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カテゴリ:おしばい
なったんである。去年相次いで雀右衛門も芝翫も亡くなったから
女形役が0になって、一旦指定取り消しだったのだ。 当然の帰結だろう。まずはめでたいめでたい。 しかし、今までの人間国宝一覧表をみると 数を数えたくなった。 尾上多賀之丞が今の今まで人間国宝なの知らなかったよぉ。 1回くらいは見たことあるのかしら? 息子の菊蔵さんも渋い脇役だったけど、割と早くなくなったなぁ。 菊蔵さんの息子さんが東大通った、歌舞伎役者にはならないと 「演劇界」で読んだっけなぁ。まぁ、市川中車東大出ですけどね。 私が熱心に見てた昭和50年台って空前の人間国宝バブルだったんだ! 平成に入ってからは、実質的には、立ち役3人、女形2人、脇役1人か2人だわ…。 あら~、上方枠はひとりになってたのか~、てっきり二人と思ってた。 誰か(え?と上方枠の人ですね)亡くならないと仁左衛門さまはもらえんのか。 山城屋はなかなかの役者だと思うし、誰かを呪うのは私もいやだなぁ。 最初の方はその時の長老にあげていただけ、 人間国宝バブルのときの人たちは、芸はあったかもしれないけど 歌舞伎を高尚芸術化して、衰退させた人たちだし、 この人たちが相次いでなくなったあとの17代なんとやら(勘三郎じゃない方の人)が もらってるようなもの、そんなつまんないものいらないや~! と言っておくことにします。 2代目猿翁に文化勲章あげてよ。それだけのことをした人だと思うよ。 っていうことも付け加えておこう。調べると文化功労賞はもうもらってらっしゃいますよね。 紫綬褒章の受章者一覧を見ていて不思議なことに気付きました。 平成12年に猿之助(現 猿翁)がもらってから、5年あきます。 そのあとからは毎年のように受賞者が出ますが、リストあげます。 平成17年春 九代目松本幸四郎 平成18年春 十五代目片岡仁左衛門 平成19年春 十二代目市川團十郎 平成19年秋 四代目中村梅玉 平成20年春 二代目中村魁春 平成20年秋 十八代目中村勘三郎 平成21年春 十代目坂東三津五郎 平成22年春 五代目中村時蔵 平成22年秋 七代目中村芝雀 お気づきでしょうか?今の人間国宝のうち、 平成15年以降に指定された3人が見事にいません。 七代目尾上菊五郎と九代目松本幸四郎とが1942年生まれ、 十五代目片岡仁左衛門と二代目中村吉右衛門とが1944年生まれ、 五代目坂東玉三郎が1950年生まれ、 五代目中村時蔵と七代目中村芝雀が1955年生まれです。 「人間国宝の数は絞ります。その代わりあなたたちには勲章をあげます」 ってことなんだねぇ。これでいくとまだ空き枠のある女形の 次の人間国宝は中村福助(1960年生まれ)でしょうね。 どこの世界でも裏ではいろいろ政治的決着みたいなのがあるんだねぇ。 玉さまが人間国宝になったのは素直に喜ぶけど、 仁左衛門さまに人間国宝指定が来なくても構わないや。 特に紫綬褒章は萩尾望都先生ももらったからおそろいでいいや! ということにしておこう……。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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