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第7官界彷徨

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2014.09.14
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カテゴリ:俳句

すすきの季節です。

 NHKBSで「日めくり奥の細道」を見ているのですが、各地で芭蕉の足跡を慕って人々が訪れ、商売が繁盛しているのをみると、芭蕉さんって、こん なに人々に愛されているのかと驚きます。芭蕉がお土産にもらった「小松うどん」あまりの美味しさに後戻りしてまた食べたそうです♪

 NHKラジオ第2、佐藤勝明先生の「おくのほそ道」まずは芭蕉の人生から。変化する芭蕉たちの俳諧。

  その頃の芭蕉の俳諧観が、其角編集の「虚栗=むなしぐり」への芭蕉の跋文に出ている。

栗といふ一書其味四あり、李杜が心酒を嘗て、寒山が法粥を啜る、これに依て、其句見るに遥にして聞くに遠し、侘と風雅の其常にあらぬは、西行の山家を尋て人の拾はぬ蝕栗なり、恋の情つくし得たり、昔は西施がふり袖の顔、黄金鋳小紫、上陽人の閨の中には衣桁に蔦のかゝるまでなり、下の品には、眉こもり親そひの娘、娶姑のたけきあらそひをあつかふ、寺の児、歌舞の若衆の情をも捨ず、白氏が歌を仮名にやつして、初心を救ふたよりならんとす。・・・
天和三癸亥年 仲夏日 芭蕉洞 桃青 鼓舞書

 

 栗と呼ぶ一書 4つの味がある。

1・李杜が心酒を舐めて寒山が法粥をすする  芭蕉は李白・杜甫の2人の作品から影響を受けている。寒山漢詩をよく読んで学ぶ、そうして出来た詩は見るにはるかにして=遙遠な漢詩の世界。

2・わびと風雅のその常にあらぬは、西行の山家をたずねて、人の拾わぬ虫食い栗、人が見向きもしないもの、それが自分たちの俳句、という大いなる自負=雅な和歌の世界

3・恋の情 昔は西施のふりそでの顔。白氏(白楽天)が歌を仮名にやつして、自分たちは設定を日本に置き換え、独自大胆な翻案をする。中国の宮中の詩と同様に下世話な庶民の恋も取り上げよう=俗を扱う文芸の矜持。

4・中国の荘子の一語一語宝の鼎に句をねりて(皇帝が万物を想像したように)高祖(他の宝ではない、虚栗こそが後世につながる宝である。天和3年5月、芭蕉洞 桃青 鼓舞して書す。

 芭蕉は喜び勇んで虚栗への跋文を書いた。 この時点での芭蕉の俳諧観がよくわかる。当時このような考えの人は居なかった。

「松島」本文

=そもそもことふりにたれど、松島は扶桑第一の好風にして、およそ洞庭・西湖を恥じず。

東南より海を入れて、江の中三里、浙江(せっこう)の潮をたたふ。

島々の数を尽して、欹つものは天を指、ふすものは波に匍匐(はらばう)。

あるは二重にかさなり、三重に畳みて、左にわかれ右につらなる。 負るあり抱るあり、児孫愛すがごとし。

松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹きたはめて、屈曲をのづからためたるがごとし。

そのけしき、よう然として美人の顔(かんばせ)を粧ふ。

ちはや振神のむかし、大山ずみのなせるわざにや。

造化の天工、いづれの人か筆をふるひ、詞を尽さむ。

雄島が磯は地つづきて海に出でたる島なり。

雲居禅師の別室の跡、坐禅石などあり。

はた、松の木陰に世をいとふ人も稀々見えはべりて、落穂・松笠など打けふりた る草の庵、閑に住なし、いかなる人とはしられずながら、まずなつかしく立寄ほどに、月海にうつりて、昼 のながめまたあらたむ。=

 昼に近くなって舟で松島に渡ります。舟から見ての感想。小島の磯は歌枕の地。

  言い古されたことではあるが、松島は日本第一の景勝地である。洞庭湖・西湖、中国の美しい風景これらと比べても見劣りはしない。12キロほどの距離。せっ こうのような潮を湛える景色、ありったけの数の島々をこの入江に集めて島々が二重になったり三重になったりしている。重なって見えた島が離れたり離れた島 がくっついたりする。杜甫の詩の美人の顔を思わせるほど美しい。

 松は折れ曲がり、人為的にも見える。その景色は粧った美人の顔にも見え、そしてそれは、神の仕業。これに対して誰が絵や文で書かれようか。

 小島の磯は陸続きの半島。禅師の座禅をしたという石、松の木陰に庵を結び、隠遁している人もまれにあり、落穂松かさ(燃料)など、も見え、なつかしく思える。

 夜になり、月影が海に映るのもまた、昼とは違った美しさである。

 今週はここまででした。

 






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最終更新日  2014.09.14 11:24:28
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