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SAROMAN BLUE 鈴木健司

SAROMAN BLUE 鈴木健司

11チャレンジ富士五湖112キロ完走記第2章

スタート前


荷物を預けいよいよスタート地点へ向かう。競技場内へ向かうと皆さんがバンダナ姿を見つけて声を掛けてくれる。頑張りましょう!富士山が綺麗な姿を見せている。今年も日中は暑くなりそうだ。1000人のランナーの想いが渦巻くスタートの瞬間を迎えた。相変わらず緊張感はない。旅の始まりといった感じだ。

たくさんの方々に『いってらっしゃい!』の声援を受け競技場を後にした。スタートは真ん中くらいから。初めの登り坂でも快調に登り続けるが、呼吸が上がることはない。体育館ではアップで走ることはないが、ストレッチを入念にカラダが温まるくらい意識して行ったのが良かったのだろう。

走り出してもいつも通り皆さんから声を掛けて頂く。すぐにコアスポーツプラザの皆さんに遭遇!2年前には志村さんと一緒にゴール!昨年は渡辺さんと野辺山でゴール!そして今回はウエアを貸して頂くという繋がり。112キロにもたくさんの方が出ている。

早速下りに入り、ペースも上がっていくが剥離骨折の部位や膝など違和感を感じるところは全くない。カラダが動くままに走っていく。

5キロまではほとんどが下り。スタートまでの時間をプラスしても31分くらいでは到着しそうだ。

5キロ 31分43秒  心拍数Av.132

チームコアコアユニフォーム


ここまでは予定通り。富士山をバックに写真を撮ったり、撮られたり。背中には『TEAM CORA』の文字が光る!給水ではショッツをフラスクから摂取する。

国道の信号で引っ掛かり、ここでは池袋店によく来て頂いたOさんに遭遇!走力的には前にいる方なのに?と伺うと駐車場に停められず困ったらしい。足元には『HOKA』という厚底シューズを履いていた。
忍野入口付近

コースは忍野入口から山中湖を目指す!なだらかな坂道が続くが、歩いてしまうような坂ではない。いつもの山桜を中心とした綺麗な一角を過ぎると、前泊宿の松藾荘だ。ご主人にご挨拶!

次にファナック通りになるとまもなく10キロというイメージだ。山桜と富士山の撮影スポットには今年もかなりのベテランカメラマンが構えているが『山桜×富士山×ランナー』となっているに違いない。

忍野から富士山with仁野


ファナックの黄色い建物が見えてくると10キロだ。

10キロ 1時間02分46秒 31分02秒 Av.137

信号待ちをしたのにやっぱり速いなあ。でも心拍数は高くないし。脚のダメージもない。とりあえずこのまま行こう!トイレにも行きたくなったし、山中湖到着で時間を使うことになりそうだ。ファナック通りの登りを左折すると間もなく山中湖だ。目印は送電線の鉄塔。これが歩道の上に来たら目の前だ。すると後ろから先導車がやって来た!100キロのトップランナーだ。例年よりも速いなあ。

山中湖到着


そして山中湖に到着!いつもの応援団方々から声援を頂く。ここではサロマ湖も一緒になるたいらさんとかきたまこたまさんと一緒になった。かきたまこたまさんは腸脛靭帯を痛めていて走り込みができていないと言う。頑張りましょう!雄大な富士山がランナーを迎えてくれた。

歩道橋近くにエイドがある。山中湖は1周約15キロだが、エイドは3ヵ所。いきなり1つ目があるので先は長いが、リズムを作る前半はこのくらいがちょうどよい。

さてそろそろトイレも増えてくるし、行こうかと考えながらも前半部分では立ち寄るランナーも多い。とりあえず様子を見ながら昨年と同じ場所を目指そう!

