翔田寛著「真犯人」
昭和49年7月27日、5歳の男の子が自宅からいなくなり、誘拐された。脅迫電話と手紙で3度の身代金要求があったが…犯人は姿を現さなかった。真犯人 小学館文庫 / 翔田寛 【文庫】そして、事件発生から23日後、その子が遺体となって発見された。犯人が捕まらないまま、あと1年で時効を迎えるという昭和63年、特別捜査班を編成させ、事件の見直しを命じた男がいた。それでも犯人はあぶり出せることなく、特別捜査班は解散された。平成27年8月、静岡県裾野市で一人の男が殺された。身元を調べるうち、誘拐された男の子の実の父親だった。事件を追う刑事たちの執念で物語が進むので、面白かった。しかし、事件の背景にある親子の愛憎が哀しい。読んでいて刑事たちの苦労、苦悩、キャリア志向の上司への反感、手に取るようにわかり、読みごたえがある一冊でした。テレビでドラマ化されていたのは知りませんでした。テレビでは、どう描かれているのか、ちょっと興味深いです。【中古】 連続ドラマW 真犯人 DVD−BOX/上川隆也,小泉孝太郎,内田有紀,翔田寛(原作),やまだ豊(音楽) 【中古】afb価格:5,940円(税込、送料別) (2023/5/4時点)