|
|
|
|
| HOME | Diary | Profile | Auction | BBS | Bookmarks | Shopping List |
│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く |
日本がアメリカに宣戦布告したことにより、戦争の舞台は太平洋と移っていった頃、省兵の連隊も南方へ送られることとなった。 連隊がフィリピンのルソン島へ上陸した時、現地には日本語を話せる人間がいなかったので、省兵は上官から英語での通訳を頼まれた。 宿営地に着き、同室になったに不思議そうな顔で見られた。 そうなることがわかっていたので、省兵は今まで極力英語に長けていることを隠していたのだったが、これで人目を憚らずに家族へ手紙を書くことが出来る。 その夜、省兵は妻に宛てて手紙を書いた。 それを横で見ていたのは藤岡だった。 何故英語の文面なのか? 藤岡は至極当然の疑問を口にした。 省兵は初めて妹が日本語を話せないこと、妻がフランス語しか理解できないことを話し、妻宛の手紙を英語で書き、妹にその文面をフランス語に訳して妻に渡してもらうことを説明したが、それ以上の詳しいことは話さなかった。 藤岡はその理由を訊きたそうな顔をしていたが、それ以上は遠慮したのか訊ねてこなかった。 省兵はもしかしたら米国のスパイとでも思っただろうかと、内心ちょっと自嘲気味に思った。 To be continued... ![]() ついでにコチラもポチッとお願いします→ ![]() 掲示板の方でぶちぶち独り言も呟いていますので、お暇だったらお付き合いくださいませ。 [連載小説]カテゴリの最新記事
│<< 前へ │次へ >> │一覧 │コメントを書く │ 一番上に戻る │ |
|