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カテゴリ:シネマ
NHK土曜時代劇の、成海璃子ちゃんと、松坂慶子の「咲くやこの花」を見ました。
百人一首腕比べの決勝まで勝ち残った「こい」ちゃんと「しの」ちゃん。 男手で「しの」ちゃんを育てた父は、娘のために「勝ちを譲ってやってくれ」と、こいちゃんに頼みに来ます。それをきっぱり断って、真剣に勝負に挑むこいちゃん。 しのちゃんが、今まで誰にも取られなかった「しのぶれど、、ものやおもふとひとのとふまで」も取って圧勝したものの、勝者の心の痛みに松坂慶子のおはな先生を訪ねます。 はな先生は、「勝った心の痛みを感じたくないなんて、甘えちゃダメ!」とこいを諭します。そして、平安の昔の歌比べの話をするのです。みんな、命がけでひたむきに歌と向き合っていたのだと。 「しの」ちゃんと「こい」この2人の名前の「恋すてふ」の歌と「しのぶれど」の歌は、その昔の歌比べで甲乙つけ難く、さいごはみかどの采配によって「しのぶれど」の歌が勝ちとされ、「こいすてふ」の作者はそのショックで死んでしまったのだと。 次週は「むすめふさほせ」を、はな先生が教えてくれるらしいですが、高校の時に百人一首のカルタ取りがあり、初めの5文字と下の句だけを暗記した私は、未だにその間の言葉を覚えていない歌がいっぱい。 いろいろな和歌のうんちくが詰まった「咲くやこの花」、来週もすっごく楽しみです。そうそう、こいちゃんの好きな「由良」さまも素敵ですが、結婚するなら「若旦那」も、けっこういいかも。なんせ、歩きづらいくらい財布が重いのです! そのあと、CSでイビョンホンの「夏物語」を見ました。 1969年夏、ソウルの社長の息子ソクヨン(イビョンホン)は、夏休みのボランティアで農村に行きます。そこで、村の娘のスエと出会います。両親のいないジョンイン(スエ)は、廃屋で、ここが私の育った家と言い、庭のヒノキの木の葉っぱで両親に文章のない手紙を書くと言います。 彼女は、萬魚寺には、石になった魚がいて、雨が降ると悲しくて、テン、、、テンと泣くのだとも話してくれます。言わば森ガールふうのスエ。 そんな二人に別れの時が来ます。ボランティアの学生達が帰る日、バスで帰ったはずのソクヨンが、ジョンインのもとに現われます。良かった~。 しかし、そののち、2人にはスパイの疑いがかけられ、ジョンインは北へ逃げたソンミョンヒョクの娘だということが分かります。 のどかな農村の夏休みの物語から、南北対立の厳しい1969年の韓国の若者達の置かれた状況へー。 出獄したジョンインを迎えるソクヨン。見る方も安堵の涙、涙。 それなのに~。 独身のまま60歳を過ぎたソクヨンのイビョンホンは、素敵なロマンスグレーの大学の先生。その後のジョンインの姿を知るにつけ、見る方は、滂沱の涙! ソクヨンがジョンインを捜して萬魚寺に行って置いて来た石の魚が、ジョンインの遺品の中にあったのです! 音楽も、ストーリーも、素晴らしい夏物語。 でも、あとでふと思う、ジョンインは、ソクヨンの元から姿を隠す理由がいまいち不明。北のスパイの嫌疑がかけられた人の娘だから身を引いたということでしょうか? イビョンホンがすてきなのはもちろん、ジョンインのスエが、たおやかで悲しく素敵でした! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.07 15:14:49
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