心拍数は135前後で安定している。飛ばし過ぎの感覚や脚に対してのダメージもない。気持ちの良いペースで山中湖の湖畔を走っていた。

15キロ 1時間34分09秒 31分22秒 Av.139

予定していたトイレは見晴らしの良い直線道路の右側。ここを選ぶ理由は、ランナーの出入りが遠くからでもわかるのだ。昨年は出てくる人が続き、向かう人がいなかったので、ここで用を済ませた。

しかし今回は僕の手前50メートル内のランナーが3人もそのトイレへ向かった!ありゃ?そんなにメジャー?これは待つことになるので、パスすることに。

その先は湖畔を離れて公園沿いを進む。この公園にもトイレは点在しているので、焦ってはいなかった。

2つくらい並んでいるトイレを見送り、いざトイレへ!入口が見えない建物だったので誰もいないかな?と思ったが、やっぱり誰もがそう思うようで・・・(汗)
運良く2人待ちで5分掛からず洋式が空いてくれた。

トイレを出ると仁野くんが走り去るのを発見!『調子はどうだ?』と聞くと『脚が重いっす・・・。』まあ練習不足だからな。去年の本栖湖までは頑張れよ!

次の撫岳荘前では富士山をバックに撮影ポイント!そして温かいお吸い物などが振る舞われている。僕はバナナを頬張り 、ショッツを流し込む。

撫岳荘前


仁野くんに渇を入れてから先に進む。少しの登り下りを行くと、山中湖の形でいう『鯨のシッポ』に差し掛かる。

20キロ 2時間10分34秒 36分25秒 Av.135

トイレ休憩&エイド休憩含み36分25秒は上出来!2時間20分に対しての貯金もキッチリ10分貯まった!

いかに走るペースを維持するかを実践できている!この先は『鯨の背中』に掛けて『ままの森』という坂道がある。距離にしては極端に長くないが、登りらしい登りに頂上のエイドまで息が上がるのだ。この貯金を使えば歩いても良いくらいだ。引き続き、一定ペースを心拍数で管理する。

20キロを過ぎてもなんらカラダに変化はない。こまめなエネルギー摂取と、快適なペースに寄るものだろう。

それにしても最大30キロ・3時間30分の帰宅ランが復帰後最長距離なのに、なぜこんなに楽なのか?ペースを気にすると無理に抑えたくなってしまうので、あくまでも心拍数ベースの組み立ては変えなかった。
0-20km

本店川本さん

ここで100キロに参加の本店川本さんに抜かれた。

彼女は初ウルトラだが、フルマラソン2時間42分とかで走る強者だ!

この日もランシャツランパンにCEPを装備!

シューズは前半ターサー後半NEWTONを履いていた。

抜かれてからは折り返しでも会えなかったが、

サブ10&6位以内には戻ってきそうな予想はしていた。

結果は10時間06分で9位と、後半失速のパターンだったようだが、走り方さえ学べばまだまだ速くなるだろう。


こちらは『ままの森』に到着!階段を歩き、後方の仁野くんを探すが見当たらない。坂に入り軽く走り始めた。

いつもよりも坂が緩く感じる。前日道志から抜けてきたので、コースを車で走った時は長く感じた『ままの森』。しかし走ってみると今までで一番楽に感じた。

登り切るとエイドがあるので、ショッツをしっかり流し込む。そして下りを『腰から前に、脚は真下に!』を意識して下る。 石橋くんは昨年もこの坂で膝を痛めたようだが、みんなコース最初のアップダウンのこの『ままの森』はポイントになるようだ。
サイクリングロード

下り切るとサイクリングロードに出る。ここからの富士山は最高だ!ここ数年は晴れすぎ!というくらい良い天気が続いている。富士山が見えなかったらテンションも上がらず、辛い前半戦になっているだろう。

25キロ 2時間41分04秒 30分29秒 Av.142

おっ!また速い!しかも登りの歩きとエイドでの休みを差し引いたら、キロ6分切ってるんじゃないの?まあ下りがあったし、下りでは心拍数は下げたし、平坦も苦しくないから大丈夫でしょ!これが今回の最速ラップとなっていた。

距離的にこれから速いペースを維持すると心拍数が上がる傾向にある。右上がりのグラフになるのがいつもの傾向だ。

山中湖終了この先山中湖は間もなく終わり、遠くに目印のボーリングのピンが見えてくる。その先はファナック通りを下っていく。

山中湖湖畔の平坦で頑張りすぎてもいけないな、と思いつつお客さんとの並走でついつい頑張ってしまう。ここではTさんと並走。大会では久しぶりにお会いでき、一緒に走ることができた。

またトイレ休憩していた前田くんを追い越した。
前田くんはサロマ湖で初ウルトラを経験したが、若さゆえ突っ込み68キロでリタイアしていた。
しかし今回は112キロ!絶対に完走したいと大会前に話していた。


