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前田利家の子、 加賀百万石三代目藩主 前田利常の章は 三つに分かれているので、 やめられなくて、 一気に読んじゃった。 朝日新聞の日曜版で 殿様に関するコラムが 同じ著者によって連載されている。 そこで出版を知って、 本屋に探しに行ったけど、 新書かと思っていたら、 ソフトカバーのA5版で¥1365。 ちょっと予算オーバーだけど、 朝日叢書だったら、 これより薄くて多分高い。 このテーマなら夫も読むし 何しろ夫の名前は某名君の幼名をもらったんだそうだ 一介の領民の子がお殿様の名前をもらうのは 身分違いにして厚かましいような気がしますが>お義父さん と思い切って買ってきた。 著者は茨城大学の助教授、 高校生の頃から古文書読みに 励んでいたというので、文体からも もうちょっと年上かと思ったら、 なんと1970年生まれ。 司馬遼太郎の閑話休題脱線話 みたいな感じ。 最後の章は特になんだか小説風。 取り上げられている大名は 戦国時代の生き残りと 戦国を知らない子どもたち。 水戸光圀 浅野内匠頭 池田綱政 前田利常 内藤家長 本多作左衛門 上の三人が戦国を知らない子どもたち 下の三人が戦国の生き残り 内藤家長は伏見状を守って討ち死にしてるので 生き残りじゃないや 下の二人は家康にも意見出来た 忠義一途、生え抜きの三河武士たち。 浅野内匠頭の叔父のエピソードは 以前、在野の歴史研究家の書いたもので知ってた。 吉良上野介にも刃傷沙汰未遂事件の経験があって、 どっちもどっちの性格してたのかなぁ ってな話だった。この本では 吉良の話はなく、大石についての記述がある。 池田綱政は名君の父に似ず 藩政を顧みず 子どもを70人作った。 となると絵に描いたような バカ殿をイメージしちゃうけど・・・ ってな話。 公家文化にあこがれ、 京都から美術品を取り寄せ、 同好の士と蹴鞠をやり、 『源氏物語』にあこがれる貴族趣味だけど、 江戸初期の殿様はそれでもやはり 体は丈夫だったのね~。 子どもの数も光源氏の二十数倍。 さて、前田利常。 数奇な(というほどでもないか) 運命を経て、三代目藩主に。 二代目である 利家とまつの子利長の 運命も描かれている。 著者は利長にはとても冷たいけど、 豪傑じゃないけど、 大したヤツな気もしますが。 う~~~ん、利常公、ADHDだろ。 幼少期から多動だって記録もあるし。 乱世なら天下を取っていたかも と公言してはばかりなく、 家康と家光が怖れた男。 秀忠は彼のこと気に入っていたらしい。 傍若無人を気取りながらも 前田家の取りつぶしだけは 絶対的に防いだ男。 でも、退屈なんで、 江戸城で立小便したり、 将軍の前でも鼻毛を伸ばしていたり、 やたらと挑発的。 徳川家からの政略結婚の姫を 真剣に熱烈に愛す一方、 その姫の乳母を惨殺するなど、 一筋縄ではいかない 矛盾に満ちた男。 ADHDといやぁ、 アマゾン・マーケット・プレイスで 絶版の英国海軍もの、 『海の暴れん坊オークショット』 なんなんだ「海の暴れん坊」って 「暴れん坊将軍」の影響か? 買っちゃいました。 貧乏貴族の次男坊で 黒髪に左右の目の色が違う 目の色の明るさは同じなので 明るいところでよく見ないと わからないくらい。 「なんとなく気になる」と 人を惹き付けるらしい エキゾティックな容貌。 兄ちゃんに嫁をもらって、 跡継ぎを産んでもらわなきゃ、 病弱アルコール中毒気味の兄ちゃんの亡き後、 海軍を離れ侯爵位を継がなきゃイケナイのが、 戦死するより怖いこと! で、左利きで、 なんでそんなとこに突っ込んでいくのよう! 死ぬに決まってるじゃないのさぁ! ってなことを数々やってる。 この人も絶対ADHDだよねぇ。 女に対して誠実でなきゃ男として惚れないので、 オッドアイのハンサムでも どうでもいいようなものですが、 お母さんの死に方が解明されていないし、 ADHDなので気になるから、 あと二巻買っちゃおう。 [どくしょ]カテゴリの最新記事
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