アロマの基本 嗅覚と脳 2
本日も涼しいです。というより、なんだか肌寒い・・・。沖縄は梅雨明けしたそうですね。ということは、こちらの梅雨が本格化してくるということ。冷夏と噂されている夏の気候が気になるところですが週末は街中が夏のバーゲン一色のようです。本日も長袖を着ている私・・・なんか、ピンとこないですね。さて、昨日からの続きをやりますね~。ジャスミン精油は高価ですが、精神面での作用に強いと言われています。においと記憶の話しに少しだけ触れましたが嗅覚は視覚、聴覚に比べると早期に発達した原始的な感覚で人間の五感の中でも特殊な感覚といわれています。何かのにおいを嗅いだ時何のにおいかを認識する前にまず好きか嫌いか、心地よいか不快かという反応が先ですよね。その時にそのにおいに関連付けられたものを思い出したり危険ではないかしら?と警戒したり・・・。繰り返しになりますがそれは嗅覚の生理メカニズムが他の感覚とは異なり感覚刺激がダイレクトに大脳辺縁系へ伝わることで海馬に記憶されたり、視床下部においては直接的に身体の調整に関与するという特殊性があるから。大脳辺縁系とアロマテラピー アロマテラピーは精油の香りを嗅ぐことで嗅覚を通じて香りの信号が直接大脳辺縁系へ伝わり、そして視床下部へと伝えられ自律神経を整え身体の機能を調節する自然療法。心地よい香りが大脳辺縁系に働きかけるとリラックスしたり楽しい記憶を呼び覚ましたり気もちが落ち着いたり、悲しみに耐えられるようになったり・・・など心理的効果もあります。このようにアロマテラピーは機能単位である大脳辺縁系の特徴を有効に活用して行う癒しの方法でもありますよ~^^心身とアロマテラピー 以前にもストレスについて書きましたが適度なストレスは必要ですが過度になると生体内で起こる歪みに打ち勝つための防御機能が乱れ心身症を引き起こします。また、それが長期化すると鬱など、精神状態に大きく影響を及ぼしますよね。では、なぜアロマテラピーがストレスの緩和に役に立つといわれているのでしょう?それは精油成分が脳の神経細胞から出される色々な神経伝達物質の放出に関わっているのではないかと考えられていいるから、です。※神経伝達物質等の詳細な記述は省きますね。 テーマが少しずれますので・・・。 興味のある方は 解剖生理学本(末梢神経・脳神経部分)を参照 なさって下さい。さてにおい物質の中には免疫を高める作用のあるものも科学的に分析されてますまた、香り成分に拘り過ぎなくても好きな香りを嗅ぐことは心理的効果があり免疫力を高め、ストレスにも強くなれると言われています。ところで香り・・というのは好みに大きく分かれることも多いと思います。時々、イケナイ香りとか危ない香りなどに固執するあまり犯罪に走ってしまう人もいますよね。そして、悪臭は「公害」だしさらされることで、身体の恒常性も崩します。香りの身体への影響力ってスゴイですよね。さてここでは、嗅覚を使った精油成分の伝達経路について簡単にしゃべりましたが同じく原始的な感覚である「触覚」を使うこともアロマテラピーには大切な要素です。優しくタッチングされたり手を触れて人肌を感じたりハグしたりされたり・・・って、それだけで癒しですよね。次回は精油成分が身体に作用するもうひとつの経路皮膚からの血液循環による経路についておしゃべりします。おつき合い下さいませ~。マッサージには欠かせない基本です。もしも、もしも、興味のある方がいらっしゃったらこの本はとてもわかりやすいですよ~。アロマインストラクターの試験勉強の時に使用しましたがお薦めだと思います。アロマに関係なく、「体」について初心者にわかりやすく「図」で解説してますので。^^目でみるからだのメカニズム新訂著者:堺章価格:3,240円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る