山中湖に別れを告げ、来た道を戻る。途中、スーツ姿で出走しているKさんにも遭遇!『次の脱ぎ捨てでクールビズするんですか?』などと楽しい会話が続いた。

100キロランナーに抜かれるばかりなので、周りにつられてペースも上がってしまうようだ。気にするのは心拍数!と再確認してファナック通りに入る。

そこで『もしかしてアート鈴木さんですか?』と男性ランナー。『そうですよ!』『知り合いの方でアート鈴木さんのファンの人がいて、もし会ったらよろしく伝えてくださいと言われてまして!』『え~!ホントですか?いや~こちらこそよろしく伝えてください(笑)』って、ご本人いないのに見てくださってますか?(苦笑)

こういった皆さんからの声援が嬉しいですよね!なかには後ろからコソコソっと『ぁ、アートスポーツのヒトだよ…いつもギリギリなんだよね、こんなに速いのにね。』と(汗)、僕の耳はダンボなんで聴こえてますよ(苦笑)でも、それだけ知って頂けて光栄です!たまにこのコソコソに返事しちゃう時もありますけど。

27キロエイドそんなこんなで27キロのエイドに到着!

脱ぎ捨てエイドとなる27キロには、たくさんのランナーが集まっていた。朝の寒さからジャケットを着ていた人も多く、袋に入れて預けていた。

僕はアームウォーマーで調節するスタイルなので、預けるものはない。

ここは今回から第1関門となっており、100キロの部で3時間45分だったのが前日説明会?でなのか3時間30分に変更になった。

112キロならば4時間なので問題ないのだが、人数の多い100キロで27キロ3時間30分はトイレに並んでしまったら間に合わないかも知れない時間だ。

配られたパンフレットにはちゃんと記載があったが、当日受付などをしていると確認できなかったりすることもあったようだ。

昨年僕も関門チェックを怠り引っ掛かってしまったので、時間には気を付けたいと思っているし、皆さんに伝えていかないといけないと認識した。

スーツ姿のKさんに別れを告げて、30キロを目指すと共にトイレを探す。

先程は大きい方だったが、寒いからかトイレが近い。次のトイレはお世話になった松藾荘近くにあるとわかっていたので、焦らず走る。

心拍数を気にすると下りなのに高く140近くまでになっていた。これはいけない!下りはしっかりとカラダを休ませないと!ちょっとだけカラダを前傾から立たせて加速度を抑えた。これで少しは落ち着くだろう。

30キロ 3時間13分57秒 32分53秒 Av.141

20キロで10分だった貯金が17分に増えた!なんでこんなに調子がいいんだ?怖い怖い。でも下りが長いし、これから河口湖まではずっと下りだし、貯金と思って行こう!相変わらず無理は全くない!
忍野入口へ復路

再び忍野入口の国道を目指して細い道を進む。この時間なので車通りは少ない。この先のエイドは記憶では、富士急ハイランド近くのおにぎりエイドまでなかったはず。

国道を富士急へ走りながらショッツを摂り、

更に国道の信号を渡る際に1本分を原液で流し込んだ。

ここの信号ではタイミング良く待たずに済んだ。

そこに石橋くんを発見!

こちらは歩きながらショッツを摂るからと先に行ってもらい、

いつも通り信号の最後尾から追いかけていく。

この辺りが歩道も狭く、ガタガタと走りにくい場所だ。

信号待ちもする必要があり、リズムとしては作りようがない。

これは仕方ないとして受け入れよう。


この先は72キロランナーが合流してくるポイントだが、今年は速いから巻き込まれずに済みそうだ!歩道が広くなる河口湖大橋の道までは、混まずに走れるかな?

信号待ちは3ヵ所くらい。ここでどららさんに会う。どららさんとはくびき野などでも途中並走があるが、走力の差は歴然!『鈴木さんギリギリペースは辞めたんですか?』『いやいや心拍数で見てる限りは無理してないんで、どこまでもつかわかりませんが、行けるところまでこんな感じでいきますよ!』

やはり僕がこんなところを走っているのはオカシイみたい。でも行けそうな気がするんだもん!

