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カテゴリ:アウトドア・渓流釣り、写真撮影、街角観察
先日、酉の市が東京各地の神社でおこなわれました。 二の酉ですね。この市が終わると師走がきたことを、しみじみと感じさせられます。 新宿は花園神社の境内には、このようなイベントに合わせて、テント張りの見せ物小屋がたちます。40年くらい前にも小屋が建っていましたから、結構、古くから行われていたのではないかと思います。
これが看板ですが、演目は昔から変わらず「ヘビ女」が登場します。 昔、見物したとき薄暗い舞台の上で、首から上は女で体がヘビという口上をバックに、なにやら怪しげな髪を乱した女性が布団から首を出しておりました。思わず「どこがヘビ女なんじゃい」と声を上げそうになりましたが、その怪しげな雰囲気の中に、どこかもの悲しいような気配がただよい、言葉を呑みこんでしまいました。 「ジンタ」の奏でる音楽と、貧弱な見せ物と、うらぶれた雰囲気がそうさせたのだと思いますが、小生は決してこういうデカダン的な雰囲気は嫌いではないなと再確認したのでした。 今では看板に「ヘビを生きたまま食べる!」などというキャッチが掲げてあります。首から上が人で、体がヘビではあまりにも荒唐無稽で、子供でもだませないと思ったのでしょうか(^-^) 次ぎに目を引いたのは、小屋の壁に掲げられていた極彩色の看板です。 銭湯の湯船の上に描かれているような薄っぺらな絵ですが、実に扇情的だと思いませんか。
上の絵は抱いている産着の中から出ている首はヘビで、顔が親父という絵柄ですが、誰がこういうシチュエーションを考えるのでしょうか。 一生懸命に、より刺激的に、より扇情的にPRして、なんとかして客を呼び込みたいという心意気だけは買いますが、、、、、、。どうしても、滑稽さと、うらぶれたわびしさを感じてしまいます。でも、本来、見せ物とは何時の時代でも、そのような要素を内包しているものなのでしょうね。 昔は売られてきた子供が仕込まれて、サーカスや見せ物に出ていたようですが、今では売れないお笑い芸人や新劇の役者が頑張っているのでしょうか。
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