三洋電機のサンヨーたる所以
昨年、三洋電機のゴパンを購入してから毎週のように使って、大量に買い込んでしまった米をパンにして朝に食べるのが習慣になっているが、今回は腹の虫が治まらない。このゴパンで米パンを作るには、先ず小麦グルテンとドライイーストを計量して自動投入ケースに入れて、米パンケースに白米と水、塩、砂糖、ショートニングを定量いれてから、各々のケースを本体にセットして、あとはタイマーをセットしてスタートキーを押す。食べたい時間には米パンが出来上がっている。スタートキーをONして暫らくすると米を粉砕を始めるのだが、この粉砕音が家電とは到底思えないほどの大音響なのだ。うちは一戸建てでゴパンを設置場所は台所から寝室まで二部屋ほど離れているが音が凄すぎて眠れない。まぁ、隣近所には聞こえないので近所迷惑にはならないが、マンションとかアパートなら隣から文句を言われるのは間違いない。家内がお客様相談口に音が大きいと文句を言ったら、担当の返事は「普通で正常です」の答えだった。ゴパンを開発してテストをしただろうが、開発担当は自分の家で使ってみたのだろうか?粉砕音へのクレームが多かったようで、うちが買ってからサンヨーはパナソニックに吸収されて暫らくして静音設計にした改良型を出した。(どの程度、音が小さくなったのやら?)粉砕音が大きいのを知らずに買ってしまったので仕方なく我慢して使っているが、夕べ予約をして、今朝でき上がりの時間となって本体ふたを開けてみたら、なんか変。いつものように膨らんでおらず米パンケースの底近くに若干色がついたご飯のようになっている。調べてみると自動投入ケースの蓋が閉まったままとなっていた。ケースの蓋が開かなかったので小麦グルテンとドライイーストが白米に投入されなかったので膨らまず、ただの生煮えのご飯になっただけ。 自動投入ケースのプラスティック製のロックレバーの根元が折れていた為にロックを解除して蓋を開けられなかったのだ。 購入してから9ヶ月しか経っていないのに、レバーのヒンジが疲労して折れてしまうのも通常はあり得ない。サンヨーは販売する前に十分なテストを繰り返して問題がないことを確認しているのであろうか。音と言いレバーの脆さといいサンヨー電機の体質は信じ難いものがある。 だいぶ前に買った全自動洗濯機も問題外であった。洗濯物の重量をセンサーが検知して自動的に水量を決めてくれるのだが、このセンサーが極めて杜撰で少量の洗濯物でも水を洗濯槽に大量に入れて洗濯をしてしまう。それならば使い手が洗濯物の重量から任意の水位を決めてセットすれば問題はないのだが、サンヨーの洗濯機はこれが出来ずにっちもさっちもいかない代物だった。カミサンが洗濯をする度に怒って頭から湯気を噴き出すので、他社製に買い直した経緯がある。三洋電機の商品はアイデアというか発想には秀でているが、生産して販売している商品は問題が多い。しっかりと検証、テスト、開発をろくにしないで売り出してしまう体質に問題があった。だから業界から消えるのも当然といえば当然としか言いようがない。と言っても既に三洋電機という会社がないのだから言っても無駄か!