信号待ちのストレッチなどで今まではよくハム筋が痙攣したりしたが、今回は間もなく35キロだというのに、脚に対しての違和感はまだない。次のおにぎりまではしっかり走ろう!

そして富士スバルライン入口近くのおにぎりエイドに到着!居ました居ました!あの名物お兄さん!今年は短髪で爽やかな笑顔!『伯たの塩だよ!美味しいよ!食べていってね!』だったので『これノリコさんが握ったおにぎりですか?』と振ると『そうだよ!ノリコは今年で76だよ!辛くなったら思い出してね!ノリコがパワーをくれるよ!』と、いつものお兄さんになった(笑)
(写真は2006年のお兄さん・今年はだいぶ雰囲気違いました!)
面白お兄さん


おにぎりを1つ貰って食べる。次にメダリストアミノダイレクト5500を水で流し込み、2つ目のおにぎりと水を持って歩き出す。すぐに急な坂があるので、おにぎりはくわえておにぎりのベタベタの指を水で洗って流した。

エイド直後なので歩いている人はいないが、ここはゆっくりでいいんだ。スバルライン入口の信号は長く、ランナーの大集団になる。混雑した中を72キロの能城さんが先を急ぎたい様子だが、係りの方に制されていた。ようやく2分近い信号が変わり、集団が動き出した。

すると山中湖でお会いしたかきたまこたまさんが!

脚を気にしながら2~3歩走るもまた歩き出す状態で進んでいた。僕はなにもできないので『大丈夫ですか?』と聞くと一瞬大丈夫と言い掛け、僕とわかった瞬間に『大丈夫じゃないよ~。走りたいけど痛くて。』と涙ながらに答えてくれた。

僕は『効いたらいいな!なんですけど、これ飲んでください!』と、濃縮酸素水をオーツープラスダイレクトストロングを口に含んでもらい、先に走り出した。途中でお会いすることはなかったけれど、少しずつ走れ、止まると痛いからとエイドをスルーしながら完走されたと書き込んで頂き、嬉しかった!濃縮酸素水が効いたのかな?(笑)いやいや、諦めないかきたまこたまさんの強い精神力が勝ったんですね!おめでとうございます!



と、次の信号待ちで先頭になった。ちょうどNBスタッフがデジカメを構えながらビジネスホテル登り坂の前に陣取っていた。そのままスルスルと後続のランナーを置いていきながらの走りになった。

あれ?そんなに速いかな?

またまた次の信号を渡る時には集団になり、またまた後方集団になるのだが、このスルスルと前に出ていけた走りが、この大会の走っている中で一番楽しかった瞬間だった。と思い出せるくらい気持ちが良かった。

今度は河口湖大橋に向かっての下り坂。この道は帰りも戻ってくる。走って来なくてはいけない登り坂になる。どんな脚の状態で迎えることができるだろうか?100キロオーバーの距離なのでやはり不安だ。

まずは河口湖大橋までの下りを無難に走ろう。山中湖湖畔から離れてようやく下りが終わる。この先の河口湖の平坦で脚が残っているか?40キロを迎えての脚力に不安が過っていた。

40キロ 4時間23分18秒 38分28秒 Av.142

この5キロはおにぎり、信号待ちがあったので38分台でOK!それでも4時間40分に対して17分と例年よりもまだまだ速い!また次のラップで確認しよう。

20-40km


河口湖大橋ではオールスポーツによる撮影があり、富士山をバックに素晴らしい風景が広がる。ちょっとだけポジション取りを気にしながら、カメラにポーズを取った。

河口湖大橋


橋の先のエイドで石橋くんに追いついた。仮設トイレが空いていたので、立ち寄ることに。今回はトイレが近いな。

この辺りから気温の上昇を感じたので、被り水はないがバンダナを水で濡らして頭に被るようにした。昨年の脱水症状の経験は生かされている。

河口湖美術館、猿回し劇場を抜けて、周回道路に入る。昨年までと違いトンネルは走らない。いつもより少しだけ多い交通量だったが気にはならなかった。

この辺りで45キロが現れる!ん?もう45キロ?

