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カテゴリ:読書日記
今日の東京新聞「大波小波」さんは、「右京左京は人でなし」といわれる、京都人の中華意識についてからはじまる。 井上章一さんの『京都ぎらい』(朝日新書)。 嵯峨生まれの井上さんが、杉本秀太郎さんから言われた言葉にショックを受けた話も。 以下に本文をいただきます。 =だが井上が京都の立場、つまり明治維新以前の保守思想の立場に立って、今日の日本を痛烈に批判していることは重要だ。 伝統的な御霊信仰では、勝者が敗者の魂しずめを行い、怨霊の遺恨が後世に厄難を及ぼさないように努めた。天神様しかり。後醍醐天皇しかり。敗者を神として奉ったのである。 それが徳川時代に入って逆転し、勝者が神となった。明治以降の日本ではさらに、敵は打ち捨てられ、味方だけが神となった。靖国神社がいい例である。井上はかかる傾向は近代の現象だと喝破する。 君が代も日の丸も、東京が首都になった後の新現象にすぎない。 歯に衣を着せぬこの発言こそ、京都人の面目躍如ではないか。たとえ嵯峨に生まれようとも、井上は正統的な京都の人文学者なのである。= ☆という、大波小波さんの「雑神」さまでした!♪ 読んでないけど、井上章一先生の論、すごく同意できそう!早速購入したいです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015.10.09 20:09:05
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