映像】雨の露天風呂~伊香保の源泉
そぼふる雨の中で、伊香保温泉の露天風呂に入りました。仕事の都合で群馬県まで出掛けなければならなかった配偶者のドライバーとして、近くまで行ったついでに。観光協会のビジターセンターが、温泉街の入り口にあるので、そこで3ヶ所ほど教わりました。日帰りの温泉施設としては、メインストリートに面した、駐車場400台をそなえた大規模施設の「黄金の湯」640円があるんだけど、ちょっと街中過ぎて風情がなさそう。いちばん歴史のある石段街にある「石段の湯」400円は、昔ながらの温泉だけど室内のお湯だというので、こちらもちょっとパス。温泉街の外れ、少し手前の駐車場から、渓谷にかかった赤い橋を渡って100メートルほど、ゆるい坂を上ります。。はるるさんが選んだのは、伊香保温泉の湯元(源泉地)にある、数百年の歴史があると言われる、伊香保温泉でもシンボル的な露天風呂。明治時代の伊香保温泉↑を再現したジオラマ。もともと山の斜面にかけてに発展した温泉街。ずっと続いた旅館やホテルが途切れた、その山の奥の突き当たりに、ひっそりとこの露天風呂がありました。100%源泉かけ流しの天然温泉で、オトナ450円、こども200円。源泉の手前には、温泉療法を日本に紹介し伊香保の名前を広めたベルツ博士の銅像も立ってます。1998年4月に料金が300円から400円になったそうです。2004年1月19日から2月20日まで改修のため休業したあと、450円になったらしい・・。伊香保温泉のシンボル2号源泉(半球状のガラスで覆われている部分)この井戸は約40年前、掘削されました。 手前のガラスのドーム越しに見える2号源泉の坑口からは、現在も毎分1,400リツトルの温泉が自噴しているのがすぐそばに見えます。 ↓ちいさな音をたててこんこんと湧き出る温泉は透明度が高い。けれど、空気に触れるとたちまち茶褐色になるらしくて、みんなが入る伊香保の湯はぜ~んぶ茶色でした。この露天風呂。ぬるめの湯、あつめの湯、とかかれた札が紅葉の枝に下がっていて、ふたつに分かれています。新緑というよりは、「ふかいみどり」の深緑につつまれた周囲は、風呂の中から見上げると幾重にも重なった濃淡のみどりの葉の枝がおおきく湯船の上に折り重なっていて、モザイク屋根のよう。平日の雨の中の午後、温泉街のはずれ。おいらの目論見は、どうやら当たったみたいで広い湯船には先客がひとりきり。しばらくの間、男風呂はふたりで独占状態。掛流しの絶え間ないお湯の流れる音と。ぽつり、ぽつりと枝葉を揺らし、温泉の湯気にけむるお湯の中に、ちいさな波紋をつくる雨粒の気配だけが、あたりを包んでいます。露天風呂のすぐ近くに温泉水が飲める飲泉所がありました。飲んでみるとかなりまずいです。。。鉄分の強い味で、なかなか二口は飲めない。慢性アレルギー、肥満によいというんだけど、まさしく「良薬は口に苦し!?」かな。鳥のさえずりも、聞こえません。山の中の霧と、立ち上る露天風呂の湯煙りが、渾然一体となって。日本人でしか味わえない、こんなひととき。湯はやや白濁した茶褐色で鉄分が多い。湯温は源泉で45度、湯口で43度と自然のものと思えないほど適温になっている。この日はたまたま空いていたけど、こちらの露天風呂は非常に人気があって、休日などにはデート途中の若いカップルもたくさんやってくるらしい。伊香保(いかほ)温泉は万葉集の歌に詠まれるほどの歴史がある。群馬県の名峰、榛名山(はるなさん)の中腹にあって「子宝の湯」として有名です。 ↓このあとも、入湯する客の姿はちらりほらりで、湯船の中には多いときでも4~5人ていど。岩のふちに手を付いて、あおむけになって土座ェ門(水死体)状態になり、目を見開いて天空のはるかな彼方から落ちてくる雨粒と深山の緑のシャワーを楽しんだり。反対にうつぶせになって、手足をおおきく伸ばして、そのままずと目をつぶって何も考えないで、こうやって生きていることのよろこびにひたひたと溺れ、感謝したりして。。。男風呂も女風呂も、その水面の上が何本もの紅葉の大木の枝葉に包まれているのが、なんとも言えないやさしい風情。これがすべて色づいた季節には、見事な眺めなんだろうな・・・と思っていたら、この風呂の景色は伊香保温泉を代表するものらしくて、待合室のポスターにもなっていました。(さっき、渡ってきた赤い橋のアーチといっしょに)赤い橋の上から見下ろした風景。駐車場に停めたはるるさんのクルマのおしりが見えています。9月1日(金曜日)は、ずっとぐずついた天気でしたが、おかげで気温はしのぎやすかったなあ・・。地元のおじさんと世間話をしたり、のんびりと1時間余りもしずかなひとときを過ごしてしまいました。露天風呂の湯上りに、軽やかな足取りで坂をおりてゆく↑地元のおっちゃんたち。。そのあと、ちょいと神社を観て、おいらが温泉に入ってるあいだに取引先との打ち合わせしてた配偶者との待ち合わせの時間が迫ったので、あわてて伊香保の温泉街をあとに。汗(伊香保温泉観光協会原図)【はるるさんが過去に書いた小さな旅】←の、ほんの一部です。 ↑ ↑映像】石川県・白山麓の山里を走る 映像アルバム】軽井沢セゾン美術館~再読・聖と俗 「もう浮気はしないよ」 IN下呂温泉(JR高山線) 週末は温泉宿泊ボランティア☆ 映像】飛騨高山の手筒花火★台風の朝・高山への道 世界遺産・日光のライトアップ! 映像】里山に咲く桜のある風景 映像】桧原湖畔絶景の露天風呂 (福島県・裏磐梯高原)映像アルバム】雪深い山形県の銀山温泉へ もし、この日記を気に入っていただけたら、ぜひクリックをお願いしますね。アジアを始めとする世界各地、選りすぐりの旅行好きたちのHPが見られるランキング集にジャンプします♪人気blogランキングへ