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まてぃの徒然映画+雑記

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2008.06.05
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カテゴリ:韓国映画
つい30年ほど前のこと。お隣の韓国でこんなことがあったなんて・・・。

タクシー運転手のミヌは、ソウル大法学部を目指す弟ジヌの親代わりとして、二人で暮らしている。ジヌは休みの日は教会へ通うが、ミヌはそこで出会ったシネに淡い恋心を抱くのだった。

ミヌ、ジヌ、シネの3人で映画を観ていた5/18、事件は起きる。いきなり学生が映画館に逃げ込んできて、追いかけてきた軍人に警棒でめった打ちされるのだ。表に出てみると、デモ隊を鎮圧する軍と逃げ惑う市民たち。ミヌも身柄を拘束されるが、間一髪で川に飛び込み難を逃れる。

級友が死んだジヌは高校のデモを先導し、ついにデモ隊と戒厳軍が道庁前で対峙する。「戒厳軍が撤退します」という市長の宣言があり、その時間になったとき、突如としてデモ隊に向け発砲する戒厳軍、そして逃げ惑う市民たち。その混乱の中でジヌも撃たれ、シネはミヌを救ううために兵士を殺してしまう。

倉庫を襲撃して武器を手にした光州市民と戒厳軍との対峙。一旦は戒厳軍が撤退するが、数日後には戦車を従えて光州へと向かう。戒厳軍に負けるとわかっていながら、市民軍の司令部である道庁へと集まる市民たち。父から、そしてミヌからも退去するように言われたシネは、マイクで光州市民に呼びかけ続けるのだった。。


まだまだ知らない隣国の歴史。これは朴正熙大統領殺害から全斗煥が政権を握るまでの間に起きた出来事で、まだ実際の被害者数などは確定されていないという。国軍が市民に銃を向けるなんて、今のミャンマーや中国の対チベットなんかと同じレベルじゃないか。東西冷戦の真っ只中とはいえ、そして極東の半島の南半分のちっぽけな国で起きた事件とはいえ、なんと惨たらしいことだろう。そしてこの事件の戒厳軍側の作戦名「華麗な休暇」が原題で、その中身とのギャップにも虫酸が走る。自国民に銃を向けるのに、よくもまあこんな作戦名をつけられたものだ。

台湾の二・二八事件といい、光州事件といい、東アジアの今では民主化した国々も、かつては熾烈な市民弾圧をしていた。こういうのを見てると、日本ってきちんとした国なんだなって思ってしまう。第二次大戦で無茶苦茶やってるけど、少なくとも日本軍が日本人に対して発砲なんてしてない(と思う)から。

そして市街戦や病院の悲惨さを目にして思うのが、いつもながらの無情/無常感。やっぱり戦うってことはつらいことで、ミヌも最初はジヌに反対していたが、その最愛の弟が殺されることで自ら戦いの中へと入っていく。

役者では、イ・ヨウォンの凛々しさが印象に残った。最初の頃のはにかんだ姿から、最後にマイクで市内を巡回するところ、ラストシーンの固い表情の写真まで。「子猫をお願い」に出ていたとは知らなかった。あのときはぺ・ドゥナに注目だったからなー。

公式サイトはこちら

6/5 109シネマズ川崎






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最終更新日  2008.06.05 21:45:37
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