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カテゴリ:ワイン
昨日の続きになります。
試験対策の最大の恩恵は、 『気付き』です。 知らなかった知識を得たり、 知らないワインに触れたり、 そこから、視界が広がり始めます。 - 日本酒対策として、 漫画『夏子の酒』 を読んだのですが、 いくつかの事に気付かされました。 1:パイオニアの苦労 より良いものを造ろうとする時、 そこに立ちはだかる壁。 その一つが『農薬』でした。 一度ぬるま湯に浸かると、 簡単には抜け出せない。 『農薬』に手を出し、 一度楽を覚えてしまうと、 もう元には戻れない。 それが、例え良い物を 作るためだとしても。 『農薬』を断つ事の難しさ、 一人ではできない。 皆で立ち上がらないといけない。 言葉が足りませんが、 その後押しをするのは、 消費者のニーズ。 日本酒において、 日本ワインにおいて、 消費者側からのニーズが有れば、 より良い物を造るという、 生産者のモチベーションに繋がります。 日本酒を、日本のワインを知る、 そうすると、良い面も悪い面も 見えてきました。 良い面には期待を抱き、 悪い面には改善を求めます。 - 日本のワインはまだまだです。 ただ、変わろうとしているのは、 見えてきました。 ソムリエ協会はその変わろうと している部分を後押ししていると 感じました。 今年の試験の受験者は、 日本ワインを強く意識しました。 より良く変わろうとする、 日本の生産者に、ボク達は、 追い風となる存在になり得る、 そう信じています。 2:造り手の狂気 『農薬』で生産者の負担は 大きく減りました。 『農薬』は生産者に『安定』を もたらしました。 しかし、何事においても、 『安定』から得られるものには、 ワクワクしません。 その事実に生産者も消費者も 気付いてしまいました。 だから、『農薬』からの脱却、 有機農法が注目されるのです。 『安定』の世界から見たら、 有機農法は狂気です。 生活を、人生を、命を削っての ものづくりです。 夏子の酒という漫画は、 勿論フィクションでしょうが、 それでも、有機農法の壮絶さが 伝わってきました。 ところが、視点を変えて、 壮絶に映る有機農法側から、 『安定』農業を見てみると、 その『安定』が狂気に映ります。 『農薬』の上に成り立つ『安定』 その『安定』を狂気とみるなら、 有機農法は正気です。 有機農法は壮絶なる正気 その事実に気付かされました。 3:ビオロジー ボクはビオ臭が嫌いです。 果実味を覆い隠し、 ボクにワインを見せてくれなくなる。 そこは個人の嗜好の問題だから 変えようが有りません。 だけど、ビオロジー生産者に対する、 敬意が生まれました。 次、味わう時は、生産者の狂気を 探しながら飲むことにします。 - - - 二次試験前最後の休日です。 直前はセミナーで完全に 埋め尽くしました。 この余裕のある時間で、 26日分までのブログの大枠を 書いてしまいたいと思います。 - そして、この週末は久々の 「ラーメン合宿」(笑) 実に楽しみです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.09.17 08:10:41
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