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中国茶・台湾茶と旅行 あるきちのお茶・旅行日記(旧館)

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2006.05.13
XML
テーマ:中国&台湾(3301)
カテゴリ:旅行
<安渓の中国茶都はどこにある?>
バスターミナルの出口付近にはお茶の販売店があったりして、まさに安渓はお茶の町であることを実感する。

ここまで来た目的はただ1つ。

お茶屋さんの集まる市場のような場所、「中国茶都」へ行き、お茶を買うこと。

しかし、地図が無いので、どこら辺に中国茶都があるのか分からない(-_-)

安渓の地図が無いか、バスターミナルの周りをウロウロしてみたが、見当たらない。
しょうがないから、タクシーに乗るか、と思ったが、タクシーもあまり見かけない。

そのかわり、やたらと声をかけられる。

誰にって・・・

バイタクの群れ

この写真の中にいる、バイクに乗っているおじさんたち。
そう、このおじさんたちは、バイクタクシーの運転手さんたちなのである。

バイクタクシーって何?

バイクタクシーというのは、簡単に言うと、2人乗りバイクの後ろに乗っけてもらうもの。

東南アジアでは一般的な形態で、カンボジアやベトナムあたりではよくいる。
ワタシも、アンコールワット観光とホーチミンの観光の時には、さんざんお世話になりました。

危なくないかって?

そりゃ危ないですよ、かなり。
事故の確率も高いし、転んだら、きっと大怪我でしょうね・・・

しかし、交通機関はそれしかない(厳密に言うとバスがあるが、地理が分からないのにバスには乗れないし・・・)ので、郷に入れば郷に従えで、乗るしかない。

問題は「どのドライバーのバイクに乗るのか」だ。
誰が安全に、しかも善良なプライスで乗せてくれるかを見極める。
バイクタクシーに乗るというリスクを冒す以上、この目利きが非常に重要になる。


さて、黙っていても、向こうから、たくさん声をかけてくる。
それはボッタクリとかじゃなくて、彼らにとってみれば普通の営業活動(並んで乗るようなバイクタクシー乗り場があるわけではないのだから)。

こちらも目を皿のようにして、ドライバーの顔を見て厳選。
1人、真面目そうなドライバーが声をかけてきたので、こいつなら大丈夫だろうと思い、「中国茶都へ行きたい」と言ってみた。


しかし・・・ワタシの中国語が通じないのだ。。。(T_T)

発音が悪いのかもしれないが、この辺の人たちがしゃべる普通話(中国語の標準語)は、明らかに聞きなれない言葉であり、何度か繰り返してもらって、やっと意味が分かるという状況。

福建省はひと山越えると言葉が違う。1000の言葉がある、と言われる(何でも千とか万になるのは、中国らしいね)。
昔から山がちで交通の便が悪いので、交流があまり生ぜず、各村々で独特の言語が発達してきた地域柄なのだ。
今でも地方へ行くとかなりの訛りのある中国語(普通話)が話されていたり、普通話が通じなかったりする。
#ちなみに台湾語の元になっているミン南語も、福建省生まれであり、今でも至る所で使われている。

しょうがない。筆談だ。

中国茶都、と書いて見せたら、

「なんだ、お前はお茶を買いたいのか。分かった、分かった。乗って乗って」
#ちゃんと、訛っているものの普通話しゃべれるじゃないか。。。(-_-)

ということで、バイクに跨った。
さて、このドライバー、ちゃんと連れて行ってくれるのだろうか・・・ちょっぴり不安になりながら、私もバイクに跨ったのでした。

<これが中国茶都だッ>
さて、道中。

「お前はどこから来たんだ」
「日本から」
「ええーっ?外国人なのか??」

と、かなりぶったまげた様子。
そりゃ、こんなところに外国人はあまり来ないだろうなぁ。しかも、バイクタクシーに乗るようなやつは。。。(-_-;)
#良い子は真似をしてはいけません。

「どこかお茶を買いにいく店はあるのか?」
「中国茶都で見てみる」
「友達がいるんだけど、案内してやる」

・・・出ました、お友達ネットワーク。
一番多いパターンは、これで観光用のお茶屋へ連れて行かれるというケース。
まあ、受け流す為に、とにかく最初は中国茶都へ行ってくれ、そのあとで考えると返答。
#しかし、このドライバーの素性が分かると、お友達ってのが当たりだった。

バスターミナルから、バイクで10分ほど。
門をくぐって、中国茶都へ入る。

中国茶都全景

エーーーー、こんなに広いの???

