エッセンシャルオイル 香りのノート
こんにちは。お天気はいいけど寒いですね~。今夜のMステにモモクロと一緒にキッス登場だとか。キッスの全盛時代を全く知らない子供たちにとっては「変なおじいちゃん」なんでしょうね^^;あのまま現役続けるのも大変だと思うけど・・・そういえば、デーモン小暮のアレもいつまでやるのかな。つまんない呟きでした~^^;では、本日は香りのノートについてよろしくおつきあい下さいませ 香りのノート「ノート」とは音符/香調のことで19世紀にフランス、イギリスで活躍した調香師セプティマス・ピエッスが香りを音になぞらえて考案した言い方です。彼の本「The Art of Perfumecy」(1857)には五線譜に6オクターブ以上にわたってそれぞれの音階に対する香料が挿絵入りで書かれています。低い音階には揮発率の低い重い香りを割り当てベースノートとし高い音階には揮発率の高い軽い香りを割り当てトップノートとしました。その中間にはミドルノートがあります。この音階で実際に協和音(アコード)を作り出すことによりその音階に対応した香料をブレンドして効果的な香りのブーケを作り出そうというユニークなコンセプトを紹介しました。実際は時代や職種により扱う香料が均一化していないので古い文献を見てみると現在私たちがアロマテラピーのエッセンシャルオイル、アブソリュートとして一般的に手にするオイル類とは明らかに違う素材で香りの分類がなされていました。例えばピエッスの五線譜にはトップノートにジャスミンやアンバーグリスが入っておりベースノートにクローブミドルノートにカンファーが入っています。また同じローズでもエッセンシャルオイルなのか、アブソリュートなのかでも揮発率は随分変ります。クラリセージやイランイランでも、蒸留時間により内容は変ってきます。アルコールで希釈したチンキ剤の場合もあるでしょう。英国ヤードレー社の調香師で山岳写真家でもあったウィリアム・アーサー・バウチャーの本「Perfumes,Cosmetics and Soaps」(1923)には1~100のスケール(尺度)を3つのカテゴリー別に分けられています。 - つづく アロマティック・アルケミー エッセンシャルオイルのブレンド教本 バーク文子 著 香りのノートはよく知られていることですがもともとは音符になぞられたアートだったのですね^^当時のトップノートにジャスミンが当てられているというのはちょっとびっくり。現在の香りスケールではベースノートです。調香だけでなく実際、ジャスミンをアロマテラピーに使用する場合も香りが強く揮発性が低いので濃度に注意します。私たちが知っているジャスミンとは違うものだったのかも?しれないですね。次回は上記のウィリアム・アーサー・バウチャーのスケールをバーグ氏の考えで現代のスケールに置き換えたエッセンシャルオイルの香りのノートをご紹介したいと思います。では、また。良い午後時間が過ごせますように