1021209 ランダム
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のほほん本舗

のほほん本舗

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神保町クラフトフェアin三省堂~本のおいしい食べ方~が終了しました。
9日間という長丁場だったこともあり来場者数が少なかったこともあり、正直くたびれました。
しかし緑陰の会
の素晴らしい仲間達( juconさん 、イーズリーズさん、くまがわ木工所さん、学者村陶房さん It's mineさん木耕家さん木多の家さんカーペントリーさと森さん)とクラフトについて語り合い、人生について語り合ったことは、アチキ個人はもちろんのこと、藍染を行っている勤務先の梅の木の家にとってもきっとプラスになると確信しております。それと、今回は多くの友人が足を運んでくれました。遠方から来てくださった方、陣中見舞いを差し入れてくれた方、友達を引き連れて下った方、仕事の合間に駆けつけてくださった方、何度も何度も来てくれた方、食事をご馳走してくれた方、体調が悪い中駆けつけてくれた方。。。自分は怖いほど幸せ者だと思います。
売り上げが少なく心が折れかかったこともありましたが、皆様の応援で頑張ることができました。本当に本当にありがとうございました。

頑張ったアチキ(自分で言うか!)へのご褒美として、緑陰の会の親方的存在の木多の家の増田順一さんの木軸ボールペンを買ってしまいました。

ジャーン!!

屋久杉ボールペン.JPG

このボールペンに使われている木材はなんと「屋久杉」
ご存じの通り、現在は屋久杉の伐採は禁止されており、昔の残材しかないのです。
木目の美しさもさることながら、ペンを持った瞬間に屋久杉の鼓動が伝わってくるような強い“気”にすっかり魅了されます。
一生もののペンとなることでしょう。

すっかり気分を良くしてカミサンに自慢げに見せぶらかすアチキ。

カミサン「偉そうに!私にもシャープペン買ってきて!」
アチキ「はい。わかりました。」

で、翌日購入したのがこの白木のシャープペン。

ヤマグルマシャープペン.JPG

材質は、これまた希少価値のある常緑広葉樹の「ヤマグルマ」。
木目があまりにも綺麗!
木工旋盤でグリップのところを曲線をつけて削ってあるので握り心地も最高です。
普段控え目のカミサンも、「友達にさりげなく見せぶらかす。」と言っておりました。

親方とは会場で真向かいだったこともあり、色々クラフトについてご指導していただきました。話をしているうちにふとある言葉を思い出しました。

「千日の稽古をもって鍛となし、万日の稽古をもって錬となす。勝負は一瞬」

確か、宮本武蔵の言葉だったかと思うのですが、親方も同じようです。
木工旋盤(ろくろ)で、ペンの木軸の削りを行うようようですが、このような素晴らしい作品を制作される背景には、工旋盤の基本である独楽の削りをこれまでに2万個ほど作られてきたようです。
熟練した今も尚、それを実演販売の時に意識して行っているとのこと。
やはり、日々の鍛錬あってこそ良いものが作れるのでしょう。
さらにこんなことも言っておられました。

「100本くらいで出来たと思っちゃダメだ!ゆっくり作っても勢いがないし良いものができない。プロとしては早く綺麗に良い物作れるようにならないと!」

さすがに、プロは言うことが違う。
ここぞ!という瞬間に集中し日々鍛錬した成果をしっかり出す。
ついついコンビニエンスなもの靡いてしまい、鍛錬を怠っている自分としてはドキッとする一言でした。
ん、これはクラフトマンに限らず、どんな職業も学業も同じなのかもしれませんね。

増田さんの作品には、こんな素敵なランプも出展されていました。
ランプってふつう、プラスチックか硝子か、布じゃないですか。
このランプの傘は、“木”なんですよ。ちゃんと光を通すから驚きます。
ピーター・ブロッホさんという人の作品をHPで見て、自分で作りたくなったらしいですが、それを作ってしまうのが凄い。
しかも、見本だったピーターさんのそれよりも樹皮の部分も活かしながらより木の質感を出していますからねぇ。もはや、上をいっています。
重さ25kg前後の丸太を木工轆轤に乗せて抉りながら削るってんだから、体力も技術も兼ね備えていないととても出来ない作品だと思います。
日本で作れる人。。。いるのかなぁ??

木のランプ.JPG

写真右側がケヤキのランプ。左側がクロガネモチのランプ。
完成度からしたら左側のクロガネモチのランプ高いと言えますが、実に残念な箇所を発見!
それは、白く輝くスイッチの位置。
確かに手元にあると便利なのだけど、ビジュアル的には、下から出して見えないようにした方が良い。
恐れ多くも、その点を親方に指摘。
ニヤニヤしながら、「あまり出来ないんだよ。こういうのは。土台が枝分かれしていて、傘の感じと良いねぇ。。。」と歯切れが悪い。
早い話が、このランプは“手放したくない愛娘”なのです。
親方にもかわゆいところがあるのです。実に愉快♪

次のプランは“木の帽子”のようだが、それはいつになるかは???
親方は店を構えているわけでもなく、あちらこちらを旅しながらクラフトフェアに出店されている方。
もしかしたら、あなたの街にも現れるかも!!(そう、うちの藍染の服を着て)

出会いとは実に楽しいものです♪





   






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