午前中に飛騨高山を出発して、上高地・安曇野を経由したあと、昼過ぎには松本から乗った高速道路を小諸で下りて、緑陰の濃い中仙道辺りを走りました。
おいらが多感な時代に幾度となく繰り返し訪れた信濃追分から軽井沢にかけての付近は、ずいぶん変わってしまった場所もあるけれど、数十年まえの姿を色濃くとどめている風景が多いので、とても懐かしい界隈です。
信濃追分は、人間の旅の主流が徒歩だった頃に、北国街道と中山道の分岐点だった場所。
その時の道路標示だった道しるべが、そのままの形で残っているY字路が宿場の外れに現在も立っています。
八月末から9月初旬の、そろそろ人影が少なくなり始めた時期の、初秋の色した風の中にコスモスの咲き乱れる風情にはたまらないものがあるのですが、きょうは丁度ピーク・シーズン。
お盆だった昨日やおととい、ほどの混雑ではなかったと地元のひとは言うんだけど、それでもあちこち渋滞の列が連なっていたので、別荘族や地元軽井沢町民たちの利用する抜け道を走りつつ・・・旧軽井沢にある軽井沢銀座周辺に接近して、ウィンドー・ショッピングや配偶者リクエストのとびきりデザートのスイーツでお茶することは、早々と断念。
中軽井沢駅の中にある観光案内所でもらった割引券を持って、浅間山山ろくの鬼押し出し方面へ向かう道路の途中で左に折れて、現代美術のコレクション展をやっているセゾン美術館で、食事と休憩も兼ねてゆっくりと時間を過ごすことに。
(ぼくたちにとっては、初めての訪問になる美術館でした)
ジャスパー・ジョーンズをはじめとするモダンアートの巨匠から若手まで、国内外を問わず素晴らしい作品を数多く展示している
セゾン現代美術館。作品のジャンルは多岐にわたっていて、周辺の自然と調和した建物やオブジェがある庭園など、見どころは沢山。カフェでお茶を飲みながらゆっくりくつろげるのが嬉しいです。
個人的にはパウル・クレーの名品3点と、典型的なジョアン・ミロの見事な作品に出会えたよろこびと驚きが大きかったけれど、2Fのフロアの最後の頃に登場した巨大パーカッション・システムは現代音楽を揶揄する、とんでもなくビジュアルな音楽装置として心から楽しめました。
しずかに明るく、周囲の自然林と一体になったカフェ。
配偶者はサラダとパスタのセット。
おいらは生ハムとやさいのオープンサンドで、軽めのランチ。
北関東の宇都宮から日本列島中部山岳地帯の高山まで移動。
そして高山から列車で富山まで出て、金沢まで。
金沢から、大阪そして神戸。
そのあと京都には4泊して、岐阜を経由し高山に戻って。
目まぐるしかった9日間の旅行でしたが、最後のいち日はおだやかなペースで進みました。
そして、全体が大きな木立に囲まれた回遊式の彫刻庭園になっている、イギリス式庭園の流れを汲んだような空間の、室内のカラフルな作品群と対比される濃密な自然の静寂の満ちた回遊路。
いかにも軽井沢らしい、知的な香りとあふれかえるみどりの混在する、深い部分からの癒しの時空間が堪能できる美術館でした。。。
昔は有料道路だった碓氷峠のバイパスをふもとまで下りて行くと、「峠の釜めし」で全国的に有名なおぎのやさんのドライブインに寄り道。
高崎・前橋を通って、国道50号線をたどって、足利を経由。
ちょうど、日の暮れる頃に北関東の地方都市にある自宅に帰り着きました。
【はるるが過去に書いた美術館関連の日記(の一部です)】
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映像集】南仏ニースのシャガール美術館
☆コートダジュールでも有数の高級住宅街の中に位置するシャガール美術館への石畳の坂に立つ道しるべ。そのちょっと先には、マティス美術館もあります。
映像】パリの落書きアート~屋根の上の猫~
不思議☆アリスの庭 ~宮城県美術館~
ガウディの懐しい曲線の街バルセロナ
今朝の新聞記事~写真と彫刻の親子制作展スタート
陶人形ふしぎオブジェ作家☆歩行式猫型戦車☆ETC
タイの友人画家が描いた絵
映像】東京都内の美術館巡り
感謝の気持ち~はるるの、お返しもん写真展
★ドラクロワ美術館の階段を登ってゆくと、そこはタイムスリップしたような静寂の異世界。同じこの階段の手すりを交流のあった作曲家ショパンなども、何回となく使って上り下りしていたことを想うと、静かに胸に迫るものがあります・・。
牢獄のピーターパン~サンジェルマン教会裏手のドラクロワ美術館
ともだちの作品展に隣町へ
映像33枚】ねこ専科の陶芸作家さん
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