Piazza 山中敦子

被災地へピアノをとどける会からピアノを寄贈させて頂いた

岩手県の大船渡小学校と住田町立有住中学校へ行ってきました！！！


９月１３日（木）

まずはお世話になっている「被災地へピアノをとどける会」がある仙台へ。


ピアノをとどける会の実行委員長の庄司さんや事務局の郷古さんに再会しお話をして、


一路一ノ関へ！！


今回一緒に学校訪問したメンバーですが

ピアノをとどける会副実行委員長　吉川和夫さん

大垣市文化事業団局長　田中重勝さん

ピアニスト　榊原紀保子さん

私の４人。

仕事の都合等もあり一ノ関までそれぞれに向かい夜９時過ぎにに全員集合しました。

翌朝早いので一ノ関での前泊となりました。



早朝にホテルを出発し大船渡へ！！

沿岸部に近づくと・・・







草が生えている所には建物があったのです。。。


そして未だにこの状態です。。。





ナビにはこうして店舗表示がされますが・・・

実際は



何もありません。。。

こうした光景が続きます。


途中陸前高田で休憩しプレハブの復興支援ショップで





お土産に希望の一本松とゆめちゃんのクリアファイルを購入！！

全長２キロ、７万本あった松があの一本だけになったという松原・・・



この海岸沿いに松があった事すら想像できない光景でした。


一ノ関から２時間程走り大船渡小学校へ到着！！








学校は海からは少し高台にあるけれど津波が押し寄せた。

一階は１８０センチ水に浸かったそうです。

今も壁にその時の跡が少し残っていました。

この日は祖父母参観という事で４年生と、

おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんも参加。





寄贈したピアノがありました！！

６月に大垣市で行ったチャリティーコンサートでの収益金で購入された物です！！！

チャリティーコンサートに参加くださった大垣の皆様ありがとうございました！！

このように寄贈されています！！



この教室も津波で浸かったんです。



ピアノを触りながら声の高さについてお話しています。




ピアノの演奏をじっと聴き入ってくれています♪



色んな国の曲をお話しながら演奏しました。


お礼にと「大切なもの」（山崎朋子作詞）を歌ってくれました！！





「大切なもの」

空にひかる星を　君と数えた夜



あの日も　今日のような風が吹いていた




あれから　いくつのも季節こえて　時を過ごし



それでも　あの　想いを　すっと忘れることはない



大切なものに　気づかないぼくがいた



今　胸の中にある　あたたかい　この気持ち





くじけそうな時は　涙をこらえて



あの日　歌っていた歌を思い出す



がんばれ　まけないで　そんな声が聞こえてくる



ほんとに　強い気持ち　やさしさを教えてくれた



いつか会えたなら　ありがとうって言いたい



遠く離れている君に　がんばる　僕がいると



大切なものに　気づかないぼくがいた



ひとりきりじゃないこと　君が教えてくれた



大切なものを……


一生懸命歌う子供達、

そしてこの歌、心に深く深く響き、

我慢していたけど溢れる涙は止められませんでした。。。



そして歌の指導を少しだけして、最後はおじいちゃんおばあちゃん


全員で故郷を歌いました。




お礼の言葉を述べてくれた生徒さん、後でお聞きしましたが

津波でお兄ちゃんを亡くしたという女の子でした。

副校長先生から生徒さんの事を少しお話をお聞きし、胸が詰まりました。


また、震災の時の様子もお話下さいました。

地震直後、生徒をグランドに避難させたが、

海の方から屋根がこちらに向かって来るのが見え、

慌てて生徒達を更に高台にある中学校の方へ避難させたという。

お迎えの車に乗り込んだ親子にも降りて避難するよう指示を出された事で

その親子も無事助かったそう。

生徒達はフェンスをよじ登り、小さな子供達を先生方が抱えフェンスを越え、

上へと急いだ。

子供の中には恐怖から泣き叫ぶ子もいたそうです。

その夜、停電し、真っ暗な中星だけがキラキラ。。。

無事に避難した子供達は安心してその夜は眠ったそうです。

津波が押し寄せ、子供達はどれほどの恐怖と寒さと不安に駆られた事だろうか。。。

その場所に立ち、想像してみる。。。

こんなに小さな子供達がこんな辛い思いをし、

乗り越えてきたのかと思うと言葉が出ない。



この日校長先生は別件でお留守でしたが、

副校長先生、そして担任の先生は生徒さん達の変化をよくよく見ていらっしゃり、

とても温かく子供達を包んでおられました！！！

先生方の温かさで子供達も喋ったり、笑ったり、歌ったり出来る様になったのだろうな。


子供達の歌声と笑顔は今もしっかりと焼きついています。




頑張ってなんてとても言えないけど、心から応援しています！！！


もう少しゆっくり出来たらよかったのですが、次へ向かわねば！！


ギリギリのスケジュールの為、


大船渡小学校を後ろ髪を曳かれながら出発、住田町へ移動！



つづく・・・