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久しぶりに「奏楽の天使」観た。
癒されますな。 あの絵と出遭ったのは、世界美術館ガイドみたいなぶっとい本の中。 あの、なんていうか、画面上にとっぷりした雰囲気があるんです。そうそう、とっぷり。 マンドリンの弦に触れる柔らかそうで繊細な指先、画面に中にバランスよく納まるピンと伸びた可愛い若い翼、そしてなにより、マンドリンに身を任せる眠たげな瞳がたまらんのです。マンドリンにもたれかかってる所為で頬っぺたがぐにってなってんのが、また柔らかい雰囲気を醸し出してて。うぁぁ、柔らかそう。温かそう。ずーっとそっと眺めていたいなぁ、と、思う。 これと同じような雰囲気で「聖テレジアの法悦」も惹かれます。 なんでしょう?? こう、なにかに陶酔してる様子が好きなようです。 悦楽の表情って、表現しようと思うと、絶対難しいと思う。 あ、そうや。 ある美術館の展示品に、磔刑のキリストを処刑後十字架から下ろす弟子の様子を描いた絵があったんです。 やっと会えました、という言葉が聞こえてきそうな、ちょっと泣きそうな微笑でキリストを十字架から降ろすその人の顔に惹かれて。 なんで、そんな泣きそうな優しい笑顔をしてるのか、と。 それも、上の二作品と系統というか、雰囲気がすごい似てる気がしました。 人の微妙な表情を表現した作品というのは不思議と惹かれます。 一瞬しか見ることの出来ないハズの表情を、作品という長く長く残ってゆけるものに定着させる能力というのは、奇跡的だと思う。だから、ゾクりとする。 少し、怖いと思っているのかも。 否、その怖い、と思う気持ちがを通り越して、気持ち良いんです。 畏怖の念というか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.28 07:47:56
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