信長のシェフ 37
大長編、遂に完結しました。多分、2回目の単独レビューのはず。僕などがレビューしていいのか・・・と、震えるような超傑作ですが。まあ、見ていきましょう。内容です。一流ホテルで働いていた料理人であるケンは、ある時、戦国時代へとタイムスリップしてしまう。その料理の腕を織田信長に見初められたケンは、信長のシェフとして彼の覇道に付き従うこととなり・・・という話。これね、初期の頃に、「お前はワシのものだ」と、信長が主人公に告げるシーンがあって。それ以来、腐女子の皆様から熱いまなざしを向けられるようになった作品なんですね。なんで、自分も知り合いの腐女子様から教わったんですよ、このマンガ・・・それはともかく、戦国時代の常識から食の知識から、物語の作りから、何から何まですごい取材の元に作られている傑作なんですよね。そのまま大河ドラマに出来るレベルの作品でして、もっと世に認められていい作品なんですよ。なので、可能な限り絶賛します。こんなにも際限なく褒め称えていい作品は、珍しいくらいですわ。昔の人って、ほんのちょっとした言葉尻から、殿様の本意をくみ取ったりしなきゃいけないんで。察する力とか、コミュ力強かったんだろうなあ。食事に出て来た具材一つで、「なんと・・・殿はそういう意向なのかっ!」と、読み取らなきゃいけないんですよ。深読みが過ぎないか?これ、ラストどうなるんだろう、歴史は変わるのか?と、ずっと懐疑的でしたが・・・なるほど、それはいい・・・それは納得だ・・・最高だよ。ほぼほぼ史実ではありますが。明智光秀がなぜ本能寺の変を起こしたか、に関しては、この作品では独自の解釈が成されています。しかも、すごく納得が行くんですよね。そういう部分も含めて、これはただのグルメマンガではありません。それこそ歴史に残っていい傑作だったかな、と思っています。お疲れ様でした。