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テーマ:☆ お茶好き ☆(793)
カテゴリ:お茶
さて、少し戻りまして、先週末。
いつかは、やらなければいけないと思っていた、鳳凰単叢の味(香り?)比べをやってみました。 今回のノミネートは5種類。 まずベースとしてお買い得の、 華泰茶荘の鳳凰単叢 それから、思わずセールで買ってしまった彩香の単叢3種類。 鳳凰単叢 黄枝香 鳳凰単叢 桂花香 鳳凰単叢 杏仁香 最後に、ちょっと(値段が)お高い遊茶の芝蘭香。 以上、5品がノミネートされました。 #ちなみに、私が一番好きなのは蜜蘭香ですが、今回はストックに無くてノミネートされていません。残念。 さて、この5種類で、チェックすべきは、 ・別のお茶として販売するほど、香りがそんなに違うものなのか? ・違うとしたら、好み&初心者にオススメできるものはどれか?(単叢は、店頭でも種類が多過ぎますからね~) ・単叢というと、香りだけのお茶のイメージがあるが、味わいはちゃんとしているのか? という3点。個人的な好み&主観たっぷりなので、ご参考までにご覧下さい。 勿論、香りが大事ですから、全て蓋碗で淹れました。 それでは、この5種類のお茶を一気に飲みまくる鳳凰単叢味比べのはじまり、はじまり~。 まずは、華泰茶荘の鳳凰単叢。 ○○香という風になっていないので、まあ、標準的な蜜蘭香だと思われます。 お湯を注ぐと、いかにも「単叢です!」という、ブドウ系?のフルーティーな香りが立ち上る。 とはいえ、自然な香りで、全く嫌味が無い。 きっと初めて単叢を飲む人は、この香りでビックリするかも。 味わい。 単叢独特の香りが感じられ、苦味も少なく大変飲みやすい。 ただ、強烈なインパクトを与えるほどではないことと、やはりコクは少なめ。 香りで少し気分を変えたいとき向きのお茶だと思う。 煎の続き方は、さほど続く方ではないですが、初めて単叢を飲む人には勧められそう。 お値段も控えめなので、とりあえず単叢ってどんなものか飲んでみたい!という方にはオススメできるお茶です。 #ホントは、印象に残る為には、もっとガツンと来るもののほうが良いかもしれないですけど。 さて、これを鳳凰単叢の標準としてしっかり覚えこませて、次へ行ってみましょう。 彩香の鳳凰単叢 桂花香。 まずは、茶葉。 封を開けると、もう香りが立ちはじめる。 桂花香ということで、きんもくせいの香り。 柑橘系というか、そんな系統の香り。強すぎて、私はあまり得意ではないです(-_-;) #何か変だと思ったら、きんもくせいの花で着香してるんですね、このお茶。 お湯を注いでみる。 ますます、立ち上るきんもくせいの香り。人によっては少々キツイと感じられるかもしれない。 茶水。口に含むと、途端にきんもくせいの香りに襲われる。 その香りのせいで、お茶自体の味を探すのに、一苦労だが、茶葉自体の甘みも多少はある。 2煎目になってくると、着香分の香りが抜けて少し大人しくなってくる。 さらに、3煎目になると、もっとマイルドになって、ちょうど良くなる。 しかし、茶葉の力も弱くなっているので、苦味・渋みが出てくる。 ただ、それに伴って来る後味の甘さなどは、単叢らしいといえば、単叢らしい。 少し冷めてくると、特にその特徴が際立つ。4煎目以降は特にそう。 うーん、単叢らしさを味わうという点では、少々厳しいが、桂花の香りが好きな人ならば、美味しいお茶なのだと思う。 ただ、味わいとして、3煎までかな。。。そのあとは苦味の方が勝ってしまいます。 さて、今度も彩香さん。 鳳凰単叢 杏仁香。 今度は、あまり香りが主張してこない。 お湯をドバーッとかけて、蓋碗の香りを聞いてみる。 んー、これでも、特段香りがしないなぁ。。。 飲んでみた。 あまり香りのしない単叢?という印象。 煎を重ねれば変わるか、と思ったが、煎を重ねても変わらない。 ただ、飲んだ後の後味には、杏仁香?という感じのものが若干見受けられないこともない(曖昧な言い方ながら、実際そう)。 