カテゴリ:Q&A
モニターの生徒さんから質問が来ましたので、答えます。
Q → 各パートの音の出る位置についてなのですが、 セオリーってあるのでしょうか? 自分はバンド演奏した時を思い浮かべ、ベースはやや左へ、 ギターはやや右へ(両方とも30位の振り)と調整していますが… その他のパートも含めて、もし注意点などありましたら教えてください。
A → バンドの立ち位置をそのままミキシングの定位にしてはいけません。 クラッシックの場合はそのようなケースもありますが、 普通のポップスやロックではNOです。
一般的な定位を楽器ごとに書きます。 ・ボーカル→センター ・ベース→センター ・キック→センター ・スネア→センター ・ハイハット→右30位(振り切った状態を100として) ・タムタム→左右20位 ・フロアタム→左30~40位 ・クラッシュシンバル→右50位 ・ライドシンバル→左50位 ・ギターなどのバッキング楽器→左右40~100の間
ドラムは、ステージでお客さん側から見た各パーツの位置を おおまかな定位にしていますが、 スネアは例外としてセンターに持っていくのが普通です。 一般的なセオリーとしてはざっとこんな感じですが、 もちろんこれが絶対などというものはありません。
あとは、定位の調整以外にもプラグインのかけ具合で 鳴っている位置が違って聴こえることもあります。 例えば、EQで高音を上げれば上に、低音を上げれば下に聴こえます。 さらにリバーヴをかければ左右に広がり、 ディレイをかければ奥行きが出てきます。
注意点としては、同じ位置に周波数帯域の近い楽器があると 音像がぼやけてしまうので、EQでそれぞれの強調する帯域を変えて ひとつひとつがちゃんと聴こえるような処理をする事です。
このように定位ひとつを決めるのも、奥が深いものです。 じっくりと研究してみてください。
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