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かぼちゃくらぶ かぼちゃくらぶさん
2008.02.06
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カテゴリ:ぽっと出
高松次郎『影』風


誰かが何かを待っている姿って、好きです。
工藤哲巳さんの「遺伝染色体の雨の中で啓示を待つ」という作品なのですが。。。
なんといいますかなー、私にとっては、その作品があるとこだけすごく落ち着いてるねん。
究極の沈静化が行われてる。
ちょうどいいところに落ち窪んでてて。
そこはふあふあのベビーベッドの中で、あったかくて収まりよくて。
そんなとこにある感じがする作品。
錆びた、細い骨組みの、カゴの中。
その奥に、目を閉じた顔彫りの深い顔面があって。
男性の顔?
静かに目を閉じてる。
でも、生きてはる、というのはなんとなく分かる。
あ、そうそう、それって、死に顔ちゃうねん。
生々しい。
ものすご血色悪い顔やのに、生々しい。
ふいに目を開けそうな。
夜中とか、目ぇ開けてはるんちゃいますかね??(恐っ)
睫毛、ものすごい長いイメージでどうぞ。
その額には、第三の眼として義眼が埋め込まれてて、その義眼だけがギョロリと開かれて。
顔の前では合掌している。
そして、その作品の全体に絡まるカラフルな極細い糸達。
赤、黄色、緑、青・・・原色系の、蜘蛛の糸みたいな細さの糸が、作品に降ってる。
籠の錆びた骨組みに、絡まる。
顔に、絡まる。
合掌した手に、絡まる。
拭っても拭っても取れない気がする、コレ。
ひっぱったら、余計に絡まる気がする。
触れちゃぁいけない。
だから、すごい静かなのかもしれない。誰も、触れられない。
義眼がギロリと牽制する。

何を、待ってるの。


あなたの待つ姿は、私の理想かもしれない。
静かに、待つ。姿。
欲とか、無い。もう無い。
ただ静かに終わるのを待つの?
世界に埋められて、静かに、待つの。終わるの。

強烈やな。忘れられん、あの作品は。


国立国際美術館行ってきましたぁ!!





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Last updated  2008.02.07 11:26:42
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