テーマ:たわごと(26728)
カテゴリ:助け合い
Macの家さんの「骨髄バンクに登録しました」 という記事に触発されてこの記事を書きました。
皆さんは、白血病患者へ骨髄移植をする場合、ドナー(骨髄提供者)のどこから採取すると思いますか。 答えは、「腸骨」からです。腸骨は骨盤を形成する腰の部分の大きな骨です。参考ページは、 骨髄移植推進財団 - 骨髄バンク ドナー登録>Q&A がわかりやすいと思います。 「脊髄(背骨)」と答えた人が多いのではないでしょうか。実は私も数年前まで背骨だと思い込んでいました。さらに背骨だと、もし失敗すると半身不随、植物人間になるのではないかと誤解している人もいるのではないかと思っています。「この誤解が、骨髄バンクへの登録を思いとどまらせているのではないか」「この誤解がとければ、骨髄バンクに登録する人がもっと増えるのではないか」と思ってこの記事を書きました。 では、この誤解はなぜ生まれたのでしょうか。 <仮説1> 骨髄=脊髄の誤解が原因。 <解説> 骨髄=骨の中の空洞をみたす、柔らかな組織。 脊髄=脳とからだの各部を連絡し、刺激伝達や知覚・反射運動を受け持つ器官。背骨の中を通って延髄に続く、灰白色の繊維状のもの。 Shin Meikai Kokugo Dictionary, 5th edition (C) Sanseido Co., Ltd. 1972,1974,1981,1989,1997 脊髄を採取されたら確かに怖いですよね。 <仮説2> 日本での唯一の移植による死亡事故は、骨髄採取が原因ではなく腰椎(脊椎の一部)麻酔が原因でした。当時、正確な原因がわからなかったため「骨髄移植で植物人間になり後に死亡」という事実だけが強調され、そこから骨髄移植=脊椎移植=危険となった。 <解説> 麻酔での事故は、通常の手術でも起こりえます。それがたままた骨髄移植のときに起こっただけです。ただし、この事故がおこった頚椎麻酔による麻酔は現在行われていません。今は、点滴から麻酔薬をいれる全身麻酔です。また最近では、麻酔の管理にモニター機器が導入され安全性は大幅に改善されています。 <誤解されていた方へ> どうですか、誤解は解けましたか。上の誤解だけで骨髄バンクへの登録をしなかった方は是非登録してください。 骨髄移植推進財団 <読んでいただいて方へ> 最後まで読んでいただいてありがとうございます。一人でも多くの方にこの誤解を解いてほしいので、もしよろしければ下記の協力をしていただきたいと思います。 (1) お友達にこの話をしてみてください。 (2) 皆さんのブログでこのことを紹介してください。その場合のこの記事にトラックバックをしていただければ、こちらからもトラックバックいたします。(この相互トラックバックの手法はジャズマンひろくんさんが考えられたものです。) (3) この記事の反応がよければ、骨髄移植推進財団に公開提案書を出そうと思っています。「私の記事でこれだけ賛同していただいているので、是非誤解を解くための広報に力を入れて下さい」といった提案をしようと思っています。 (4)その他、何かいいアイディアがありましたら、教えてください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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