45キロ 4時間57分56秒 34分38秒 Av.141

まあでもトイレ休憩(小)もあったし時間的には問題ないか?しかしまたまたトイレ大に行きたくなってきた!大好きなポテトチップスは木曜日まで食べていたからな。腹痛とかはなく緩かった。

何回か立ち寄った事のある大石公園のトイレへ。ここで元アートスタッフの阿川くんと遭遇!『あれ?なんでこんなところに?』トレイルランナーで速い人なんだけど、どうしてこんな位置に?という意味だった。(結局本栖湖でリタイアだったらしい)
河口湖

トイレは空いていたので顔を洗って5分程度。西浜小学校を一区切りと考え、走り出した。

トイレ休憩明けだからといって意識はしていなかったが、先程までと同じ感覚で走り出したら、心拍数が150近くになってきた。コースは平坦なのに。やはりカラダは疲れてきているかな?気持ち心拍数を抑えながら走るようにしようか?でも西浜小学校で休めるから、まずは現状維持で行こう!

ここで気になることが・・・もう45キロを過ぎて、西浜小学校手前のエイドも迎えた。あれ?走っているコースは変わっていないけど、距離表示が短くないか?

そんなことを考えながら走っていると、あっという間に50キロのチェックポイントが見えてきた!

50キロ 5時間34分23秒 36分27秒 Av.146

トイレ5分としたらペースは変わってないか?この先もコースを変えようがないので、去年よりも得するならいいか!と、前向きにとらえた(笑)僕にとっては1.5キロ短い。

そして河口湖に別れを告げる分岐点が近づいてきた。この先は西浜小学校へ向けての登り坂だ。

この坂を登れば休める!スペシャルドリンクが摂れる!などと気持ちを西浜小学校へ向けて、坂道に入った。

いつもならば横断歩道くらいで歩いてしまうのだが、今年は違う!楽々と?小学校手前まで駆け上がり、最後だけ歩いて到着した。

スペシャルドリンク50キロで15分の貯金があった。

ここでは予定通り着替えなし!

スペシャルドリンク!ポーチの中身を補充!を実施。

ここでのスペシャルは

『ハニースティンガーストロベリー1本+ランナープロテイン2本+水150ml』

この組み合わせは、大会直前のメッセージから決めてみました。ありがとうございます!

まずはプロテインを容器に入れ水を入れてから先にシェイク!

そしてハニースティンガーを投入!今までよりもサラサラなドリンク状になった。

さあどうでしょう???


『甘~~~~~い!うん、でも美味しい!けど甘~~~~~い!』プロテインの腹に溜まる感じも少ない。ハチミツの甘さが口に残る。一緒に居た石橋くんはハニースティンガーのチョコレートをチョイス!これも美味しかったらしい!ハニースティンガーチョコレートにショッツワイルドビーンの組み合わせは面白そうだなあ(ハチミツ+チョコレート+コーヒー)


(リンク先はチョコレートではありません)


ポーチの中身のフラスクは次の本栖湖で交換予定だったので、消費したショッツとハニースティンガーとアミノダイレクト5500に加え、新しくCCDジェルを1本足した。

西浜小学校出発!

最後に朝着ていた肩バラ半袖シャツを脱いだ。

これは前半相当暑くなったからだ。

本栖湖にはファイントラックとXFITの長袖

そしてモンベルジャケットがある。

このペースを維持して、汗を掻きすぎないように調整した。

休憩時間は約8分。固形物はバナナを少しだけ。

この先の急な坂を歩く為にもあまり長居はできない。

エイドを目指す後続のランナーが坂を登る中に

仁野くんや逢坂さんを探しながら前を目指した。


次の目標はうどんエイド!この西浜小学校から西湖の湖岸を進むのだが、この間エイドはない。距離にして6.4キロ。しっかりとエイドで休んだとはいえ、歩く峠を含むとこの6.4キロは35分では通過できない距離だ。この西湖を如何にスムーズにパスするかはポイントになるだろう。

まずこの峠だが、河口湖は海抜831mで西湖は900mだ。距離が短いだけにやたらと急な部分がある。大きなヘアピンカーブを抜けて霊園の前を過ぎれば走り出せる。いつまでも歩いているとリズムも崩れ、先にも書いたように次のエイドまでが更に長くなってしまうのだ。

