ハロウィン進軍報

どこにもない、場所。どこにもないけれど素晴らしい場所。ユートピア。

良い意味で、柔らかさ。悪い意味で、気ぃ抜きすぎな面を手に入れた。

それって、実は怖い。完成された芸術作品はとても優しすぎて、優しいまま、理想を叶えたまま変わらなすぎて、変わってしまうその他大勢の事象をふと忘れてしまいそうになって。でも、現実はその変わってゆくスピードを増してゆく一方。

弾かれたように、春の世界に目を開ける。
瞬間、桜の花びらが目前をかすめる、ピンク色の匂い。
アコギで春を唄う声が、何気なく思い出されて、自然に笑いが込み上げた。
足元が軽くなったみたい。
「ふたり、であえた、そのときから～♪」