テーマ:最近観た映画。(38848)
カテゴリ:日本映画
2008年の本屋大賞、山本周五郎賞、「このミステリーがすごい!国内編」1位など高評価の伊坂幸太郎作品の映画化。実は原作読んでないんですよね。でもたぶん、結構原作に忠実なんじゃないかな?伊坂作品っぽいシーンが結構あったし。 アイドルを助けたりしてちょっと有名になっちゃった青柳(堺雅人)が、いつのまにか何者かの手によって総理大臣爆弾暗殺犯として指名手配され、さて逃げ切れるか?という物語。青柳の逃走を手助けするのが、大学時代の友人樋口晴子(竹内結子)や小野一夫(劇団ひとり)、仕事先の先輩ドライバーや助けたアイドル、謎の通り魔犯や入院患者のおじさんたち。 伊坂作品の醍醐味っていうのは、何が相手かわからない、でもたぶん国家権力とかそういうものの裏の力が相手で、それに立ち向かっていく主人公の身の回りにおきる出来事、そして冗舌なまでに精緻で趣味に走っているような心理や情景の描写だと思うんだけど、それってうまく映像化できるのでしょうか? 「アヒルと鴨のコインロッカー」や「重力ピエロ」など何作品も原作が映画化されているけど、ひとつも観てないので、正直伊坂作品が映画向きかどうかわからないんですよ。 この作品だけ観た限りでは、伊坂作品はやはり活字で味わうものであって、映像化すると途端に陳腐化するというか、いやむしろ映像化できない部分にこそ面白さがあると思いました。脚本がどのくらい原作に忠実なのかわからないけれど、いまひとつ緊迫感というか、あの胃がヒリヒリするような感覚もなかったし、突然マシンガンをぶっぱなす男も浮いてるし。あ、でも劇団ひとりがやられている場面はちょっとどきどきしたかな。 香川照之は相変わらずいい感じ出してます。日本の誇る名優のひとりとして、ぜひ海外進出してもらいたいですね。 公式サイトはこちら。 12/10 新橋ヤクルトホール
12/26からシネスイッチ銀座他で公開! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.12.20 19:12:13
[日本映画] カテゴリの最新記事
|
|