西浜小学校を含めての55キロのラップは、45分以内で収めたい。今までの流れからして、32~34分でラップを刻み、休憩+歩きを計算した。

トンネルを抜けて西湖へ。この辺りから風が吹き始め、陽射しが強かった前半から汗が冷える感じへと気候が変わってきた。脱いでしまったアンダーシャツだったが、このペースならば寒くはない。また脚の状態も良く、スペシャルドリンクも胃に負担なくスムーズに吸収されているようだ。

並走する石橋くんはちょっと辛そう。時折心拍数をお互いに確認すると140の僕に対して彼は160位と高め。本人曰くちょっと速いかな?と言う感じもする。自分に無理して着いても消耗するだけだと思ったが、持ち前の根性でしっかりと着いてきた。

55キロ 6時間19分16秒 44分52秒 Av.139

休憩があったが、45分以内のクリアは想定通り!心拍数は平均なので下がっている。

吹き出した風は強くなり向かい風となって吹きつける。ここからペースが落ちていると寒さが厳しくなるだろう。

西湖いつもは西湖の周回キロ表示を見ながらペースを確認するのだが、

今年は心拍数優先!

先程までペースを維持しようと疲れたカラダに負担も掛かり心拍数が上がっていた。

これは気を付けないと!

これからの頑張りどころはうどんエイドまでの登り坂。

急ではないが、西湖の平坦を抜けてからの坂がしんどい。

そしてうどんを終えてから国道に出るまでの登り坂。

休憩の後ではあるが、ダラダラと続く登り坂に気持ちが折れ始める頃だ。

この頑張りどころさえクリアすれば、また走れる下り坂が待っている。

まずはうどんを目指す!

私設エイド

西湖の終わりには駐車場があり、そして私設エイドも!お客様のキティさん!いつも気に掛けて頂いてます。先に駐車場に併設されているトイレ小へ。バンダナを濡らしいざ後半戦へ!という気持ちはあまりないが、距離的には半分だ。
キティさんのところではコーラを頂く。昨年は顔色が悪い僕だったはず・・・今回はまだまだ元気!

クリニックに参加頂いた女性とも会話を交わす。『エイドはまだ先なんですか?』『この坂を登りきって下ればうどんですよ!あともう少し!頑張りましょう!』

前方には112キロの先導車が復路の西湖へと入っていった。
うどんエイド

うどんエイドとなっているのは野鳥の森公園。距離にして58キロとなる。いつもはランナーの集団の中だが、今年はペースが速いので比較的まばらだ。うどんエイドに到着すると行列はない。

先行していた石橋くんはちょっと疲れが見える。このエイドでは縁石に座ってうどんを食べている人がほとんどだ。すると、毎年ここですれ違う加山さんに遭遇!『トップはどのくらい先ですか?』『登ってくる時、曲がっていきましたよ!』僕がいつもより速いのにすれ違う場所は同じ・・・これって皆レベルアップしてるってことですね。

ここで時間を費やしてはいけない!次の基準は80キロ10時間!本栖湖を走り切ってからがポイントとなる。この先の登りもあるので、ゆっくりと走り出した。

前方にコアスポーツの志村さんを発見!若干目線は下がり、ペースが上がってはいないようだ。僕らよりも前にいるということは、前半頑張りすぎてしまったかな?声を掛けて後半の作戦を伝える。

『もうすぐ60キロです!まだまだ貯金はあるので、5キロ40分とにらめっこして来てください!たぶん60キロが7時間ですから、休憩入れて42分でもいいので、そのペースを維持してください!』志村さんの今のペースはキロ7分ちょっと。落ちてきた中で、これより速くは無理なので楽に感じられる数字で伝えた。

国道では信号のないT字路を誘導員に従って渡る。この先は下り坂。青木ヶ原樹海大橋を下りれば精進湖となる。

60キロ 7時間00分10秒 40分54秒 Av.138

完璧!予測通りに7時間で60キロをパス。うどんに費やした時間を加えて40分ならば、今後の貯金は十分だ。この時点でキロ7分イーブンの計算となる。10キロで1時間10分の法則で、30キロ3時間30分、50キロ5時間50分と、貯金の確認に分かりやすい『ゾロ目』プラス1時間10分で60キロは7時間だ。

ここまで貯めた貯金を西浜小学校とうどんで消費。しかし50キロからはキロ8分で計画しているので、それに対しては10分の貯金となっている。

志村さんには『見える位置で着いてきてくださいね!』と、前を走り出した。緩やかな下り坂。やがて給水が見えてくると、まもなく青木ヶ原樹海大橋だ。

青木ヶ原樹海大橋このエイドは帰り道に本栖湖から初めてのエイドになる。

しかしドリンク・チョコ・飴となかなかしっかり補給には物足りない。

往路は下った先にエイドがあるので、先を目指した。

樹海大橋に差し掛かり、以前走った時この付近で気持ち悪さが出たのを思い出した。

うどんの消化が悪かったのか?はたまた体調不良の兆しだったのか?

