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第7官界彷徨

第7官界彷徨

私の源氏物語

 学生時代はあんまり好きではなかった源氏物語。今、原文で読む会に入って、平安のリアリスト・紫式部の凄さを実感しています。かつて、手ほどきをして下さった松尾聡先生が、いつも同じ羊羹色の背広を着て、紫の風呂敷包みに源氏の本を入れてあの桜の校庭を通って来られたことなど、懐かしく思い出しつつ、あのときもっときちんと聞いておけば良かったのに、と後悔しきりです。1年上のお姉さまに「紫」と書いて「ゆかり」という名前の方がいらして、初めての授業の時に松尾先生がその名前をみてたいそう喜ばれたことなど、思い出します。
 地元で源氏物語を読み始めて、2007年の暮れで300回を過ぎました。今度は後悔先に立たずにならないように、講義のある日に忘れないようにフリーページに書き留めています。


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