中国茶・台湾茶と旅行　あるきちのお茶・旅行日記（旧館）

昨日は清明節。
中国的習慣では、先祖のお墓掃除の季節です。

しかし、お茶好き的には新茶の季節♪
清明節より前にとれたお茶が、”明前”のお茶と呼ばれ珍重されます。一番茶ですね。

･･･というわけで、新茶の季節にはそわそわしてしまうのが、お茶好き(笑)
昨日、おなじみの某所に突撃。
「今日入ったばかりなのに、情報早いですね」と店員さんに多少呆れられながら？今年の新茶をGet!してきました♪

今回は２種類。



明前西湖龍井　清香・醇味

浙江省の杭州で作られている同じ西湖龍井なのですが、香りに寄ったものと、味に寄ったもののようです。

清香というのは、お茶では良く聞きますね。
清らかな香りというか、清々しい香りというか。まあ、そういうものです。

醇味というのは、少々聞き慣れませんが、評茶用語の”醇”から来ているものと思われます。
味わいが豊かとか、コクがあるとか。それくらいの意味です（いや、正確ではないな。。。）


･･･こういうのを２つ並べて置かれたら、両方買うしかないじゃないですか(^^;)
＃この上の、”極上”はさすがに高くて手が出ない(涙)

というわけで飲み比べです♪

まずは、清香の方から。



明前西湖龍井　清香

外観は、本当に鮮やかな緑で、これは新茶ならではの特別な色ですね(^^)

ガラスの蓋碗で淹れてみます。

とても茶水の色が薄いです。
それでいて、透明感があります。



お味も、まさにその水色の印象通り。
”お茶”というよりも、上品な甘さのある白湯のような、そんな印象の茶水です。
龍井の力強さというよりは、繊細で消えてしまいそうな味わい。淡雪とでもいいましょうか。
ふっと、力が抜けていくようなお茶です。



葉底も見ますと、芽はしっかり太くて、ああ一番茶なんだな、と思わせてくれます。
＃茶葉のグレードや仕上げを見るなら、葉底ほど分かりやすいものはありません。


次に、醇味。



明前西湖龍井　醇味

清香よりは少し色が落ち着いていますが、やはり緑が目にまぶしいです(^^)

こちらは淹れてみると、水色がちょっと濃いめに出ます。



お味も、これまた水色の印象通り。
こちらは、しっかりとした龍井らしい味わいがあります。

口に含んでからの味わいや香りの変化が複雑というか、奥行きがあるというか。
ただ、やはり明前茶ですね。鋭い刺激ではなく、柔らかい口当たりです。
煎を重ねて飲み進んでいくと、甘さが舌に残ってきます。
テアニンたっぷりで、これまたリラックスできそうなお茶です♪
個人的には、こちらの方が好みかも。



葉底を見れば、ああこちらも一番茶という感じです。
こちらのお茶の方が、少し成長した茶葉のような気もしますね。


うーん、私はもう少し茶葉が成長した雨前ぐらいの方が、味わいがしっかりしていて好みなのですが、やはり明前のフレッシュさは特別なものがありますね。
雪の影響が心配される今シーズンでしたが、出だしは上々のようです。

続々と届くであろう新茶に期待したいところです♪


今日のお茶：明前西湖龍井　清香・醇味(華泰茶荘)



新茶は美味しい～