テーマ:顕正会について(238)
カテゴリ:顕正会破折(その他)
(4)「Gは話にならない」について
「Gは話にならない」の発言も正信会の僧侶のものです。 『最後に申すべき事』の60ページにも共通する内容が記されていますが、まず河辺メモが記された昭和53年の状況について述べてみます。 昭和47年の正本堂の建立以降、慢心し教義逸脱を繰り返す創価学会に対して、53年1月19日に反学会活動家僧侶が総本山に集まり、2月9日には創価学会への対応を協議するため、「時事懇談会」が開催されることになっていました。 河辺メモはその日付からも明らかなように、まさにこの渦中の2月7日に記されたものなのです。 当時、日達上人は反学会活動家僧侶の活動を一面では容認されていましたが、決して創価学会を潰そうとされたのではなく、創価学会の逸脱を反省・善導するべく、御苦心されていました。 しかし、それに対して一部の不心得な反学会活動家僧侶は日達上人に不満を抱き、不遜な発言をする者がいたのです。 こうした背景からも2月7日に記録された河辺メモは、二日後に控えた「時事懇談会」を前に、日顕上人と河辺師が面談した際、話題に出た一部の不心得な反学会活動家僧侶、すなわち後の正信会僧侶の言い分のみを記したものだったのです。 しかし、顕正会は河辺メモの「Gは話にならない」の記述が、日顕上人による日達上人への批判であると主張しています。 河辺メモの日付は昭和53年2月7日であり、日達上人から日顕上人への血脈相承が昭和53年4月15日です。 顕正会は御相承のあった2ヶ月前の河辺メモの「Gは話にならない」が、日顕上人による日達上人への批判であると邪推し、「相互不信の関係において、御相承のあり得るはずがない」と、その邪推を根拠に日達上人から日顕上人への血脈相承を否定しています。 しかし、第67世日顕上人への血脈相承を全面的に肯定した浅井昭衛氏のかつての指導を、ここに紹介します。 「かくて日道上人・日行上人・日時上人・日阿上人・日影上人・日有上人と、『本門戒壇の大御本尊』を付嘱の法体として代を重ねること六十七、清浄の法水はいささかも断絶することなく今日に至っている。これが正系門家・富士大石寺の伝統である。」 (『富士』昭和61年11月号「叱呵痴犬抄」2ページ) 「『本門戒壇の大御本尊』を付嘱の法体として代を重ねる」とは血脈相承のことであり、この血脈相承が「六十七」まで「代を重ね」、「清浄の法水はいささかも断絶することなく今日に至っている」と浅井氏は断言しています。 「六十七」とは、第67世日顕上人のことであるのは言うまでもありません。 このようにかつての顕正会は日顕上人への血脈相承を全面的に肯定していたのです。 それを都合が悪くなったからといって手の平を返すように、日顕上人への血脈相承を否定するのでは、顕正会員でもこの事実を知れば疑問を感じざるを得ないでしょう。 当時の宗門と創価学会の関係、学会と日顕上人の関係、日達上人と反学会活動家僧侶との関係、それから日達上人と日顕上人の関係などを知れば、「Gは話にならない」が日顕上人の発言であることは疑いないと顕正会は主張しています。 そして、昭和48年から53年に至る経過を書き連ねて、もっともらしく粉飾しています。 『最後に申すべき事』では出典などの根拠らしきものをいくつか記していますが、以下のようにいずれも創価学会と正信会による情報であり、「Gは話にならない」が日顕上人の発言であるという顕正会の主張は全くの欺瞞なのです。 ・『副会長会議記録』→学会内部の会議の記録 ・『学寮記録文書』→学会側の作成によるもの ・「宗学友人会」→学会が勝手に作ったもの ・『時事懇談会記録』→正信会の者によって作成されたもの また、「Gは話にならない」の記述に関しては、「日蓮正宗青年僧侶邪義破折班」のサイトで、さらに詳細に徹底的に破折されているので、そちらも参照してみて下さい。 「戒旦の御本尊のは偽物である」の記述についても、このサイトでより詳細に破折されています。 ・日蓮正宗青年僧侶邪義破折班 http://jagihashaku.main.jp/index.htm これまで述べてきたように、当時の状況を考えると河辺メモは、後の正信会の僧侶による戒壇の大御本尊への疑難と、日達上人への批判を記したものであることは明白です。 さらに、今まで指摘してきたように、河辺メモに関する顕正会の主張は欺瞞や切り文が多いのです。 現在の顕正会は「Gは話にならない」の発言が、日顕上人による日達上人への批判であると主張し、このような相互不信の関係で御相承のあり得るはずがないと、日顕上人への血脈相承を否定しています。 しかし、これは日顕上人への血脈相承を全面的に肯定していた浅井昭衛氏のかつての指導に自ら背くものなのです。 なお、河辺メモに関する顕正会の主張の多くは、創価学会と正信会からの受売りです。 このように、宗門を攻撃するためなら手段を選ばず、学会と正信会まで利用しているのが、顕正会の醜悪な実態なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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