重陽の節句・菊香の約(きっかのちぎり)
今日は9月9日、五節句の一つ重陽の節句です。 陽数の1.3.5.7.9の重なる日は 年中行事の中でも特に重要な日でした。 元日、桃の節句、端午の節句、七夕、 そして忘れられたような、重陽の節句。 秋明菊の蕾 重陽の節句は、菊の節句とも呼ばれます。 陰暦の9月は菊の美しい季節です。 新暦の菊は、夏日の中で、「暑~いっす」 近づいて眺めてみると小菊の蕾を発見。 菊の花の咲く季節が待たれます。 上田秋成の『雨月物語』に「菊花の約」という作品があります。 重陽の節句に帰る約束をしたのが守れないので、 自死し「魂魄千里」を走って、 この夜、約束を果たしに帰って来たというお話でした。 現在なら「今、警察に止められてんねん、 今夜のパーティは行かれへんで」と、ケータイで、 ドタキャン連絡かな? 信義は武士の世のものでしょうか。