Documentary of SWE #80 ~SWE合格マニュアル・その5・二次ブラインド対策~
シニアワインエキスパート(SWE)の試験対策をブログネタにするという シリーズものでしたが、 試験が全て終了し、エンディングに向けての最終章、 『SWE合格マニュアル』です。 今回は二次試験対策です。正直な話、SWE試験に合格はしましたが、ボクはワインに関して素人同然だと打ちのめされました。シニアですら、まだワインの世界の入り口に過ぎない。そういう思いを抱きました。葡萄品種で言えば、全4問中たった1問の正解。その他酒類ホワイト・ポートも不正解。実にレベルの低い合格者です。シニアの二次はマイナーな品種も沢山出て来ます。南アのシュナン・ブランなんて、一度も飲んだことないです。豪州・セミヨンは2回目でした。マルベックは直前に飲んでいたけど正解できず。唯一サンジョベーゼがわかった位です。振り返ってみて、こんなボクですら合格できたのは、『基本を大事に』したからじゃないかと思ってます。マイナー品種は経験するだけにとどめ、力を入れて正解を目指したのは、自分の中で決めた『基本品種』です。一般呼称に出るレベルの品種に絞って、徹底的にイメージを掴みました。そして、何よりも、テイスティングコメントは理由をもって選べるようになりました。これが一番大きい気がします。何故『スイカズラ』なのか?何故『石灰』なのか?何故『骨格がしっかりとした』なのか?理由を説明しながら、コメントを選べるか?ここがシニアの到達レベルです。ここまで到達するのは、自力では不可能でした。二次試験からは積極的にワインスクールを活用しました。一次試験では自分を過信して、独学で失敗しましたから、その反省から、出来る事は全てやると決めていました。通ったのは『田崎真也ワインサロン』ソムリエ協会会長の名前を冠するスクールです。実際は会長はいなくって、元場先生、進先生の二人から講義を受けます。元場先生はワインアドバイザーコンクールの優勝者進先生は今年の同コンクールの第4位でした。どちらも雲の上の存在。そして、実力がある方の指導は本当にわかり易い。スクールまでは往復で6時間。そこまでして通う意味が有ったと確信しています。二次試験前一ヶ月の土日全てをスクールの講義に費やせば、合格可能だと思います。1コマ90分6アイテムを、ボクは14コマ受講しました。『シニア』対策も有って、マイナー品種を出してくれますが、それだけじゃなく、『赤6種』や『白6種』といった、基本品種を学ぶような講座もぜひお薦めします。ファインプレーを目指すのではなく、『ど真ん中のストレート』を確実にミートする力、それが合格への道です。-もう一つはやはり『ちょっとまじめにこーざ』の二次試験対策です。こちらは二次対策だけ有料ですが、一次対策でお世話になった身としては、安い位のお値段でした。内容は基本品種を大事にして、大きく3つに系統分けする、わかり易い内容です。このやり方で、テイスティングコメントがイメージしやすくなりました。シニア二次は産地・品種・Vtは記述になります。選択肢が無いので、ワインをゼロから構築しなければいけません。これは中々困難ですが、3系統の場合分けを応用して、ワインのイメージが掴めるようになったのは大きな収穫でした。-『ワインスクール』『ちょっとまじめにこーざ』どちらにも共通するキーワードが『標準化』です。テイスティングコメントを如何にソムリエ協会の模範解答に近付けるか。テイスティングコメントは世界共通の言語であるから、自分がどう思ったは関係無い。自分がどう思ったかではなく、自分を模範解答に寄せていく、そういう作業が必要になります。独学では不可能です。お手本を『まねる』のです。講師の先生が『このワインは酸味が強い』と言ったならば、そのワインの酸味を探し、感じて、記憶するのです。『収斂性が強い』と言ったなら、タンニンを探し、感じ、記憶し、『濃淡は淡い』と言ったなら、そのワインは淡い思うのです。そういう、自分を『模範』、『理想』に寄せていく作業、それが二次試験対策の核である『標準化』です。その標準化の近道は、実力ある先生の言葉を吸収するのが一番です。ド田舎に住んでいても、合格したければ『スクール』に通う事『ちょっとまじめにこーざ』の二次対策受講を強くお勧めします。-まとめます。基本を大切に。ファインプレーじゃなくても良い理由の有るコメント選び。標準化⇒自分を模範に寄せる。 ---シニア二次対策は『スクール』と『こーざ』をお薦めしましたが、詳しい内容やボクの理解点は敢えて書きません。営業妨害ですからね(笑)一次試験通過が決まったら、速やかに上記へのアプローチをしてください。ありがたいことに、どちらも『入会金無し』。本当に敷居が低くて入りやすい。素晴らしい事です。