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テーマ:中国茶好き集まって!(926)
カテゴリ:お茶
関東地方は夜から強い雨になりました。
明日まで大荒れのようですね。 さて、今日の夜茶。 最近、また風邪がぶり返し気味なので、ずっと紅茶ばっかり飲んでいますが、さすがに飽きます(^^;) そこで「こんな天気の時には・・・」と思い出して飲んだのが、このお茶。 今古茶籍の白葉単叢2002 簡さんによると、単叢は湿気があるときの方が、香りが豊かに花開くのだとのこと。 こんな天気の時には、まさにピッタリ♪ しかし、単叢系は名前が色々入り組んでいて難しいですね(^^;) 私も、あんまり詳しくないのですが、ちょっと整理してみます。 #間違っていたら、どなたか教えてくださいm(_ _)m 白葉単叢というのは、鳳凰単叢で有名な鳳凰水仙種の仲間です。 鳳凰水仙種といっても、ものすごく色々な種類があります。 というか、実生繁殖で増えると個性の違うお茶になってしまうので、何種類あるのか数えようがないのです。 それでも、分類できないとちょっと困るので、おおざっぱに分ける方法があります。 1つは香りのパターン 蜜蘭香や黄枝香、芝蘭香、桂花香etc...のようなものですね。中国茶専門店に行くと、よく見かけます。 もう1つは、色 茶殻を見て黒っぽいのは黒葉単叢、白っぽいと白葉単叢という分け方。 まあ、この2つぐらいの分類の仕方でしょうか。 あと、単叢は産地名が冠せられます。 ワインと一緒で、産地が絞られるほどブランドになりますから。 よく見かけるものを並べてみますと、 鳳凰・・・広東省潮安県鳳凰鎮のこと、あるいはそこにある鳳凰山のことを指しています。 烏[山東](ウードン)・・・広東省潮安県鳳凰鎮にある烏[山東]山のこと。標高が高い。 鳳凰とくれば、それなりの標高のところで栽培されていそうです。 烏[山東]とくれば、高山茶みたいなモノです。 それから、ややこしいのが、 嶺頭・・・広東省饒平県坪渓鎮嶺頭村のこと。鳳凰鎮よりも、海寄りで標高は低い。あるいはそこで栽培されている白葉単叢の一品種・嶺頭単叢種を使って作られたお茶のこと。 ですね。 嶺頭単叢と来た場合は、嶺頭村のお茶なのか、嶺頭単叢という品種で栽培されているお茶なのか、ちょっと見分けがつきません。 うーん、書いていてもややこしい。。。(-_-;) 場所が違うと何が違うか、なのですが、違いが大きいのが茶樹の高さ。 烏[山東]などは、古くからある老木で高い木になっているものが多いです。 いわゆる喬木(きょうぼく・チャオムー)タイプですね。 それなりの高さになるということは、空間が必要ですので、同じ土地があっても収量は少ない(生産性は低い)と思われます。 その分、値段も高いわけです。 一方、標高の低いところで栽培されているものは、挿し木あるいは接ぎ木で量産されているものが多いようです。 これらは、背が高くなりません。日本のお茶の木のような、いわゆる灌木(かんぼく)タイプですね。 低いので、密集して茶樹を植えられますから、生産性は高いと思われます。 #ただ、密集している分、病虫害の心配がありますから、農薬バンバン撒いてたりするケースや水田から転換した茶畑というのもあるかもしれません。あくまで可能性の問題です。全てがそういうわけではないと思います。 ・・・というように、お茶のネーミングを紐解いてみますと、その素性が何となく分かってきます。 売り物ですから、ブランドになるものは名前に乗せたいわけです。 それが書いてなければ、その点では強調する部分は無いお茶なんだろうな、と見当がつくわけです。 で、このお茶は、 ・鳳凰鎮やウードン山ではなく、周辺地域のお茶(=リーズナブル) ・白っぽい茶葉らしい(花系よりは果物系の香り?) ということが分かります。 あー、単叢って分かりづらい(^^;) さて、早速飲みましょう・・・と行きたいところなんですが、 単叢は結構強いので、夜に飲むと、眠れなくなるかも。。。 と、心配した、あるきち。 家の目の前のショッピングセンターに待望のスクラッチのベーカリーが最近入ったので(←既に常連)、そこでこんなものを買ってきました。 シトロン ははは。。。 お茶請け、お茶請け(^^;) 生地がサクサクのデニッシュです。 まあ、柑橘系をお茶請けにするのはどうかと思うんですが、サクサクと軽くて、最高の口当たり♪ そんなに絶賛するほど美味しいベーカリーとは思っていませんでしたが、これはヒットだったかも。 #私、冷凍パン生地を焼いて、焼きたてパンというベーカリーは許せないんです。 さて、肝心のお茶です。 サラリと蓋碗で淹れていきます。 簡さんは、数十秒ですぐに出し、何煎も何煎も変化を楽しむ淹れ方をするのです。 私、こういう軽い淹れ方で煎の変化を楽しみながらマイペースに飲むのが好きなので、煎も効くこのお茶は実に良いですねぇ(^o^) 香りは、どちらかというとライチとかそっち系の香りです。 うーん、フルーティー(^^♪ 標高が低いところの単叢は、茶樹が若いこともあって割と刺激性が強い印象なのですが、何しろこのお茶は2002年4月のお茶。 大分丸くなっています。ただ、きちんと保存されていたお茶なので、香りが落ちているとか、そういうことはないのです。香りは十分華やかです。 むしろ、とげとげしさが無い分、お茶の甘さが表れているような気がします(^^) 新茶が何でも良いわけじゃないんですよねぇ。。。 さらりさらりと何煎も淹れていきます。 5煎目ぐらいから、渋みと味わいがちょうど良いバランスになってきます。うーん、美味しい♪ このペースなら、おそらく20煎はいけるでしょう(笑) #こんな淹れ方ばっかりやってるから、茶藝がダメなわけですね。。。 それにしても、白葉単叢はリーズナブルでなかなか美味しいお茶です。 お店によって味の傾向に差があると思いますが、是非お試しください♪ ほぼ日のお茶、あっという間に完売~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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