そんなことを思い出したが、今年はまったく問題ない!快調そのものだ!

ウルトラの常連さんにも『鈴木さん、いつも折り返してからすれ違うのに、すごい調子が良いんだね!良いタイム出るんじゃないの?』

『いやいやどこまで持つかですよ!おまけの本栖湖1周がありますから。』


赤池交差点で信号を渡り精進湖へ。ここで石橋くんはトイレへ!僕はショッツと摂り、先に出発する。

ここからは石橋くんを置いての一人旅。風もますます強くなり、道の狭い精進湖は危険だ。西湖以来の平坦になるが、順調に走れている。心拍数もそれほど高くない推移だ。

この精進湖も入口にあるエイドの次は再び戻ってくる国道との合流地点になる。途中に補給できるところはなく、湖を1周と思うと長く感じるだろう。僕はショッツを原液で飲めるタイプなので、フラスクを取り出しエネルギー摂取を怠らない。

ランナーの数も折り返しランナーがいない為にまばらになっている。時折100キロや72キロのランナーに抜かれることはあるが、112キロの部は前後するランナーは大体固まってきた。
精進湖

65キロ 7時間36分02秒 35分52秒 Av.140

精進湖で記念写真この区間は下り中心だった。
赤池交差点の信号待ちを含んで、ほぼキロ7分を維持できている。

ここまで意識して速く走ろう!ということもなく、進んできた。
距離は65キロ。怪我の功名か?はたまた覚醒か?

まだまだ脚は残っている。この先どこまでもつのか?楽しみになった。

精進湖もまもなく終了が見えてきた辺りで、富士山をバックに自分撮りをしている方がいたので
『撮りましょうか?』と自分が写る機会も少ないので、僕のもお願いした。
しばらくお話をして並走。お互いにエールを交換した!

まもなく国道との合流にあるエイドだ。

40-65km
60キロのラップを押し忘れていたので65キロでの推移を記しておく。


まずはショッツ!今回はグイッと1本丸々摂取。フラスク以外にダイレクトに入れていた物を消費する。ついで濃縮酸素オーツープラスダイレクトストロング!水はうがいするくらいの少量で流し込み、後はバンダナを利用して首・太もも・ふくらはぎを冷やし、最後に頭に被りオーバーヒート対策は万全だ。

ここでも国道には信号はない。同じ時間帯で到着したランナーよりも先にエイドを出発する。今回はスムーズに渡ることができた。

ここから本栖湖までは約3キロ。若干の登り基調となる。歩道の幅が狭い為、折り返しランナーもいて、基本的には一列で走る。渡る際に先頭だったので、ここでも自分のペースを優先。折り返しの顔を確認しながら挨拶を交わす。

すると本栖湖へ向かう姿に脚を引きずるコアスポーツの渡辺さんを発見!脚のダメージもあるようだが、お腹の調子がかなり悪いらしい。野辺山の時は90キロからだったので、引っ張っていけたがまだ70キロ手前。『まだ貯金はありますから、見える範囲で着いてきてくださいね。』かなり厳しそうだが、また本栖湖で会うことはできそうだ。

ここから本栖湖へは緩やかな下り坂となり、気持ちも高まる。それは100キロ・72キロの方達で、僕らはようやく本栖湖という感覚だ。しかし距離にして70キロが目の前。あとフルマラソン!という考え方もしないが、1周すれば残りは帰るだけ!と前向きになる。まずは本栖湖へ向かう地下道を目指してペースが上がった。

この地下道でもいつもと違ってカラダの軽さを感じた。階段をスムーズに降りて登って、本栖湖の駐車場へと駆け下りていった。



2011チャレンジ富士五湖112キロ完走記~第3章~


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