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遊心六中記

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茲愉有人

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2017.01.21
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カテゴリ:観照


「鬼たち」と言っても「鬼瓦」に造形された「鬼」たちのことです。

この写真は、蓮華王院(三十三間堂)の南大門の築地塀と門の屋根です。
1月12日(木)に京都国立博物館の特別陳列を鑑賞に出かけ、15日には時折雪が降る中を三十三間堂に出かけました。JR「東福寺」駅で下車して、学校の傍を抜けて、JRの陸橋を渡り、この南大門を通って、北に向い、博物館に行くのが私のよく歩く道です。
 繰り返し歩いている道なのであまり意識しなくなっていたのですが、ふと京博に行くまでの寺々の鬼瓦を見ながら歩いて行く気になったのです。
 そして、普段意識していなかったことに気づいたのです。ほう、こんなに鬼さんに違いがあったかと・・・・。


南大門の棟の西側の鬼。口元に牙が見えますが吽形タイプです。

西側の隅(降)棟の鬼。大きく口を開いた阿形で、額に宝珠を載せています。
端には神亀の飾り瓦が置かれています。
 
拡大してみると、こんな感じ。

こちらは東側の隅棟の鬼だったと思います。こちらは額に五芒星が載っています。

南大門を通り抜け、北に向かう道の西側は七条通まで、三十三間堂の朱塗りで連子窓のある塀と門が延びています。東側は、法住寺、御陵参道、養源院と連なっています。

「法住寺」の山門と龍宮門の屋根の棟には、鬼さんたちは居ません。これは私には新しい発見でした。見ているようで見ていなかったという気づきです。では何が? それは「法住寺」の探訪でご紹介します。

山門の屋根の隅棟には鬼瓦ではなくて、獅子口が使われています。そして、

その獅子口の綾筋(あやすじ)の下部の造形が、これです。
よく見ると、これ鬼さんに見えますよね。かなりデザイン化されデフォルメされていますが、見ようによっては隠れ鬼の感じ・・・・・です。おもしろい!


法住寺の北側にある養源院の山門、隅棟の鬼瓦。こちらは鬼というよりも獅子なのかもしれません。鬼には角が生えていることを前提とすると、これは角というより耳の感じ・・・・。じっと見ていると、獅子舞の赤い獅子の頭部を連想してしまいます。

こちらは養源院の北側にある門の屋根です。山門は南隣りにあります。

棟の南側の鬼瓦。少し口を開いた阿形タイプの鬼。こちらは角ですから明らかに鬼。
角の間に飾り物なしです。


 
こちらは、隅棟の鬼瓦です。上の南側(阿形タイプ)と下の北側(吽形タイプ)では、かなり相貌に違いがあります。こちらも角ではなくて耳の形に見えますので、獅子なのかもしれません。


三十三間堂の連子窓のある塀を右に、南の南大門の方向の眺めです。
そして、三十三間堂の鬼さんはどんな風なのか?
 


 隅棟の鬼瓦
こんなタイプの鬼瓦が使われています。
いずれも上歯だけを見せているということからすると、たぶん阿形タイプなのでしょうね。こちらは額や角を省略した意匠です。

 
これは妙法院を2016年秋の特別公開の折りに訪れて撮った庫裡・大屋根の鬼瓦です。
妙法院は東大路通に面し、この通りの西側に京都国立博物館があります。東山七条交差点の北東側です。北西側が京博です。

このように、東山七条あたりの鬼たちもさまざまに個性を競っています。

鬼瓦もおもしろいでしょう? そう思いませんか?


最後に、昨年の暮れにき引きつづき京博に行った理由は、「生誕300年 伊藤若冲」および「とりづくし」の特別陳列が15日で終了することと、特別陳列「泉涌寺」の展示品の一部入れ替えが行われたためです。上掲は、入手した「京都国立博物館だより」です。

一部入れ替えで眺めたかったのがこれ! 通称「楊貴妃観音」です。
かなり以前に泉涌寺のお堂で拝見して以来、久しぶりです。ガラス越しですが、間近に拝見できました。上掲より引用しました。ぜひご覧ください。

ご覧いただきありがとうございます。

補遺
  :「weblio辞書」
八部鬼衆 :ウィキペディア
鬼面一覧表  :「能面ホームページ」
 能面としての鬼たちです。
鬼と呼ばれたもの :「AI 『鬼』」
鬼の起源と発達  :「占いフォーラム(fanex)」
おに/オニ[鬼]の数え方(読み方)・単位  :「数え方単位辞典」
助数詞  :「たくろふのつぶやき」

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Last updated  2017.02.15 21:08:44
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