テーマ:最近観た映画。(38808)
カテゴリ:台湾映画
『ヤンヤン』の鄭有傑(チェン・ヨウチェ)監督の長編デビュー作で、第19回(2006年)東京国際映画祭でも好評だったそうな。 12月31日、大晦日の夜から新年1月1日の朝にかけて、いくつかの物語が交錯していく。映画の撮影チーム、裏稼業につく密入国の男、クスリで気分を盛り上げるカップル、空港で誰かを待ち続けるバタフライ、ヤクザのボス。それぞれが少しずつ繋がっている。 映画の撮影隊が止めた車はヤクザの車、ヤクザが売ったクスリはカウントダウンパーティへ向かうカップルが使う。パーティでは映画監督がバタフライと出会い、真夜中を過ごしてホテルへ戻る。監督の兄はヤクザのボスで映画のスポンサー。監督は、父親に関わる重大な秘密を抱えていた。そして兄と対面した部屋の真上の部屋では、映画の撮影クルーがロトの当選番号に夢中ななか、アシスタントは憧れの主演女優と。。 画のつくりが芸術的なほうに傾きすぎている感じがしたかなあ。結構色味を抑えたモノトーンっぽい画が続くので、少し暗いイメージがしました。話の内容自体も明るく爽やか、というよりは、時間帯も夜がメインだし、影のあるストーリーだったりするんでいいんだけど、個人的には明るい画面が好きなのでもう少し、の気分。 ストーリー展開ではいくつかの話を結びつける手法が面白いんだけど、中途半端に終わっている話もあって続きが気になるのも否めず、病院のシーンは結局わかんないままだし、バタフライは結局何者なの?と消化不良状態です。ラストシーンでは鄭有傑監督自身も出てきて、この映画の試写を観ているというおまけでお茶目なところを見せています。 カップルの女の子役が『ヤンヤン』の陽陽(張榕容:チャン・ロンロン/サンドリーナ・ピンナ)だとエンドロールで流れて、イメージがずいぶん違ったのでびっくり。見てる最中は全然気づきませんでした。3年間での成長もあるのでしょう。黄健[王韋](ホアン・ジェンウェイ)も密入国者のヤクザ役でしっかりと出ていて、こちらはさすがにわかりました。謎の女性、バタフライを演じているのは柯佳[女燕](クー・ジャーヤン)。透明感があって素敵な感じ。 監督役やカップルの男の子役もどこかで見たことあると思っていたら、それぞれ莫子儀(モー・ツーイー)や柯宇綸(クー・ユールン)など、一度は目にしたことのある俳優さんばかり。そうそう、この作品も『九月に降る風』の林書宇(トム・リン)が助監督やってました。台湾映画界、実は案外狭かったりして。 11/1 シネマート新宿 『海角七号、ついに日本公開!』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.11.03 22:14:09
[台湾映画] カテゴリの最新記事
|
|