テーマ:最近観た映画。(38846)
カテゴリ:香港映画
怒涛の香港アクション! 冒頭から爆弾が炸裂し、その後も1対1の格闘アクションに銃撃戦、カーチェイスと息をつく暇もないほどの展開。最初は129分で「うわっ、長尺だなー」と思ってましたが、全然時間を感じることなく観入ってました。 冒頭の現金輸送車を襲った爆発で、全く無関係だったのに巻き込まれてしまったのはチャン(謝霆鋒)の婚約者だった。無気力になり、復讐だけを考えて生きるチャン。 その6ヵ月後、怪しいバンを職質したら返り討ちにあってしまったフォン(余文楽)。その格闘力に自信を持っていただけに、屈辱感に苛まれる。 銃器密売人を追い詰めていたら、いきなり犯罪グループ4人組から襲われるチャンたち。銃器密売人は、6ヶ月前の現金強奪事件の関係者で、グループは強奪した1億ドルを何者かに横取りされ、それを取り返しに香港に戻ってきたのだった。 このときの密売人とグループのリーダー格ヨンサン(呉京)、チャンの逃走と追跡劇がまたすごい。ビルからビルへと飛び移り、屋根から庇へ飛び降りる。スピード感とあまりの危険さに目が離せない。ベニー・チャン映画ではおなじみ、エンドロールでの撮影の様子があるんだけど、スタントを使わずマットを敷いたりロープで吊るしたり、かなりの本気モードで迫力のアクションシーンを作ってた。この辺CGに安易に頼らないところがさすがだね。 二人は突然行方不明となった刑事タツが怪しいとにらみ、タツの弟ワイ(房祖名)に近づいてタツの情報を出すように迫る。その3人が入ったカフェでトラブルが起き、ワイが「警察だっ」と間に入ったところから大乱闘。人が飛びガラスが砕け、ここもまた迫力満点の大アクションで房祖名の初アクションも見もの。でも筋肉のつきかたが、やっぱり謝霆鋒や余文楽とは違ってたなぁ。 そんなこんなで、チャンは婚約者の復讐のため、フォンは汚名挽回のため、ワイは兄の無実を証明するため、3人で手を組んで犯罪グループの追及に乗り出す。しかし、現金輸送車の警備員で、強奪事件に一枚かんでいたホー(李燦森)は精神病院に偽装入院していて、チャンたち3人が病院に行ったときには、ヨンサン率いる犯罪グループがホーを拉致した後だった。ここから激しいカーチェイスが繰り広げられる。 スクールバスを人質にとられて手出しができないチャンたち。ホーは家族の命と引き換えに裏切り者の情報を吐き、ヨンサンに始末される。李燦森をこんなにあっさり使うのはもったいない感じがするんだけど。。。ところで、サム・リーって漢字で改名してたのね。まったく知らなかった。新しい名前の漢字表示できないし。 裏切り者の情報を得たヨンサンたちは、ワイをスクールバスに監禁したまま時限爆弾とともに置去りにして、チャンとフォンを金の受け取り役として指名する。この時限爆弾とともに残されたワイと子供たちの様子は緊迫感あり、また少し笑えるところもあって、香港映画独特のユーモアが感じられる。子供の力って偉大だ。 金の受け渡し場所に行ったチャンとフォンが出会ったのは、先輩のサム刑事だった。ヨンサンたちと裏切り者とのやりとりは警察に伝わっていて、サム刑事も裏切り者の仲間だったのだ。サム刑事を殺してしまったチャンとフォンは、警察からも追われる破目になる。しかしサム刑事の携帯から黒幕の情報を得た二人は、警察に乗り込んでいく。同じくヨンサンたちも警察に乗り込み、最後の戦いが繰り広げられる。 この最後の戦いでのアクションは全部本気!ガソリンに火がまわる所なんか、ほんとに房祖名の服に火がついてて、カットとともに消火器が出動していた。このガソリンのシーンも、ワイと犯罪グループの一人ヨンイーとのやりとりなどほろりとさせるところがあって目を離せないんだけど、やっぱり最高の見所はヨンサンたち犯罪グループとチャン、フォン、ワイとの格闘アクション。ガンアクションや爆発もすごいけど、徹底的に本格肉体アクションこだわり、体が空を飛び宙を舞う。一つ一つの突きや蹴りに威力を感じ、勢いが伝わってくる。 チャンとフォンの二人がかりでも敵わなかったヨンサンに、最後の最後でワイが足にしがみついて、頭を何度も蹴られながらも足を離さずに、ついに幸運にも助けられてチャンとフォンがヨンサンを倒すことができた。でもワイは。。 最後の最後には警察内部の黒幕が馬脚をあらわして、チャンとフォンが片付けてなんとか騒動が終息する。そしてフォンが一巡査として交通違反を取り締まってたり、ワイのおばあさんとチャンとフォンと3人で食事をしたりと和やかな光景の後日談。しかし強大な犯罪グループを倒すために、潜入捜査官だったタツとワイ、そして大勢の警官たちが犠牲になったのだ。。。 「ジェネックス・コップ」「香港国際警察/NEW POLICE STORY」に続く謝霆鋒と陳木勝監督とのコンビなんだけど、残念なことに両方とも観てないんだよねー。もし観てたら、謝霆鋒の成長具合とかわかってもっと楽しめたのかもしれない。 房祖名は初の本格アクションで、本人が「あんまりアクションは好きじゃない」って言ってたけれど、なかなかどうして頑張ってましたよ。アクションやるにはまだまだ線が細いけど、やっぱり香港明星はアクションもできなきゃ。しかもあのジャッキーの息子なら。 予想以上に楽しめて、大満足でした。 公式サイトはこちら 9/6 新宿シネマスクエアとうきゅう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.09.09 21:20:16
[香港映画] カテゴリの最新記事
|
|