単叢らしい香りの盛り上がりに欠けるお茶。 でも、マズイわけではない。評価するのが微妙なお茶だ。。。 折り返し点を越えて、段々、お茶が回って、フラフラしてきました(@_@;) さて、彩香3兄弟の最後は、鳳凰単叢 黄枝香。 今度の茶葉は自然に、少し酸味のありそうな香りが漂ってきます。 何となく、このお茶は良さそうな予感。。。 お湯を注いでみます。 蓋碗に一気に泡が。いわゆるアクですが、ここまでで一番アクが出ています。 少し多めにお湯を注いで、蓋碗のふたで上手くよけます。 香りは、しっかりと花の香りがします。 花といっても、ジャスミンのつぼみというか、そういう系統の香りです(クチナシの香りというのが良く分からないのですが、きっとこんな香りなんだと思います)。 1煎目。まさに香りは花の香りです。ジャスミンの花をそのまま食べたか、と思うぐらいの香り。 しかし、わざとらしいわけではなく自然な香りです。不思議~。 2煎目、このお茶、抽出が良いようで蒸らし時間は15~20秒ぐらいで十分です(茶葉を多めにしたからかもしれませんが)。 口に含んだ瞬間、2煎目とは思えないほどの、花の香り。これはビックリします。 3煎目は少し長く、それでも30秒程度。 なのに、まだ飲んだ途端に花の香りが来ます。これ、スゴイかも。 今回の彩香さんの3兄弟の中では、このお茶が一番のオススメですね~。 茶葉自体に力があるような気がします。香りも嫌味な香りではなく、自然な印象です。 蓋碗の半分以上茶葉を入れて、熱湯で抽出時間を思いっきり短くして淹れるのが、このお茶を美味しく淹れるコツかもしれません。 #香りはものすごく良いのですが、苦味は出やすい茶葉です。特に冷めると。 さて、いよいよラストです。 遊茶の芝蘭香に行ってみましょう。 茶葉が、今までのものと較べて大振りなのが印象的です。 香りは・・・それほどしません。 お湯を注いでみます。 先程の黄枝香に似た香りがします。 さて、飲んでみました。 !! 今までとは明らかに違います。 ここまで飲んできたものは、香りが先で、味は後回し、というかコメントしづらいものがありましたが(いや、まずいわけではなく、印象に残らないんです)、これはかなりしっかりとした味わいがあります。 キリッと引き締まった印象の味わい。 飲んだ後の香りは、しっかりと単叢(少し生っぽい花の香り)ですが、香りが無くても楽しめそうなお茶です。 と言っていると、戻りの香りが来て、やっぱり単叢だ、ということを思い出させてくれます。 これは確かに良いお茶だと思います。 ただ、値段とのバランスを考えると、どうかなぁ…。 遊茶さんなら、同じ価格帯の別の単叢の方が良いかもしれません。 ふぅ~。ようやく5種類の単叢を飲み終えました。 種類がたくさんある鳳凰単叢ですが、同じ鳳凰単叢という名前とはいえ、大分違いがあります。 それぞれ、別ブランドで出るのも分かる気がします。 ここから、自分にあったものを見つけるのはホントに大変。 初めて飲む方は、まずは、日本人好みの香りの蜜蘭香から入って行くのが得策ではないかと思います。 それにしても、単叢の世界も、なかなか奥が深そうです。 香りやら、樹齢やらにこだわって行ったら、本当にキリがありません。。。(-_-) さて、この中で、最も気に入ったものは?というところですが、結論として分かったのは… やっぱり、蜜蘭香が一番おいしいなぁ ということでありました…(^_^;) #ここまで飲んで、それが結論かい!とお叱りを受けそうですが… なかなか美味しい単叢には、出会わないんですよねぇ。。。 単叢、美味いのは本当に美味いんですが。 #今古茶籍の桂花香単叢は美味しかったけど、やっぱり桂花香だしなぁ。蜜蘭香で美味いのを見つけたいです。 …潮州(あるいは広州)に探しに行くしかないかも?(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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