オジサンは何故ミニカーが好きなのか?
ミニカー、知ってますよね。子供の頃、トミカやダイヤペットで、パーキングセットと一緒に遊んだりした方、いますよね?家の車を買い替えたりすると、同じモデルのミニカーをディーラーから貰ったりした方、いませんか?最近じゃあ缶コーヒーに無料で付いてきたりして、集めた方も多いでしょう。私もオマケのデザイン関係、いろいろと手がけた事があります。サントリーのオマケ付き、宜しかったら買ってください(笑)。 最近は子供だけじゃなくて、オジサンもミニカー買うんです。私もその一人で、プロフィールにも書いてありますが、フランスのルノー4(キャトル)や尊敬するレーサー、長谷見昌弘氏の乗ったモデルを数多く集めています。 最近のミニカーは、子供向けの走行を主体にした「ゴッコ遊び」向けのモデルもありますが、大人向けのディテールに凝った、観賞用モデルも非常に多くて、むしろそちらの方が、種類も市場も大きくなっています。勿論この傾向はミニカーだけじゃなくて、「学研の大人の科学」や海洋堂に代表される高品質フィギュア等、高年齢向けの商品が一大マーケットになっているのは、ご存知だと思います。 オジサンは、どうして今さらミニカーやらフィギュアを買うんでしょう? オジサンは、けっこう疲れてます。会社ではそれなりの地位にいたりしますが、部下は言う事きかないし、家では子供にも奥さんにも、邪険に扱われていたりして、なかなか気が休まりません。住宅ローンはまだまだ長く、お小遣いもしばらく値上がりしてません。好景気が続いているなんて、一体どこの国の話なんでしょう? そんなオジサンが、ある日買った缶コーヒーに、小さなミニカーが付いてました。「おっ?これはランボルギーニの…カウンタック!知ってるぞ!へー、最近はオマケも気が利いてるね…。」よく見ると、他にもいくつか種類がありました。その昔「スーパーカー・ブーム」というのが有って、今の「ムシキング」より流行っていた位です。 オジサンは、昔を思い出して、缶コーヒーを買う度にオマケを集めてみました。「なかなかよく出来てるけど…小さいし、見栄えが今ひとつだな…。」目だけは年齢相応に肥えているオジサンは、なんだか物足りません。 そこで、会社の営業の途中やインターネットで、昔好きだった車の、もっと良いモノがないか調べてみました。すると有る有る、大きいのや小さいの、安いのからものすごく高価なモデルまで!「昔、家にあった車」や「初めてデートで乗った車」、「欲しかったけど高くて買えなかったスポーツカー」…。オジサンは嬉しくなって、気が付くとミニカーを注文していました。 オジサンは、大したお金は使えませんが、ちょっとしたお小遣いは持っています。ミニカーは、1/43という手のひらサイズで、2000円~6000円位が主流です。子供の頃は買えませんでしたが、今ならお小遣いで買えます!数台「大人買い」したって、一万円~二万円。奥さんが欲しがる高価なバッグやアクセサリーに比べれば、はるかに手軽な金額じゃないですか!それに子供の頃は、こんなに精密なモデルはありませんでした。それがこの値段で手に入るなんて! えっ?精密な奴が欲しければプラモデルを買ったほうが安いって?言ったじゃないですか、オジサンは疲れてるんです。日曜日は休みたいんです。それに言いたくはないけど、最近老眼で細かい事は出来ないんですよ。この値段でこの精密さなら、買ったほうが得ってモノ。作ってくれた中国人、ありがとうと言いたいね。 こうしてオジサンは、ミニカーにはまっていきます。何故って、子供の頃買えなかった「あの車」が、小さいとはいえ大人買い出来るから。昔の楽しかった思い出が精密なモデルで甦るから。ミニカーは手軽で安直なタイムマシンなのかもしれません。