有坂放浪記

昔、インドと聞けばカレーにダルシム、ターバンだった。

色々旅を始めて、
会う人からインドの話を聞いて、
やはり避けて通れないなと、なんかね、憧れに似たそれ。

いざ行ってみて、
暑くて暑くて、
騙されて喧嘩して、なんて無茶苦茶な国なんだと半分呆れて、
二度と来ねーよなんて言ってみたりして。


今、
インドに行きたい。
彼らの全てを切望してる自分がいる。

もう、恋だね、これは。
バラナシで死体が転がってても、
わけわからん値段ふっかけられても、
ラッシーの中に麻薬入ってても、
寝台列車の自分のシートに５人座ってても、
今なら笑って楽しめる。

いいじゃん、カースト。
今月の家賃について悩んでる俺を、
「今回の人生はアンラッキーだった。来世頑張る。」
とか宇宙的発言してつまらん悩みを一掃していただきたい。


インド。
もう、片思いだね。