写真の奥のほうに大きな建物があるけれども、これが広大な駐車場(3000台以上は収容可能だろう)を取り囲むように4、5棟立っていて、さらに長屋のようなお茶屋さんの建物がある。

中国らしいスケールだ。
ホームページを発見!敷地面積は18万平方メートルだそうだ。ありがちな言い方で言うと、東京ドーム4個分である。

交易所にもなっているので、中国銀行が入っていたり、長期滞在の人向けに、旅館があったり、レストランがあったりもする。
まさに、お茶のためにできた、巨大施設。それが、中国茶都だ。

しかし、人口100万人の安渓県で、こんなにお茶屋さんが必要なのか???
・・・と思って調べてみたら、取引量はうなぎのぼりで、2005年の取引額は10億元(150億円)を突破したらしい。


<中国茶都のお茶屋さんに突撃>
で、バイクのお兄ちゃんは、長屋の方へバイクを進めていく。
その中の1軒の前でバイクを止める。

「ここだ」と。

そこは、4、5坪の店舗面積の問屋さん。
子供を中心に一生懸命茶葉の茎取りをしている。もう、あたり一面にお茶の香り。

栄発茶行 というお茶屋さんだったのだが、ここの葉社長がお出迎え。
安渓のお茶屋さんの名刺
#お茶屋さんの社長で、葉さんというのも、面白い。。。ちなみに、名刺は「叶姉妹」みたいなことになっているが、これは「葉」の簡体字なのだ。

うちに来た最初の日本人だ、と喜んでる。しかし、この人の中国語の訛りがものすごくて、良く聞き取れない。
隣にいた娘さん(高校生ぐらいか?この子は非常に綺麗な普通話を話す)とドライバー氏に翻訳してもらいながら、会話をする。
で、早速お茶。

<試飲>
念願の本場モノの安渓鉄観音を淹れてくれる。

あ、茶器は勿論、小さめの蓋碗です。
凄く薄手の蓋碗で茶杯なんかは熱湯に入れて温めていて、ピンセットで掴んで出すような程、お茶が冷めないように気を使っている。すごく粗雑に茶葉を扱っているようだけれども、理に適ったことはきちんとしている。さすが、安渓。

まずは、茶葉の香りをかいでみろ、と言ってくる。
見た目は緑。とにかくきれいな緑。
鉄観音茶葉

エーーー、茶葉の段階でこんなに香りがするものなの??

これは、スゴイお茶ですよ。

とてもこれから、美味しいことが起こりそうな予感。。。

で、きっちりスケールで7gを計り、それを蓋碗に入れる。
お湯を最初に注いで、蓋碗のふたを取り、香りを嗅がせてくれる。

どっひゃー、という香りの高さ\(^o^)/

表現力が乏しくて申し訳ないのだが、これ、本当に茶葉からだけ出ているのかというぐらいの清香系の香り。クラクラしてきます。

一煎目は少し置いておいて捨てる。やっぱり現地でも捨てるものらしい。
さて、2煎目。蓋碗から茶海を通さずに直接茶杯へ注いでもらう。
飲んでみなさい、と。

う、美味すぎる。。。(^・^)
異次元の美味さ・・・


口当たりはものすごく軽く、口に含んだだけで、花の香りがふわっとする。
しかし、味はしっかりしていて、ただの香りだけのお茶ではない。
かと思うと、あとからのどの辺りが甘くなってくる。
これが、安渓鉄観音の特徴、「回甘」というものらしい。
残念ながら、日本では回甘を味わったことが無かったが、こりゃスゴイお茶だ!

#ちなみに、現地の人は、口をすぼませズイッと音を立てて飲み、口の中でペチャペチャさせながら味わいをみる。

あとで値段を聞いてみたら、1斤2000元(500g・3万円)のお茶だったそうで、そりゃ美味いわ(^_^;)
#しかも、流通マージンがあんまり乗っていない段階で3万円ですからね。末端価格(麻薬みたいだ)にしたら、いくらのお茶だったのか・・・

別の茶葉も含めて、何杯か飲んだところで、どんなお茶が欲しい?とのこと。

いや、1斤2000元は買えないけど、1斤500元ぐらいの無い?と聞いてみた。

すると・・・

「お前はうちに来た最初の日本人だし、友達だから(おいおい、まだ初対面だよ)、このお茶500元でいいよ。何斤欲しい?」

という信じられないお言葉。。。
とりあえず、2斤お願いしちゃいました。
#アモイに戻ってから、何軒かお茶屋さんを回って試飲してみたが、1斤1000元の茶でも全然香りが違っていた。よほど、良いお茶だったに違いない。葉さん、ありがとー。


そしたら、1個1個7gずつに包装してやる、とのこと。
7gパック
↑これが7gパック。

7gとはどういうことかというと、蓋碗1杯に7gのお茶を入れるのが安渓では適量とされている。
蓋碗なんて110ccとか、そのぐらいなので、お湯を注いで膨らむと茶葉がてんこ盛り、という状態になる。
しかし、これが適量である、と彼らは言う。
蓋碗に入れた7gの茶葉
↑このぐらいのイメージ。

今回の申し出は、7gを1袋の状態にして、1個1個、真空パックをしてくれるというのである。
2斤だから、全部で140袋ぐらい7gを計り、詰め、真空パックをするという恐ろしい手間がかかる。
これなら、確かに1回1回量らなくても、美味しいお茶が飲めるし、何より小分けパックの1回ずつだから、日持ちもする。

なんて素晴らしい、申し出なんだ(T_T)

・・・でも、今から1つ1つ娘さんがやるので時間がかかる。
それで、聞茶をしてみないか、ということになった。

さて、安渓流の聞茶とは・・・





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Last updated  2006.05.13 18:36:41
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