というのは、女子高校生の団体なんでしょうか。
ベトナムへ行って、枯葉剤の被害を見てきた報告をして、
歌を歌っていた。

スタートのはずの15時半過ぎて、
順番に出ますとか行ってたけど、会場内はなかなか動かない。
後ろのトイレで息子におしっこをさせ(空いてて助かった)
会場の外に出てみる。
野音の周辺は、
労働組合とか各種団体ののぼりが集まっていたりする。
そこら辺は入りにくい雰囲気なので、
一般の人のいそうなところへ移動し、列の間にもぐりこむ。

係の人の話しでは、予定より人がたくさん集まったので、
前の方から順番に出て行くと、この辺が出発するのは、
一時間後くらいになるだろうとのこと。

列の中で待つ。なかなか進まない。
息子が「早く出たい」と言う。
傍のおばさんたちが、「ぼく幾つ?えらいねぇ」
などと言い、飴を下さったりする。
どこから来たかなどと、話をしながら待つ。

プラカード

上品そうなおばさま。
「あのあたり(労働団体)は動員で来てるんでしょ、
このへんは、自分の意思で来てるんですから、
違いますわよね」とおっしゃる。

こういうことを訴える場所に来てまで、
人を区別しなくてもいいんじゃないかな~。
そういう気持ちが戦争につながるのでは?

ところで列は一向に動かない。
時々進むがほんのちょっとずつ。
一歳児を抱っこひもでぶら下げた細身のお父さんは、
「10kgあるんですよ~」と辛そうだった。
他にもベビーカーの中で寝てる子供や、
子供を背負った家族もいた。・・・大変そう。
こんなに待つなら、二歳児の娘を置いてきたのは正解だ。

懐かしい日比谷図書館の脇にずっといることに。
ここは今でも窓には障子なのね。
日比谷図書館の頂点
それにしても変な形の図書館ですね。二等辺三角形?

一時間のはずが17時過ぎても公園から出られない。
もう今頃は帰り道かな?と思ってたんだけど。

暖かかった空気も次第に気温が下がり、
風も強くなってきた。
でもまあ、耐え難い寒さではない。
時折ぐずる息子に「終わったら銀座で美味しいもの食べようね」
と言葉をかける。
少しずつ移動する度に、周りの人たちは微妙に入れ替わる。

息子がいるといろんな人が話しかけて下さる。
周りは本当に一般市民の人って感じだ。
こういうデモが初めての人ばかり、
一人で来ている中高年のおばさまが多い。

プラカード(子供達の絵)
子供達の絵を使ったプラカード。

だんだん暗くなってくる。
二等辺三角形の一辺に沿って、じわじわと列が進み、
ようやく門から外へ出られたのは18時5分ごろ!!
外へ出た瞬間の開放感と来たら!
思わず歓声が沸きましたね。

道を渡って右側に、車道の一番ガードレール脇を歩く。
すごい数の警察官が、列を成してガードの姿勢。
今どこかで事件が起こったら、警官がいなくて困るのでは?

しばらく歩いて見えた東京タワーに息子は歓声。
「東京タワーに登りたい」と言う。
もっと時間が早ければなぁ~。今日はちょっと無理だよ。

新橋のあたりで、息子が「おしっこ!」と言う。
見ると歩道橋の向こうにローソンが。
一時列を離脱してトイレに向かう。
ガードレールを乗り越えようとした息子が、
足を滑らせてさかさまに落ちかけるアクシデントあり。

お腹が空いたので肉まんとあんまんを買って、
また列に戻る。
今度は前が政治団体とすぐ傍にスピーカーを持った人。
(大音量)
中華まんを頬張りながら、
「戦争は」「やめろー」
「No more war!」
「戦争反対」(これが一番明快で好きだった)
等などシュプレヒコールを繰り返す。
人のいない夜のオフィス街はちょっと寂しい。

新橋駅の辺りから、もうデモを終わった列の先の人が、
歩道を戻りながら、ピースサインをしたり、
手を振ったりしてくれる。

やがて西銀座デパートの脇に。
銀座までと言うからもうすぐゴールかな?
帰りに寄ろうと思っていた教文館書店のビルを、
右脇に見ながら、まだ列は先に進む。

戻りの人の人数が多くなってきた。
皆満ち足りた表情をしている。声援も熱くなってくる。
息子の手を握ってくれる人もいた。
息子は嬉しそうである。

あれあれまだ先なのかな???
銀座から、だいぶ歩いてついにゴール!

係の人が「ついに4万人越えました!」と叫んでいる。
すごいね。やったぁ。


というところで見ると、
なんと東京駅まで来てしまっていた。時間は19時過ぎ。
今から銀座に戻るのも時間を食うし、
急いで帰っても相当遅くなるはずなので、
美味しいお食事とキリスト教書店はあきらめて改札入り。
デパ地下でグルメなものも買いたかったんだけどな。
来週横浜の実家へ行くから、まあ、いいか。

構内の本屋で『てれびくん』と『げんき』を買う。
息子は大喜び。トイレを済ませ、
お土産のプリンを速攻で買って、特急目指して山手線に乗る。
ぎりぎりなので、お弁当も買うことはできなかった。
しょぼいサンドイッチで胃を慰めつつ特急列車に乗る。
二人席がなく、
息子は1時間半私の膝の上で『てれびくん』を読む。

うちに帰ると21時半を過ぎていた。
電車賃7千円弱(これで遠さをご想像下さい)。
なんやかんやで出費は大体一万円くらいかな?

初めてだったけど、いい経験をした。参加して良かった。
特別な人間じゃないけど、戦争はイヤなんだ!
とちゃんと意思表示ができて良かった。
でも、私の精神的な満足と、
本当に戦争が止まるかどうかは、全く別問題だ。

夫の話によると、
かなり昔、売上税(消費税)導入の話しがあった時は、
日比谷に10万人集まったんだって。
生活かかるとそんなに集まるんだね。
戦争だってそれ以上の一大事なんだから、
もっと人が集まってもいいのかも?

人間の盾になっている人のことを思う。
本気で戦争を止めたいなら、そういうことになるのね。
でも、まずは反対表明で小さな小さな第一歩かな?



以上、3.8初めての反戦デモレポートでした。
読んで下さった方お疲れ様でした!!ありがとー!!


★グリーンピース・ジャパンの報告

http://www.greenpeace.or.jp/info/features/nowar/wpn20030308_html



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