みんなが祈っている
3号機、4号機に水を注入する作業ははかどっていない。全国民が上手くいってくれの願いと希望を、あぁ駄目だー半ば諦めに似た溜め息交じりでTVを見ている。かく言う筆者も同様です。フランスに住む友人から、日本では殆ど公開されていない話を毎日メールで知らせてくれている。その内容は大変に影響があると考え、あえて公開しませんでした。しかし、今朝のメールは深く重く受け止めざるを得ない内容だった。私には愛する妻もいるし、愛する息子は川崎に、母は市内にいるし、義父母は横浜に、兄弟と義弟はそれぞれ都内・茨城に住んでいる。息子・母・兄弟・義父母弟達を置いて逃げる気はない。日頃の準備は怠りなかったので、水・食料・防災用品は整っている。篭城して生き残るのだ。「友からの早朝のメール」「従来のメールの送受信が不具合になったので、Gmail から送ります。今夜20時のニュース(テレファン)でIAEA(国際原子力機関)の発表によると(2時間前)、72時間以内、すねわちあと48時間以内に4号機に水が入らないと、戦後最大の原発事故になるだろうと言っていました。××さんの判断次第ですが、できるだけ遠くに親戚か友達がいないですか。頑張ってください。祈っています。何とか逃れてください。」そして今朝、彼から電話がきた。「早く逃げて。俺はみんなに逃げろって言っているけど、言うことを聞いた人は何人もいない。逃げた人は遠くは沖縄へ行ったよ。又、いっしょにサーモンを釣り行こう、助かってくれ」「Tさん、俺は逃げないよ。もう歳も歳だし、この先そんなに長く生きるわけでもないし、もう十分に生きてきた。逃げるも地獄・残るも地獄かも知れない。だったら今の地に居るよ。ありがとうね、今まで貴重な情報を教えてくれて、とっても感謝している。何事もないわけはないだろうが、被爆しなかったら又いっしょにアトランティック・サーモンを釣りに行こう。大丈夫だよ。あっはははっーーー」