** 稽古之教え上達する稽古法は二道ある。
一つは理法から入るもの、
一つは無二無三の技の稽古から入る物である。
どちから入ってもよいが、理から入り進退理詰めの工夫を身に
つけながら稽古する者と、
そういう理法は一切度外して無二、無三打たれ突かれて居るうちに、
自ずから妙所を会得する者とでは、当然 上達するまでに遅速が生
じる。
理想は理を味わい考えては業の稽古をし、業の稽古をしては理を考
え、必死に稽古修行する事だ。理と業は車の両輪のような物である。
理業兼備の修行稽古をにちや怠らず積めば、普通十年かかる修行を
五年で終わり、
上達名人の域にいたる。
“北辰一刀流” 千葉周作。
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