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第7官界彷徨

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2016.09.20
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 文学界七月号を読みました。この夏の参院選で選挙権を得た18歳に向けての「民主主義の教科書」という特集号です。 

 「18歳の君が投票するとき考えてほしいこと」として大人たちの提言が載っていますが、あんまり希望や期待を持って選挙に行きなさい、とは言ってなくて、まあ、体験として行ってごらん、という感じ。私もそう思いますね。この現状を考えれば、煽っては18歳が気の毒なような気がする。

 編集部の、柄谷行人さんへのインタビュー「改憲を許さない日本人の無意識」は、徳川が好きな私としては、面白かったです。

 はじめに、こういう文章がついています。
=日本人にとって憲法九条とは何なのか。
 九条の解釈変更による集団的自衛権行使を可能にする安保法制が成立し、
 安倍政権が今夏の参院選で改憲勢力拡大を目指す今を、
「憲法の無意識」(岩波新書)を上梓した柄谷氏はどう見ているのか。
 改憲派/護憲派の議論を超えた日本人の「無意識」をあぶり出すラディカルな提言。=

 というものです。

 「憲法の無意識」で柄谷さんは憲法九条がカントの平和論の影響下にあると指摘している。
 
 日本には多くの古墳があるが、古墳の存在をしらずに建設された街並みや道路は、古墳をよけて作られている。意識されていないのに残った、という中谷礼仁さんの「先行形態論」を今の憲法にあてはめるとき、普通憲法学者が考えるのは明治憲法だが、それはあまり関係がない。むしろ徳川の体制を考えるべき。
 徳川体制には憲法はなかったが「国制」があり、それは「徳川の平和」と呼んでよい。
 徳川の平和というのは日本の歴史の中で初めてのもので、国家権力は国内外の脅威に対して軍事的開発を続けるが徳川はそれをしていない。徳川時代の武士の大多数が生涯一度も刀を抜いたことがなかった。

 徳川の体制は非軍事化と象徴天皇制。
 天皇が実権を持つ時代は戦乱の時代。家康は戦乱の時代に終止符をうち、天皇を丁重にゆるぎない場所に安置して片付けてしまった。憲法九条と一条の関係は、江戸時代の「先行形態」と読める。
  
  武士道が日本人一般のあり方として説かれるようになったのは明治6年に徴兵制が敷かれて以降。明治維新後多くの日本人は無理をしてきたが、すでに徳川時代を覚えていなかった日本人が、敗戦後、明治以後の文明開化の無理をやめようとしたときに、徳川が回帰してきた。
 憲法九条は、人々が昔なじんでいたものをなんとなく思い出した、という感じだったと思う。 
 九条における自衛隊の存在も、徳川の体制との比較でわかる。自衛隊は戦力であり,かつ戦力でない。これに似たものは、世界中どこを見ても徳川の武士以外には見当たらない。やはり徳川の回帰だという感じがする。
 
 日本は現在の国連では常任理事国になれないし、なる必要も全くない。それは「名誉ある地位」ではまったくないから。しかし、憲法九条を唱えて常任理事国になれば、それが現在の国連を根本的に変えることになる。

 今、世界で「戦後」と言える国は少ない。日本で「戦後」ということがいえるのは、憲法九条のおかげです。国際社会における「名誉ある地位」を与えるものは、憲法九条のほかにない。また、日本文化というものがあるとしたら、真に名誉ある日本文化はこれだけです。

 ☆もっともっと深いことが沢山のインタビューでした。柄谷行人さんの「憲法の無意識」(岩波書店)面白そう♪





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最終更新日  2016.09.20 19:55:01
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