○●●遊女asome●●○

5月10日に出版されたばかりの本ですが、大変に面白かったです。並んでみれば、さもありなんと、皆様も思われるお二人でしょう。当代人気のご両人登場という感じです。
今までに、お二人の本は良く読んできましたが、今回はまさに相乗効果、速度も速く、まるで一陣の疾風という印象です。

Webに対して圧倒的な親密さを持つお二人のお話は、本当に明るく、広く、未来ある楽しいものでした。ケータイインターネットの世界では、ことごとくネットは有害とされ、インターネットの闇が面白おかしく取りざたされ、滅入ってしまいますが、この本を読んで、非常に良かったです。かねてから、インターネットは女性性と感じていましたが、茂木先生の締めくくりは、生命原理という言葉でした。なんとぴったりとした言葉でしょう。まさにその通り。明るく未来を示してくれるお二人のお話を、若い人たちにはぜひ聞いてほしいと心から思います。きっとこのお二人はケータイインターネットの世界にはあまり感心を示されないかもしれませんが、今の子供たちは小学校の時期からケータイというインターネット端末を使い始め、中学では3年生で９０％以上が所持しているのです。また、小学校のときから、学校でHPの作り方を教えられるので、抵抗感なく情報発信するのです。本当に空気のように自然に普通にインターネットが存在する世代です。でも子供たちは、インターネットがいったいどういうものなのかという本質を、体験で知ってはいても、哲学的な深い部分で整理されていないのです。だからなぜ、インターネットが素晴らしいのか、必要なのかがもやもやとしているのです。ちょっと整理されればきっと子供たちは私たちとはまったく違う感性でインターネットを利用していくでしょう。子供たちにもっともっと本質的なことを解りやすく教えなければならないと思います。最後に掲載されている梅田氏の中学生への講演はとても感動的でよい講演でした。お忙しい、お時間のない毎日だと思いますが、できるだけ子供たちに話す機会を作っていただけたらと思います。

あっという間に読んでしまえる本ですが、いつかまた、お二人の対談をお聞きしたいですね。