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カテゴリ:コミック・漫画
トラノオです!今年は、やたらと元気! 東京新聞夕刊の「大波小波」さんが、ビッグコミックオリジナルを取り上げていたのでご紹介します。本文をそのままいただきます。 「いやな感じとマンガ」 戦後七十年ということで新聞・雑誌・出版などさまざまな特集が見られるが、マンガ界では『ビッグコミックオリジナル 戦後70周年増刊号』(小学館)が大いに気を吐いた。 編集長の堀靖樹は、収録したマンガがすべて戦争の「グロテスクで愚かでヒロイック」な様相を表現していることに触れ、 「漫画家はやはり自由の民です。本能的にお上の胡散臭さを嗅ぎ分けてます」 「漫画は別にお国のためにはなりません。・・・だからこそ、この時代の『嫌な感じ』に声を上げましょう」 という。その言やよし! この言葉に呼応する力のこもった編集ぶりで、なんと巻頭カラーは見開き二ページの藤田嗣治「アッツ島玉砕」。当時、二十二歳の山田風太郎が上野の「決戦美 術展」で見て「薄暗い凄愴感」に打たれた絵だ。戦争賛美のために描かれたが、藤田に日米の兵士たちの殺意が乗り移ったごとく、そこに漲っているのは戦争の 狂気以外の何物でもない。 この絵に続けて、藤田と同じく兵士たちの肉塊状態を描いた水木しげる「人間玉」を載せた編集の技が鋭い。両者のタッチは違うが、共通するのは深いニヒリズムだ。 ほかにも新旧とり交ぜた力作が並び、読み応えはじつに重い。= ☆ という、大波小波さんの「光る風」さんでした。ビッグコミックの取り組み、もっと広がって多くの人が読んでくれるといいな♪ 戦争漫画で思い出すのはすごく前に見た白土三平ので、戦争から帰ってきた男が、生ものを食べられない。ある とき仕事帰りに仲間と飲んでいるときに、うっかり、お寿司だったかお刺身だったかを口に入れてしまい、誰かに指摘されて気がついて、吐き出してしまう。彼 は南方の戦地で飢餓状態となり、死んだ仲間の肉を食べて生きてきたのだった・・・というもの。ショックでした。
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最終更新日
2015.08.05 20:34:43
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