ふつう、最上川というと新庄あたりから酒田にかけての中流から下流辺りの、水量ゆたかにたっぷりとした流れをイメージすることが多いけど。





水源近くから、里に下りて来たばかりの上流域近くの最上川も、すがすがしさがあって良いものです。






みちのく山形県内でも特に豪雪地帯にあたる上杉謙信ゆかりの米沢市で、毎年、２月中旬に幻想的な「雪灯篭まつり」が開催されています。

はるるさんも縁あって、何度か訪れていますが、とても寒い季節のはずなのに、なぜだかふしぎに心温まる雪国のおまつりなんです。





★田んぼも畑も、真っ白なふとんに包まれてぐっすり眠って、夢を見ながら春を待っています。
遠くの人家の屋根が「天のはしご」みたいな雲の切れ間からスポットライトのように射し込む陽光に、白くかがやいてます。



毎年２月第２土曜・日曜の週末に、米沢市中心部にある松が岬公園一帯を主会場にたくさんのひとが県内外から集まります。





★ＪＲ米沢駅の跨線橋から白布温泉や天元台スキー場方面を望む。このレールは栗子峠を越えて福島につながり、東京に向かっています。



２日間にわたって約３００基の雪灯篭、２０００個の雪ぼんぼり(雪洞)にろうそくの炎が揺らぐ情景には妖しいまでの美しさがあって、幻想の詩情を添え、訪問するひとたちを童話の世界へと誘います。




★この土地の領主だった戦国武将の雄、上杉謙信ゆかりの上杉記念館では、お座敷で郷土料理を食べながら地酒の「東光」などで酒を酌み交わしたりできる「雪の宴」も予約可能です。





★ちいさな雪ぼんぼりの中には、ささやかなろうそくの炎が灯っています。

よく、ひとのいのちに例えられたりするけれど、風雪の中でまたたく姿は、ほんとうにささやかで「はかない」存在に見えてしまいます。


だからこそ、そのちいさなぬくもりが大切にかけがえなく思えるんですね、きっと。




★ライトアップされた光線の中に、絹糸のような粉雪が降りしきっています。

ふもとからてっぺんまで、おびただしい雪ぼんぼりの灯っている丘の上に、巨大な「雪だるま」ならぬ、人間の背丈の２倍以上もある「雪キティちゃん」のシルエットが浮かんでいました。笑





★よくよく観察してみると、会場にあるおびただしい数の雪ぼんぼりの中に納められた、ちびっちゃいろうそくの灯り。そのひとつひとつがすべて手作りらしく、ロウのなかに閉じ込められたホンモノの草花が、それぞれみんな異なる絵柄になって、ほんわかと浮かび上がっていました。。。





★会場のテント村「あったか」では、地元や各地の総勢２８店舗が出店して「うまい」「めずらしい」「あったまる」が大集合でした！！



●あちこち 麺もの

　米沢ラーメン・喜多方ラーメン・釜石ラーメン、
などのほかに、米沢牛健康うどん、なんてのもありました。


●アツアツ なべ物　

　魚津しんきろう鍋ふるまい
　　牛煮込み鍋、鯉だんご雪中鍋　

　　石巻のかき鍋、とろべこ汁　福島エゴマ豚汁、もつ煮
　　　牛煮込み　いも煮、牛コン　玉コンニャク





★もともとは上杉謙信の城跡だった上杉神社の参道には、雪でつくられたおおきな雪灯篭に夢のような明かりがずらりと灯されて、道の両脇に並びます。


●ふうふう 焼き物・揚げ物

　ほたて焼、イカ焼き

　米沢牛串焼き、福島牛串焼き

　福島の焼き餃子　コロッケ、揚げﾊﾟﾝ、焼きそば、焼き鳥


●あったまる飲み物など

　　　地酒、地ワイン、甘酒
　　　でんがく、佃煮、海産物
　　　雪菜、漬物、リンゴ、切手




松が岬公園内の鎮魂の丘には巨大な雪で作った鎮魂の塔が建ち、第2次世界大戦で灼熱の南方に、故郷の白い雪に想いを残して散った、郷土の英霊のための鎮魂祭が行われて、献灯される市民の列は夜遅くまで続いています。





公園の堀端を挟んで向かい側に隣接した上杉記念館では、郷土料理を楽しむ「雪見の宴」が催されます。

窓外に散る雪を眺めながら、地元の米沢牛や雪菜など、郷土料理を囲んで盃を交わすのも、人生の深いよろこびのひとつ。。。銀世界の白い闇のしずけさに包まれて、究極の「雪見酒」が味わえますよ。





★会場の上空を横切っている虹色のサーチライトの強烈なひかりの束に、絶え間なく降り続ける粉雪の動きが、染め分けられた繊細な絹糸になって見えていました。


それにしても、今年のふゆは関東地方ではどうやらたいしたことない積雪で終わってしまいそうです。

なんだか、急に雪景色が恋しくなって、去年の豪雪地帯を旅したときの映像を引っ張り出してしまいました。







・・・【はるるが最近書いたしぜんの息づく風景の日記】・・・・・

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廃校の危機から蘇ったしだれ桜の花


映像】０６ジャパンカップサイクルロードレース


里の秋★静かな赤色




☆ちょっと褪せた彼岸花たちが並ぶその手前に、ちいさな黄色い野の花。
さらに、ぼくたちの地方では「おこわ草」と呼んでいる、赤紫色した「あかまんま」が風に揺れています。。。


映像アルバム】夜明けのチェンマイ


映像】みどりしたたるログハウスの周辺





富士山麓の湧水群～柿田河畔の映像作家


映像】雨ニモマケズ～宮沢賢治記念館







むぎわらとんぼ見た

カンボジアの心やすらぐ大樹の影



☆山形県、米沢市郊外のいちめんのはなばたけ。


はなばたけみつけた


映像】まつりのあと～宇都宮から





とうげみち


映像】戦場ヶ原のワタスゲ


本州最大級のスケール！市貝町の芝桜は満開です




☆フランス、パリ郊外のお城シャンティイの庭園で。


映像】薔薇の花咲く古城シャンティイへ









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